「それでも月は落ちている」・・・落ちる話

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先回のブログでは、難しいから、エネルギーで考えちゃおうなんて言いましたので、「なんかごまかされてる(怒)」とお思いの読者のために、こんな漫画はどうでしょう?

この前のブログの「キモ」は「『遠心力』で説明しちゃ変なことになる」ということでしたが、今度は、月の気持ちになって考えてあげましょう。

 落ちる月top

この場合、月が「そのまま飛んでいったとしたら・・・」と考えるとわかりやすくなります。

ひもの先にボールをつけて回して、ある場所でチョキン!とはさみで切ったらその後ボールはそのまま飛び出していきますね。物体が同じ速度の大きさのままで同じ向きにまっすぐ運動を続けようとすることを【慣性の法則】と言います。

月だって、もしも!ですよ。

万有引力をチョキン!と切っちゃえば、軌道を飛び出していきます。

ちなみに、上の漫画に登場する加速度は、速度の「変化」のこと。車のアクセルを踏むと加速して速度が増しますよね。

でも今は、大きさは同じままでも速度の向きを変えるのにも加速度が必要ってことです。

速度変化をさせるために、「つんつん」と力を加えて中心向きに加速度を与えているわけです。

 落ちる月middle

つまり、月は一瞬一瞬でちょっとずつ「落ちてる」んです。

でも、「地球まで」落ちるんではなくて、本来あるべき「円軌道のところまで」落ちてるんです。「万有引力」のせいで。

先回、今回と月の運動の話をしましたが、月の話ひとつとっても、運動エネルギーを使って考える方法と、力を使って考える方法と、他にも…やり方はきっといろいろあるんですね。

そして、それぞれが同じような結果を導いたとき、「その結果は確からしい」と、私たちは納得するんですね。たとえそれが、誰も見たことがない、宇宙の始まりのシナリオであっても。

私たちの先輩たちは、あの手この手で「知りたいこと」を探る方法を手にいれてきました。そして、今も、科学者はありとあらゆる人智を尽くしてチャレンジしています。

 どうして、そんなに知りたいかって?

特に科学者だけというわけではなく、

私たちみんな「子ども」だったから。

親になって子どもに聞かれて答えてあげられなかった経験があるから。

どこかでごまかしてしまった罪悪感があるから。

または、みんな「まだ子ども」だから。

今月には、巨大線形加速器「国際リニアコライダー」計画の国内候補地決定というニュースが流れることと思います。素粒子を光に近い速度まで加速して、ぶつけて、宇宙誕生直後の状態を再現してみようという実験です。これも、「知りたいこと」を探る方法のひとつです。

あなたは、誰かに聞いたことはありませんか?

または、誰かに聞かれて、困ったことはありませんか?

「宇宙ってどうやって生まれたの?」って。

科学者の追究はまだまだ続くでしょう。私たちの「?」がある限り。

そして、今回の話の「落ち」は、腑に「落ちた」と感じてもらえたでしょうか?

 moon2-2

 

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この記事への1件のフィードバック

宇宙ステーション内が無重力状態にあるのは重力と遠心力が釣り合っているからという説明が間違いであるとJAXAのHPに説明し始めてから3年になりますが、納得してくれません。

もし、万有引力と遠心力が釣り合っていたら、慣性の法則で飛び去ってしまうではないかという説明は気が付きませんでした。私はこの説明を始めて見ました。

ただ、ステーションや月が落ちて来ないだけの説明なら、ニュートン自身の説明のように、「常時落ちているが地球が丸いため何時までも地表に到達しない」、という説明で十分判り易いと思います。

私が3年前にふと気が付いたのは、重力が力でないということでした。万有引力も見かけの力に過ぎません。詳細は私のHPに説明を残してありますのでご覧ください。

自己紹介が後になりました。私は毛利室長とは昔からの知り合いで、今でもときどき筑波で顔を合わせます。

どうか、私のHPでの記載に関して、気安くご意見を頂ければありがたいと思います。

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