未来館で未来を語り合う「フューチャーセッション」をやってみた!

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突然ですが、フューチャーセッションって聞いたことがありますか?

直訳すると、未来会議?

フューチャーセッション

最適解のない複雑な問題を解決するために、企業・行政・NPOなどのセクターの壁、組織内の部署の壁、専門分野の壁など、立場の違いを超えた対話により、協調アクションを生み出す場です。

出典は文末の参考欄:「フューチャーセッションとは」

もともと北欧で始まったものが、最近では日本でも企業や大学のオープン・イノベーションの場や市民参加の街づくりの場として広がっているそう。

ということを、先輩・科学コミュニケーターの千葉寺田から教わり、さっそく、未来館にかかわるさまざまな職種の人たち(科学コミュニケーター、その他のスタッフ、ボランティア、研究棟の研究者など)と一緒にやってみました!

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思った以上に楽しくて、今後につながっていく広がりのある時間でした。簡単にレポートします!

フューチャーセッションを未来館でやりたい!

未来館には、私たち科学コミュニケーターのほか、それ以外の職員や受付や運営のスタッフ、展示を調整したり不具合を直したりするスタッフ、ボランティア研究棟の研究者たち……などたくさんのプロフェッショナルたちが働いています。

が、普段一緒にお仕事をしているのに、みんなで一緒に話し合う機会はほとんどありません。

せっかく同じ場所で働いている人たちなんだから、みんな仲良くなりたいし、一緒に仕事を作っていきたい。

そこで、

業務外でゆる〜く、でも真面目に、未来へ向けて、未来館や科学技術、科学技術コミュニケーションについて対話して、なにか面白いことにつなげていければ

と思い、実際にフューチャーセッションをやってみることにしました。

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みんなは一体、何を期待しているの?

ということで、7月の三連休初日の閉館後に、普段は実験教室をやっている未来館3階実験工房に集合。

約1時間のセッションが始まりました。

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企画とファシリテーションは、千葉(左端)と寺田(その右)。

2人は、これまで館外でさまざまなフューチャーセッションに参加してきました。また寺田はワークショップデザインの社会人大学に通っていたワークショップのプロ。心強い2人です!

まずはお互いを知るところから始めます。

所属が異なる人たちの中には、初対面だったり話したことがなかったりする人たちもいます。

自己紹介のあと、4グループに分かれてグループごとに「このフューチャーセッションに期待をすること」を共有しました。

スライド1

科学コミュニケーター(SC)、ボランティア、SC以外の職員、研究棟の研究者、大学生……が混ざって一緒に対話中。

なかなか普段見られない光景です。

グループ内で、期待することのうち、それぞれが「共通していること」「異なっていること」に分類。グループごとに発表しました。

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共通していることは

・それぞれ立場で縦割り、交流する場がない。相手のことをよく知りたい

・新しい出会い、相互理解

といった、まずは相手のことをよく知りたいというもののほか、

・未来館で一緒に何かを作りたい

・個性豊かな人が多いので、それぞれの色を活かした活動ができればいい

といった、仕事や活動につなげたいという意見がありました。

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一方、異なっていることは、

・未来館にいる目的やメリットと思うことが違う

といった、所属や立場の違いによって生じるものがありましたが、なかには「ない!」という息の合ったグループも。

 

「これからの1年間ここでやってみたいこと」は何ですか?

お互いの考えや期待することがちょっとわかってきたところで、「これからの1年間ここ(未来館)でやってみたいこと」を共有しました。

まずは個人ワーク。それぞれ、やりたいことを付箋に書き出します。

書き出したら、今度は全員で分類。

交流をしたい」、「ネットワークをつくりたい」、「イベントやワークショップをしたい」、「その他いろいろやりたい」に付箋を分類してそれぞれグループをつくり、自分がもっともやりたいグループに参加しました。

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グループディスカッションでは、さきほど分類した付箋にもとづいて、「これからの1年間ここでやってみたいこと」をもうちょっと具体的にしてプチ企画を作ります。制限時間は20分間。

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「ネットワーク」グループです。SCとボランティアが参加中。

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「交流会」グループ。こちらもSC、ボランティアが参加しています。

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「イベント・ワークショップ」グループ。

SC、ボランティア、研究棟の研究者、運営のスタッフからなる男子チームです。

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ちなみに、パソコンがあるのは、研究棟の研究者が大学からSkypeで参加中のため。

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「いろいろ」グループ。SC、大学生、研究棟の研究者、SC以外の職員と個性的な女子が。

最後にグループごとに「やりたいこと」プチ企画を発表!

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「ネットワーク」グループ(チーム名「出会い系」)が発表したのは、

・このメンバーでほかのフューチャーセッションに参加してみる

・駅前の路上ライブのように、サイエンスライブをやる

館外にもネットワーク(出会い)が広がっていきそうです。

「交流会」グループは、

未来館の休館日に、文化祭をやろうぜ!

それぞれの出し物や出店、サイエンスライブなどをして、コンテストで投票。評価の高いものは、一般の人に公開する。

「イベント・ワークショップ」グループは、

ワークショップコレクションしようぜ!

イベントの文化祭みたいな

それぞれのバックグラウンドをテーマに……

なんと「交流会」グループとかぶっていますが、これ、私もやりたいです。

「いろいろ」グループは、やっぱりいろいろあります。

・斬る!斬られる!館員の館員による館員のための本音の未来館ツアー

など3つもありました!

いろんな人と対話しながら、未来へ向かう

一緒の場で対話をすることで出てくる「やりたいこと」がもっと広がって、形になっていくといいなあ、と、とてもわくわくする1時間でした。

見ず知らずの人はもとより、職場や学校、ご近所などでいつも会っている身近な人でも、丁寧に対話をする機会ってあまりないんじゃないでしょうか。

普段違うことをやっている人たちだからこそ、一同に集まり、未来へ向けて対話をすることで、それぞれ自分たちの普段の仕事や暮らしに生かしていける気がしました。

私は外部で実施しているフューチャーセッションに一回参加をして、本を読んだ程度で、フューチャーセッションには詳しくありませんでした。ふわっとして、つかみどころのなくてよくわからないなあ、でも面白そうだし、期待できそう、と思っていました。

千葉と寺田のおかげで実際にやってみて、考え方や展望がとても広がったように感じました。

それを具体的に仕事や活動に落としこんでいくのはまた別のところで、これからですが、その「芽」みたいなものはここで得られると思います。

またやります!

 

概要

時間:1時間

参加者:21人+運営3人

テーマ:未来館にあるセクターの‘壁’を壊して、横のつながりを生み出すことで、どんな面白いことができるだろう?

流れ

①自己紹介(5min)

②グループディスカッション1

このフューチャーセッションに期待をすること(5分)

発表「共通していること」+「違うこと」(10分)

③これからの1年でやってみたいこと 個人作業 (5分)

④キーワード整理(5分)

⑤グループディスカッション2(20分)

これからの1年でやってみたいこと

発表(5分)

⑥次回について

 

参考

「フューチャーセンターをつくろう──対話をイノベーションにつなげる仕組み」(野村恭彦)

Future Center(富士ゼロックス)

フューチャーセッションとは(OUR FUTURES)

 

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この記事への2件のフィードバック

いい試みですよねw 社会も会社も内に向いた目で、目の前や手の届く範囲でモノを見たり感じて、それが自分たちの知る世界だとしたら、硬直してしまいますものね。

ぼーっとでいいから世界で起こっていること、どんな技術が出来たとか、他の業界の話や出来事を見たり聞いたりしていると、意外なところで似たようなパターンがあったりとか、こちらの業界は安全対策をしているけど、こちらの業界は全く無関心とか、などなどw

自分のところで問題があって先に進むのが困難なことがあっても、隣の部署では対策がすでにあったり、問題にもなってなかったり。

さまざまな化学反応で、楽しい科学未来舘であり続けることを期待していますw(^o^)

>荻谷知貴さま

コメントありがとうございます。

組織全体として壁を越えていくのは難しいかもしれませんが、実際にやってみて、中にいる私たちひとりひとりがともに話し合うことで、問題解決や新しい面白い取り組みにつなげられそう、と感じました。

>さまざまな化学反応で、楽しい科学未来舘であり続けることを期待していますw(^o^)

ありがとうございます!ご期待にそえるよう、頑張ります!

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