夕焼け空の三日月を撮ろう

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8月10日(土)の日没後、西の空で三日月(※)が輝きます。

こんな写真、撮ってみませんか?

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「蓬莱橋 ~月のある風景~」=静岡県島田市・大井川

 

空に明るさが残るうちから見える細い月は、風景写真に近い感覚で結構簡単に写すことができます。この夏は「宵の明星」金星も近くで輝き、彩りを添えるはず。日没後30~45分くらいが一番のチャンスです。東京では午後7時過ぎからで、西の地域ほど時間は遅くなります。翌11日も十分狙えます。カメラと三脚を持って、西の空がよく見えるところに出かけてみましょう。

 

ということで今回は、星空写真の入門として最適な「夕焼け空の細い月」の撮り方をご紹介いたします。

 

 

【とりあえず撮ってみよう】

全くのカメラ任せでも、結構きれいに写ることが多いです。例えば、これ

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同期の科学コミュニケーター松井が、「わくわくするので、とりあえず撮ってみる」と、未来館のすぐ近くでコンパクトデジタルカメラを使って写しました。

ほかにもブログ管理人その3の詫摩は、コンパクトデジタルカメラの手持ちオート撮影で、こんな写真を撮ったとのこと。

DSC01572[1]

 

最近のカメラはいろいろなので一概には言えませんが、あまり難しく考えず、まず1枚撮ってみてはいかがでしょう。

カメラを三脚などに固定して、フラッシュは発光禁止にします。「夜景モード」、「トワイライトモード」などを試したり、ブレ防止にセルフタイマーを使ったりしても良いかもしれません。最新のカメラの高感度設定と、レンズのブレ防止機能を組み合わせれば、三脚を使わず手持ちで撮影することもある程度は可能でしょう。

できれば本番の何日か前の同じ時間帯に試し撮りをしてコツをつかんでおきましょう。日没40分後くらいの夕焼け空がきれいに写れば、とりあえずOKです。

 

カメラ任せでうまくいかない場合や、よりきれい写したい場合の設定方法は、この記事の後半を参考にしてください。

 

【前景は「シルエット」か「光るもの」で】

良い写真を撮るために大切なのは、場所選び。夕焼けの名所を事前に探しておきましょう。

前景は基本的にシルエットになるので、形が良いもの

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「堂ヶ島暮色 ~月のある風景~」=静岡県西伊豆町

 

それか、真っ黒にならない明るいもの、例えば走る車の光跡や、

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「西へ東へ ~月のある風景~」=奈良市・名阪国道

 

ビルの夜景、ライトアップされた塔などがおすすめです。

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「京都タワー ~月のある風景~」=京都市 

 

空の割合が大きい写真にすると、見栄えが良くなると思います。

 

【8月4日(日)の朝焼け空もチャンス】

三日月のほか、新月の数日前には、日の出前の東の空で細い月が輝きます。8月は4日(日)、真東より少し北寄りから昇ってくるでしょうか。東京なら午前4時過ぎがチャンス。木星も近くで輝いているはずです。早起きが得意な人は、こちらも狙ってみてください。

 

【ISO100、F5.6で、1~8秒が目安】

カメラ任せでうまくいかない場合や、もっときれいに撮影するための、自力での設定方法を説明します。カギとなるのは露出。刻一刻と暗くなっていく空をきれいに写すために、スローシャッターを使ってちょうど良い量の光を蓄えるんですね。

マニュアル式のフィルムカメラを使う機会が多かった私は、原則としてISO感度100のフィルムを使い、絞りはF5.6に固定。1、2、4、8秒の4枚(空が暗くなってからは15秒も加える)を基本の1セットとして撮影していました。4枚のうち、どれか1枚に”正解”があるはずです。まとめて4枚写したら、構図を変えたり空の様子が変わるのを待ったりして、また4枚写して、という繰り返しです。

デジタルカメラなら撮影直後に画像を確認でき便利です。ただ、暗い夕暮れ空の下で見る画面は、実際より明るく見えやすい(露出不足に気付きにくい)のでご注意ください。

 

自分で設定して撮影する手順をまとめると、以下の通り。

① スローシャッター(1秒~)が使えるカメラを用意します。

②三脚と、レリーズかリモコン(セルフタイマーで代用できることも)で、ブレを防ぎます。

③レンズは、景色と月の高さによって広角から中望遠くらいまでを使い分けます。

④ISO感度はデジタルでもフィルムでも、100~400くらいで十分です。

⑤絞り、シャッターの両方を自分で設定できる「M」モードに設定しましょう。

⑥構図を決めます。

⑦ピントは、マニュアルで無限大に合わせます。

⑧1、2、4、8秒(ISO100の場合)の4枚を基本のセットに、条件を変えて何枚も撮影します。

⑨⑥~⑧を繰り返します。

 

【繰り返しますが、とりあえず撮ってみよう】

と、いろいろ書いてみましたが、まあ、とりあえず撮ってみましょう。

カメラはどんどん進化し、種類や機能も多種多様化しています。今回紹介した方法がうまくいかなかったり、もっと良い撮影方法があったりする可能性もあります。工夫次第で、いろいろな撮り方ができると思います。でもそれも、やってみなくては分からないことです。

 

8月10日はちょうど、夏休みのど真ん中の土曜日。カメラを手に出かけて、夕暮れ空をゆっくりと見上げていただけたらと思います。

※追記

正確な意味での三日月は陰暦3日の月、つまり月齢0を迎える日を1日目とした時の、3日目の月を指します。8月は7日が新月で、正式な三日月は9日になります。ただ、新月から上弦(半月)の少し前までの細い月を広く三日月とすることもあり、記事ではこちらの意味で「三日月」を使っています。

 

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