南極に挑む船!南極に挑む人!!

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平均気温-10.4℃、最低気温-45.3℃(日本の観測基地がある場所のデータ)

こうして文字にしてるだけでも寒い寒い…。

 

そんな南極に向けて、今週日本の船が出発します。

その名も砕氷艦 「しらせ」

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そして、しらせが南極に運ぶのは大量の物資と第55次南極地域観測隊

(観測隊はオーストラリアから船に乗り込むので、日本から出発するのはしらせの乗組員である海上自衛隊の方々と物資)

 さて、南極で研究するものと言えば?

「ペンギン!アザラシ!」

アザラシペンギン2

うんうん、そうですよね、そうですよね…。

 

でもそれだけじゃないんです!!

 

隕石、プランクトン、大気、気象、オーロラ、気候変動、地球の歴史

ざっとキーワードを挙げてもこれくらい出てきます

(もちろん生物好きの私としては人間が生きられない地で生きる動物の生態を知るだけでも十分おもしろいのですが…)。

それにしても、なぜわざわざ南極という過酷な地に行って観測するのでしょうか?

それにはいくつか理由があります。

 

1.ありのままの姿が分かる

例えば、地球温暖化を調べたくて、毎年家の前で二酸化炭素の量を測ったとします。

でも、家の周りには車が走っていたり、工場があったり、二酸化炭素を出す原因がたくさんあるので、

もし測った値が上昇していたとしても、地球の活動なのか、人間の活動によるものなのかがよく分かりません。

その点、南極は地球ができてから今まで人間が住みついて活動したことはないので、地球そのものの活動を観測しやすいのです。

 

2.サンプルが新鮮

南極はいわば自然の冷凍庫

昔落ちた隕石も、昔の空気も当時のまま氷の中で保存されています。

4コマ

もちろん南極大陸ができたときの地面も氷に覆われたまま!

最近では氷の下約4,000mに、できてから一度も外の世界とふれ合うことなく保存されてきた湖の研究も進んでいます。

昔のことを知るためには地層や化石を調べることが多いのですが、雨や空気にさらされるので当時の状態をそのまま残しているわけではありません。

南極という自然の冷凍庫は私たちが昔の地球のことを知るのに欠かせない手がかりを手つかずのまま保存してくれているので、より正確な過去を調べることができるのです。

 

このように南極だからこそ分かることがたくさんあります。こんな場所は世界中探してもほとんどありません!

 

「でも、昔のことばかり調べるなんて、全然未来館らしくないじゃん!」

 

…と思うかもしれませんが、昔や今の地球活動を知ることは、私たちが知りたいと思っている地球の未来を探るにヒントになるのです。

今起こっている様々な問題は地球が長い歴史の中で繰り返してきた自然な流れなのでしょうか?

それともその流れから外れている事態が起きているのでしょうか?

自然な流れだとしたら、過去の記録を見てこれからの動きを予測できるかもしれません。

そうでないとしたら、人間の活動が影響しているかもしれないので、私たちはそれ相応の対応を考えなくてはいけません。

 

それらを教えてくれるのが地球の過去であり、南極という自然の冷凍庫なのです。

 

日本ではこのような場所で1956年から観測を続けてきました。

前のブログの繰り返しになりますが、継続して観測することはとても地道だけど大切なこと。

日本の観測隊はこの活動の結果、世界で初めてオゾンホールが拡大している兆候を掴み、シンポジウムで発表をしています(その後、英国のチームが自分たちの研究を論文で発表しました)。

他にも行っているたくさんの観測は国立極地研究所 南極観測のホームページをご覧ください。

 

今回この極寒の地に挑むのは砕氷艦「しらせ」、しらせの乗組員である海上自衛隊員第55次南極地域観測隊員です。

 

そして出発は明後日11月8日(金)!!!

なんと未来館のすぐそば、東京港晴海埠頭から!

時間は11時15分の予定ですが、準備ができ次第のようで、例年、早めに出港するそうです。

 

 

11月8日はぜひ、南極に挑む船と、隊員たちに応援の気持ちを込めて

東京のお台場の方角に向かってエールを送ってみましょう!

 

お近くの方は実際に晴海埠頭に行って見送ることもできますよ!

しらせ見送り風景@未来館

去年の見送り風景。未来館からも見えます!

 

 

今年の見送りの様子も後日レポートしますね!

 

 

南極地域観測隊ってなに?

どんな人がいってるの?自衛隊の仕事なの?

そんな南極地域観測隊について気になるあれこれは先日しらせに関するイベントを担当した榎戸のブログをお楽しみに!

 

南極観測やしらせについては三ツ橋によるこちらのブログ記事もオススメです。

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この記事への2件のフィードバック

残念「しらせ」の見送り出来ませんでした。出航日を只今知りました。南極と船そして自然科学が大好き人間です。立川市・国立極地研究所の後援会メンバーです。極地館へは毎月見学しています。極研名誉教授・吉田栄夫様から館でいろいろとご高説を伺っております。命の有るうちに南極の地を踏みたい願望です。近日中に未来館へ行きます。あなたにお会い出来る日程は何日ですか知りたいです。

三浦 照 様

熱いお気持ちのこもったコメントありがとうございます。

私も同じく、南極も船も自然科学も大好きです!

南極の地、踏んでみたいですね。実際に行った方のお話を聞いているとなおさらそんな気持ちが強くなってきます。

私たちは特定の休日がないので、三浦様のお越しになる日が決まったら、お問い合わせフォームよりお知らせください。

髙橋が対応できるかお返事させていただきますね。

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