現実ヲ拡張セヨ! Graphic Shadow!

こんにちは、展示開発課の鈴木 真一朗です。
3階の常設展示フロアにある第12期メディアラボ「現実拡張工房」、もう体験されました?
今日は、黒くない影、「Graphic Shadow(ぐらふぃっく しゃどう)」をご紹介します。
情報×物理×人
苗村先生が大事にしている「情報と物理と人間の絶妙なバランス」ですが、
それをよく現しているのがGraphic Shadowです。
物理や理科の授業で、光の性質をいくつか習います。
「白い光も分解してみると赤や青、紫といったさまざまな光が混ざっているんだよ」、それが虹の秘密だったりするのですが、
逆に言えば、さまざまな色の光を上手に混ぜ合わせると白い光を作ることができ、これを「光の加法混色」と呼んだりします。
Graphic Shadowは天井に設置された2台のプロジェクターから、混色したときに白く見えるよう計算した光を投影し続けることで、
障害物が入ってきたときに、黒くない影を見せてくれます。
光の足し算と引き算をコンピュータと光と人間でやっているのです。
Graphic Shadowの応用
写真は、朝早くからGraphic Shadowの設定をする筧先生。
「光の加法混色」自体はこれまでにも舞台の照明演出などで応用されていましたが、
Graphic Shadowはピタッとピクセル単位で合わせることによって、影ができる位置にだけアニメーションや動画を表示することができます。
これを応用すると近づいたときだけ道案内をしてくれる壁など、見たいときだけ情報を引きだすことができるようになります。
情報化社会だからといって、どこもかしこも情報まみれにならずに済むわけですね。
展示場では、初日からさっそく女子高生たちが面白い応用を見せてくれました!
すごい!色が付いた影絵で今までになかった影芝居なんかも作れそうです!
【これまでの「現実拡張工房」記事】
キラキラですね!
一歳半の娘がいるのですが、見せたらたぶん大興奮です。
筧先生のラボのHPもちょっと覗いてみたのですが、
情報工学ってかっこいいですね(ミーハー)!
正直なところ、新しくて難しくて
内容はよくわからなかったのですが、
アイデアしだいできっとスゴイ可能性が開けちゃうんだろうなという感じでした!
たくさん実用化されて、街にあふれてきたら楽しいですね♪