宇宙にいのちを探す~日本アストロバイオロジーネットワーク公開講演会開催のお知らせ~

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皆さん、こんにちは!

科学コミュニケーターの藤井です。

 

突然ですが皆さん、こんなことを考えたことはないでしょうか。

命題イラスト

この疑問に答えを見つけるべく研究が進んでいる分野があります。

その名は「アストロバイオロジー」。日本語では「宇宙生物学」。

「宇宙にいる(かもしれない)生命を探してみよう」

「生命の起源を探るために研究範囲を宇宙にまで広げてみよう」

という視点の研究です。

何だかわかったような、わからないような……?

 

実は、未来館でも大人気の、おなじみ「クマムシ」の研究も

この宇宙生物学の研究の1つと言えるのです。

クマムシ

樽型になったクマムシ(写真提供:堀川大樹 行弘文子)

 

クマムシと言えば、休眠して樽(たる)型の状態になると

「真空、高温、高圧、放射線にも耐え、レンジでチンしてもへっちゃら」な

体長1mm以下の生き物ですがこの生物、

およそ地球上の生物と思えないほどタフです。

私たち人間と比べると、タフすぎると言ってもいいかもしれません。

 

そんなクマムシは、いったいどこから来たのでしょうか。

「はるか○○年前、地球に隕石が衝突した時に、

樽型状態のクマムシが長い宇宙旅行の末、地球に到着していた」.

こんな想像も、樽型状態のクマムシの耐久性を考えれば、

あながち夢物語ではないかもしれません。

 

現在、地球生命体の起源を探るため、

クマムシをはじめとする様々な極限環境下の生物たち研究が進んでいます。

そしてそのフィールドは、地球のみならず宇宙へと広がっているのです。

 

なぜ、地球以外の生物の痕跡を探すのでしょうか。

それは地球の生命体を知るには

「地球だけ」の生命体の研究では限界があるためです。

たとえて言うなら、

「日本人のことをよく知るには、

比較できるように外国の人のことを調べるといいよね」

という発想に似ているかもしれません。

 

「やっぱり、何だか壮大でつかみ所がない...」

なんて思っていたりしていませんか?

実はこの研究の成果、私たちの生活に深く関係しているんです。

どこに役立っているかというとそれは「洗濯用洗剤」の中です。

今では酵素入りの洗剤はあたり前ですが、一般に普及したのは80年代のこと。

それは、洗剤の溶液はアルカリ性で、普通の酵素はアルカリ性では十分に働かないからです。

洗剤の中に入っている酵素、実はアルカリ性環境で生育する微生物が持つ、

アルカリ性でよく働くセルラーゼ(セルロースを加水分解する酵素)や

プロテアーゼ(タンパク質を加水分解する酵素)をヒントに作られたものです。

昔と比べて頑固なタンパク汚れがすっきりキレイに落ちるようになったのは、

この微生物が持つ酵素のおかげなのかもしれませんね。

 

熱水、強酸性、強アルカリ性、飽和食塩水、超高圧...

とても私たち人間は生きられそうにないですが、そんな場所でもナンノソノと

平気で生きられる微生物が持つパワー、

地上で生きる私たちにも役立っています。

 

12月1日(日)に神奈川県相模原市にある相模原市立博物館で「宇宙にいのちを探す」

という公開講演会が開かれます。

 

公開講演会「宇宙にいのちを探す」

開催日時:2013年 12/1(日)  14:00〜18:15

開催場所:相模原市立博物館(神奈川県相模原市中央区高根3-1-15)

詳細はこちらから→公開講演会「宇宙にいのちを探す」

 

今回、ご紹介した内容は宇宙生物学のごくごく一部分。

イベントでは、宇宙生物学の最新のお話を伺えます。

ご家族、お友達といっしょにゼヒ、イベントに参加してみませんか。

「一見縁遠い気がするけど、実は身近な宇宙生物学の世界をのぞいてみる」

なんて週末もイイかもしれません。

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この記事への6件のフィードバック

地球外の生き物って、想像するとワクワクしますね!

子供たちも大好きな話題ですよね。

宇宙や、北極南極、火山などなど、極限状態でも生きられる生物、実はたくさんいるのでしょうね!

ロマンもありますけど…その分少し怖い気もします。

未知の危険な生物、それも環境に強くて駆除しにくいものにであってしまったりしないのでしょうか?

近くだったら、必ず行くのに、残念。

田舎の不便さは、こんな時に感じます。

普段は、空気がよいのですが。

こんにちは。

先週、未来館に子供を連れて遊びに行きました。

ほぼ丸一日楽しんだ帰りのお土産に...

子供が選んだのは「クマムシ」のぬいぐるみでした。

最初はカピバラと勘違いしていたようで、

「地球最強の小さな小さな生き物、クマムシって言うんだよ」

と教えてあげると、

「へぇ~~。でも可愛い!」だそうです。

彼女のお気に入りの一つで「くしちゃん」だそうです。

これって、休眠状態になるように足が体に潜って樽型に

なるんですね!!

この状態を「もぐちゃん(足がもぐるから...)」だそうで、

お気に入りのポーズは前足二足だけを出して立たせて

「前へならえ」だそうです。

ぜひ、藤井さんも売り場orデスクでお試しくださいませ。

田中あんこ様

未来館の藤井です。
コメントいただきありがとうございます。

地球以外の生き物、未知なだけに期待も大きいですよね!

私は「もしエイリアンが本当にいたら」は

子供のころからよく想像していました。

手足は何本かな?、テレビとか見るのかな?、学校とかあるのかな?みたいな感じに。

あんこさんがおっしゃるように、

地球の中でもまだ出会えてない生物、たくさんいそうですよね!

危険な生物、確かに怖いのですが…

私だけでしょうか、怖いものみたさ故に、

会いたいと思ってしまうのは…

もし出会ったとしたら、うまく共存できる道を探したいものです。

ロマンもドキドキも膨らむこの分野、

ぜひこれらも注目して見てください!

薬師庵妙円様

はじめまして、こんにちは。

未来館の藤井です。

コメントいただきありがとうございます。

お住まいが相模原からは遠いんですね。

せっかく興味を持って頂いたのに、残念…

講演会で耳寄り情報をゲットした際は、

ブログでお知らせしようと思います。

また見て頂けるとうれしいです。

おいしい空気に囲まれた生活、うらやましい!

私は秋好きということもあってか、ちょうど今くらいの季節の、

山登りで感じる少し冷たいキーンとした空気が好きです!

薬師庵妙円さんのお近くにも、そんなスポットがあるとイイなと思います。

yutaka 様

はじめまして、こんにちは。

未来館の藤井です。

コメントいただきありがとうございます。

クマムシさんのぬいぐるみ、気に入って頂けたようで、

うれしいです!

「くしちゃん」、カワイイお名前ですね!

樽型のクマムシ「もぐちゃん」は、かわいいシルエットの反面、

とっても強靱な体の持ち主!!そのギャップもいいですよね!

私はよく未来館ショップで大小のクマムシさんを並べて

「親子の行進♪」といって遊んでいるのですが、

「前へならえ」遊び、今度やってみたいと思います!!

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