ani・ani vol.2 感じるフェロモン

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明日はバレンタイン♥・・・の前に!

世界で13億人は、まだギリギリ、うま年を祝っているはず・・・

(お正月に新・旧があって本当によかった)

ゆるりと始まります。

 

感じるフェロモン

― 2013年12月某日 ani・ani編集部は、馬になりきる妄想劇を繰り広げていた

あきな: 来年はうま年だね~やっぱり次の表紙は馬!?この笑ってる馬とかどう?

くまこ: それ、笑ってるんじゃなくて、フレーメン反応じゃない?目が笑ってないよ・・・

あきな: あぁ・・・フレーメンって・・・音楽隊のね。

ほんだ: それはブレーメンや(地名)!(によるツッコミが飛んできた!)

ぶっち: 馬のフレーメンは、オスが発情期のメスのフェロモンを感知したときに示す行動のことですよ。

あきな: フェロモン♥♥♥

ぶっち: えーっとね、編集長が勘違いしているようなので、先に言っておきますけど、残念ながら人間のフェロモンについては、まだあんまり分かっていないよ。

あきな: えー!ファッション誌では 「とろけるフェロモン肌♥」 とか 「おフェロな髪♥」 って・・・

くまこ: フェロモンに「お」がついているんだ!それはイメージ戦略なんじゃない?

ぶっち: フェロモンって、フェリンとホルモンを足した造語なんですよ。

あきな: フェリン?ふぇ~

ぶっち: フェリンが「運ぶ」で、ホルモンが「刺激する」っていう意味。

くまこ: ホルモンの一種がフェロモンっていうこと?

ぶっち: いや、ホルモンもフェロモンも体内で作られるけれど、自分の体内で働くのがホルモンで、同種の他個体に対して働きかけるのがフェロモン

あきな: 同種のタコ?あぁ、別の個体ってことか!馬なら馬、人なら人のね。じゃあ、別に異性とは限らないってこと?

ぶっち: そう!フェロモン=" 性フェロモン"って思われがちですけど "集合フェロモン" とか " 道しるべフェロモン" とか色々ありますよ

くまこ: フェロモンといえば、ウミウシの中にも使い手がいますよ!ウミウシが通った後に残る粘液の中にフェロモンが含まれていて、その後に別の個体が出会いを求めて追いかけていく!( 出会いといえば!)

あきな: やっぱりフェロモンでおびき寄せるんだね♥ 

ぶっち: ところがね。交接相手を求めて追尾していても、警報フェロモンが出ていたら、逃げる!交接どころじゃない!ある種のウミウシ (写真のウミウシ) からは、ナベノンA、B、Cという警報フェロモンがみつかっていまして・・・

 

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Navanax inermis (Wikimedia Commonsより)

 

あきな: なんですか!? その風邪薬みたいなABCは!?

ぶっち: 仲間に危険を知らせる警報フェロモンです。ナベノンにはA,B,Cの3タイプが発見されていて、粘液に保護されているので、そう簡単に薄まらないし、流されないんですよ。でも、太陽光で分解されるんで、そのうち消えるようになっています。

くまこ: そこらじゅうに危険信号があると、身動き取れなくなっちゃうもんね!

 

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♪ ある日~ 散歩中 危険に 出くわした

20140213_horikawa_4.jpg♪ ナベノン出しておこう~

20140213_horikawa_5.jpg♪そろそろOKだ~

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(画:くまこ)

 

一馬身上の上級コーデ

あきな: う~む。フェロモンでオンナ度Up大作戦は難しいのか・・・あれ?でもメスがオスのフェロモンを感知することもあり得ます?

ぶっち: "オス効果" っていって、ヤギとかヒツジでは、オスのフェロモンをメスに嗅がせると、休止していた卵巣活動が再開し、排卵が再開することは知られていますな。あと、オスが匂いだけメスのふりをして、ライバルのオスを騙すフェロモン擬態というのもあるよ。

あきな: 恋の駆け引きってこと!?

くまこ: つまり・・・こうゆうことじゃない? 

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先頭を走るほんだ号(♂)フェロモン擬態の技で♀に化けながら疾走中!

続くぶっち号(♂)、ほんだ号が♂とも気付かず、まんまと擬態の罠にはまった!

さらに、くまこ(♀)は、あきな(♀)に約1馬身の差をつけて♂にリーチ!

しかし、見向きもされない!誰も報われないまま・・・ゴール!!!

(※冷静になったら負けです)

 

あきな: ねぇ、くまこ。一馬身上のコーデって、まさか、ポニーテールとヒール・・・?

くまこ: うん(当然)。さらに、鼻を鍛えたらフェロモンを探知できるようになるかしら?

ぶっち: フェロモンは匂い物質とは限りませんが、先ほどの馬だと、鼻孔の下に鋤鼻器官(じょびきかん)っていう嗅覚器官があって、そこでフェロモンを感知しています。フレーメンするときは、こうやって唇を巻き上げて、液体や不揮発性の匂い物質を・・・だから、クォクォガホウナッテ・・・

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くまこ: こわいこわいこわいこわいこわい・・・

あきな: ぶるぶるぶるぶるぶっちさん、絵で説明をお願いします・・・

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(鋤鼻器官の説明図。クリックで拡大。画:ぶっちー)

 

あきな: 人間にも鋤鼻器はあるの?

くまこ: 胎児の時期にはあるんだけど、産まれた時にはなくなってるみたい・・・人間のフェロモンについては、まだよく分かっていないことも多いね。

ぶっち: そうですねぇ。例えば、ヘビのフェロモンは油脂なんですよ。油脂なら、人間も皮脂とか出ているから、分泌されている油脂に性差があればフェロモンとして機能している可能性はありそうですよね。

あきな: 鋤鼻器が退縮するまでの間、お母さんのお腹の中で、なにかフェロモンを感知しているのかな?いずれにしても、フェロモンの研究は今後も要チェックですね!

 

ぶっちー先生のカエル占い

動物界で話題騒然。驚異の的中率!誕生月から占う「カエル占い」

なんと我らのぶっちー先生も、聖なる2月14日で生誕32周年であります(拍手!) さて、今月のカエルは?

 

 1月~2月生まれのあなたは「ニホンアカガエル」

日本初カレーの具材という、衝撃の過去を持つあなた。

あなたの恋の季節は12月から5月、まさに今、恋愛バトルに突入中!

男性は筋トレするとマッチョになりやすく、モテやすくなるでしょう。

田んぼに行くと運命の相手に出会えるかも♪ 恋の合い言葉は、クックックッ

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恋の季節、オスの腕は太くたくましくなります★

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こちらはメス。オスよりも腕が華奢ですね♥

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たくましい腕でしっかりホールドラブ♪

写真3点とも: ニホンアカガエル Rana japonica(C)藤田宏之(埼玉県立 川の博物館)

 

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♥ ナベノンA,B,Cに関して

1) Navanax inermis について

2) 関連する論文 

 

 

 

 

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この記事への6件のフィードバック

今日(3月16日)の「ダーウィンが来た」はウミウシですよ~!

伊豆の島人さま

ブログの管理人・詫摩です。
せっかく情報をいただいたのに、公開が遅くなってしまってごめんなさい。
(公開をするのは、筆者の堀川ではなく、私なのです)

実は、私はウミウシが苦手で、「ダーウィンが来た」はいつもつけている番組なのですが、昨晩だけはチャンネルを変えました。堀川や熊谷、大渕に笑われそうですが……。

ウミウシがお好きであれば、熊谷の一連のウミウシ記事もぜひご覧ください。
ウミウシ苦手の私でも、お勧めできます。
(ブログの左にある検索窓で「ウミウシ」を入力してください)

今後ともご愛読のほど、よろしくお願いいたします。

詫摩雅子

伊豆の島人さま

情報、ありがとうございます!(創刊号がウミウシ特集だったことを覚えていてくださったんですね!感涙でございます!)

くまこ こと、熊谷がバッチリ録画したそうなので、皆でしっかり勉強しておきます!(詫摩には画を用いずに内容を伝えようと思います。笑)

今後とも、どうぞよろしくお願いします。

ani・ani編集長こと 堀川

伊豆の島人さま

熊谷からも、御礼申し上げます!ありがとうございます!

今回、「ダーウィンが来た」でウミウシが取り上げられることを、たくさんの友人・知人が私に報告して下さいました。ありがたい限りです。(ウミウシが苦手な詫摩も、その一人です。ちょっと嫌そうに教えてくれました)

番組では、ブルードラゴンことムカデミノウミウシが紹介されていましたね。
私も、ムカデミノウミウシのことは書きたいと思っていたので、「うっ、先を越された!」と、筆の遅さを悔やみました。

これからもウミウシの話を書いていきたいと思っています。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

ブルードラゴンは夏場に大島の海でシュノーケリングするとよく見かけるのですが、ほかの子たちがなかなか見つけられません。

見るべきポイントがあれば教えてください!
近所のポイントはイソギンチャクやテーブルサンゴ、ソフトコーラルがびっしりとひしめく環境で、海藻類はあまりありません。
ムカデみのウミウシの見た目がインパクトありすぎてほかが見えないのでしょうか・・・?

伊豆の島人さま

ご質問ありがとうございます。
ブルードラゴンことムカデミノウミウシは、おっしゃる通り、色や形のインパクトもありますし、数も比較的多い種類です。また、番組で紹介があったとおり光合成をするので、上から見通しがよく、明るいところにいることが多いので、シュノーケリングで見つけやすい種類です。

他の子たち(やっぱり「この子」とか「このひと」って呼んでしまいますよね!)は、もう少し隠れた位置にいることが多いです。私は普段磯歩きでウミウシを探すのですが、その時は岩棚の裏や壁をよく探すようにしています。
http://blog.miraikan.jst.go.jp/other/20130531post-348.html
(↑この記事で磯歩きでの観察の様子を書いています)

あんな派手な色をしている割に見つけにくく、ムカデミノウミウシより小型のものが多いので、より小さなものを見る目で、岩や海底に近づいて探すと、見つかりやすくなると思います。

ぜひ、探してみて下さい!本物は映像よりもっとかわいいですよ~!

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