夜空を立体的に感じたことはありますか?

このエントリーをはてなブックマークに追加

南の島で、天の川を眺めてきました。

20140326_tani1.jpg

「宇宙への憧れ」=2014,03,12 午前4:08 母島にて
(画像をクリックすると大きくなります)


3月に休暇をいただき、小笠原諸島の父島、母島に行ってきました。
父島まで、東京・竹芝埠頭から船で25時間。母島へはさらに2時間。
大都市から離れているので、星がよく見えます。
そして、都心より約1000kmも南に位置している分、より南にある星々まで見渡せます。


そんな南の島で見たかったのは天の川です。


【天の川の正体は】

天の川は、私たちが住む天の川銀河を内側から眺めた姿。


イメージしやすいように、画像を用意しました。
天の川銀河の外から、太陽系を目指す宇宙旅行のつもりでお楽しみください。
(画像は、国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト提供)

20140326_tani__1.jpg

天の川銀河を外から見るとこんな感じ。
たくさんの星が、渦を巻くように集まっています。


20140326_tani__2.jpg

平べったい円盤状なので、斜めから見るとこうなって、


20140326_tani__4.jpg

真横から見ると細長く見えます。


20140326_tani__7.jpg

近づいていくと大きくなって画面からはみ出し、


20140326_tani__12.jpg

中に入ると近くの星々がひとつひとつ見えてきます。


20140326_tani__18.jpg

そして太陽系のあたりまで来ると、こんな天の川として見えるのです。


20140326_tani_20.jpg

円盤状に広がった星々を内側から見ているので、
円盤の面に沿って夜空を一周360度つながります。
(つまり、この画像の中央が正面の空に見えるとき、画像の両端はその真逆の方向でつながることになります。)
この画像、外から見た銀河系の姿に少し似ていますよね。



【天の川銀河の中心方向を見ると】
天の川が最も濃く見えるのは、南の空に現れるさそり座といて座の方向です。
それは、円盤の中心方向を眺めることになるから。
(ちょうど、横長の画像の真ん中あたりですね。)
いずれも夏の星座ですが、3月でも夜明け前には見やすい位置まで昇ってきます。

そこで、母島に泊まった翌3月12日の未明、
2時半に起きて南の空がよく見える海岸に出かけました。



晴れたり曇ったりの空。
天の川も、雲に見え隠れしています。
デジタルカメラをISO4500の高感度に設定。
さそり座が晴れた時を狙って、30秒露出で写しました。

20140326_tani22.jpg

(冒頭の写真に文字と星座線を入れました)


中央を横切っているのは、雲ではなくて暗黒帯。
ガスや塵の集まりが背後の星の光を遮り、黒く帯状に浮かび上がります。
画面左上と右下には雲も写り込んでしまいました。
でも結果的に「地球の大気の向こうに広がる宇宙」を表現できたような気がします。

連続して写した画像をアニメーション風にしてみました。
明け始めた空を人工衛星が横切りました。

20140328_tani2.gif

(クリックすると大きくなります)



自分が立っている地球の上空に、大気が流れている。

太陽系に近い星たちが明るく輝き、星座を描いている。

そして夜空を一周する天の川の淡い光は、
  遥か遠くまで円盤状に広がる無数の星々。


夜空をなんとなく立体的に感じた、南の島の夜でした。


-----
・天の川の正体については、国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト内にある、こちらの動画が分かりやすいです。
・さそり座、いて座の天の川は、3〜8月ぐらいまで(もちろん南の島ではなくても)見ることができます。おおよその目安は、4月=3時、5月=1時、6月=23時、7月=21時、8月=19時の前後1時間くらいです。月明かりがない時を狙い、南の空が良く見えるところで、円盤の姿を想像しながら眺めてみてください。

※コメントをする際は「ブログへのコメント投稿について」をご覧ください

※「名前」は、ハンドルネームでも構いません

コメントを残す