音楽に癒やされて

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ニーハオ!科学コミュニケーターの陳ドゥです!

いきなりですが、皆さんは音楽が好きですか?

私はとても好きです。

好きな歌を聴いていると、イヤなことを忘れて、

気持ちがよくなりますよね。

音楽に癒やし効果があることは、古代ギリシャの時代から知られています。

が、音楽の癒やし効果が科学的に証明されたのは20世紀に入ってからです。

そのきっかけは、第二次世界大戦のとき。

米軍の野外病院を、ミュージシャンが訪ねて演奏をしたことがありました。

すると、音楽を聴いていた負傷兵は、

けがが早く治るという現象が起きました。

それから、アメリカ中心に音楽療法が発展し、

1944年、ミシガン州立大学は世界で初めての音楽療法専攻が設立しました。

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音楽療法はたくさんの専門分野が組み合わさって研究が進んでいます。

心理学から音楽教育、脳や神経科学まで含まれています。

今現在、音楽療法は活用される分野が多岐にわたります。

一般的なストレスの解消はもちろんのこと、

非行少年の矯正や、自閉症の子供への症状緩和などに応用されています。

とくにここでご紹介したいのは、自閉症の子供への応用です。

自閉症では、コミュニケーションに困難が生じます。

症状には個人差が大きいのですが、生まれつき言葉が話せないケースもあります。

また、一般に、自閉症の人間は音にはとても敏感です。

ドアを閉める音が聞こえるだけで、びっくりして泣き叫んだりします。

そこで、彼らの音に敏感という特性をうまく利用して、

少しだけでもコミュニケーションをとれるようにする音楽療法があります。

具体的な治療内容は様々ですが、1つの例を見ていきましょう。

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まず、音楽治療士と呼ばれる資格をもった人が、ピアノやギターを演奏します。

その音楽に乗せて挨拶代わりに歌を歌って、子供に一緒に歌うように促します。

そして、小太鼓や小さな木琴を渡して自由に演奏してもらいます。

ここで、ただ演奏させるだけではありません。

音楽治療士は子供の自由な音に合わせながら、

きれいなメロディが聞こえるように、伴奏を加えます。

実はここが音楽治療士の腕の見せどころです。

非常に高度な即興演奏能力が必要となります。

音楽治療士はプロのミュージシャンレベルの即興能力をもつ人がほとんどです。

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自閉症の子供に音楽療法を施すと、

子供は自分の音に合わせてくれていることに、徐々に気づきます。

効果はさまざまですが、顕著な場合では、

全く言葉がしゃべれない状態から、

簡単なあいさつができるようになるそうです。

実は私の母親は15年前から中国で自閉症の児童への音楽療法を研究しています。

私もよく母親の治療現場に訪ねて、

心が閉ざしていた子供が楽しくなって、少ししゃべれるようになったことを

何回も見たことがあり、いつも子供たちと音楽の力に感動しています。

7af7457631c83947aa60503e79482092.jpg*ピアノを弾く人は私の母親です。

しゃべれるようになったのはたまたまではないか?

という疑問が出るのは、不思議ではありません。

ですが、音楽と言語は切っても切れない関係があるようです。

その関係は脳科学の研究では少しずつわかってきています。

音楽と脳の科学はとても奥深くておもしろいものです。

毎日未来館で実施されているサイエンスミニトークがあるのですが、

今月から

「ミュージック、スタート!~音楽と脳の科学~」

という新しいミニトークを実施しています。

このミニトークの中で、音楽と言語だけでなくて、

他の能力も高まる内容を紹介します。

内容はもちろん、スタイルも新しいのです。

ミニトークは一人で実施することがほとんどですが、

今回のミニトークは私と、

元脳科学者の科学コミュニケーターの金と一緒に行います。

コミカルにアレンジしており、楽しげなBGMもつけています。

こちらの写真はこのあいだ実施したときの風景です。

ASAM2613.JPG未来館にいらしたときに、ぜひご覧ください!!

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