私の「世界がかわる」~富士山と気象衛星画像~

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未来館のシンボル展示 Geo-Cosmos

 

 

未来館のGeo-Cosmosに映し出される気象衛星の画像。
私たちがいるのはこの青い地球の上です。

 

...と、私はわかっているつもりでした。
そう、「つもり」だったのです、つい最近までは。

 

先日、富士山に登り、今までよりクリアに「ここに私はいるんだ」と実感するようになりました。
それは、私の「世界がかわった」瞬間でした。

  

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こんにちは!科学コミュニケーターの坪井です。

7月20日から21日にかけて、富士山に登ってきました!いえーーーい!!

実は私、ちょっとした富士山オタクでして、これが5回目の富士登山でした。

 

「一度も登らぬ馬鹿に二度登る馬鹿」なんて言葉がありますが、とんでもない!!何度も登りたくなるくらい、富士山頂から見る景色は素晴らしいです。

 

当日は天候に恵まれ、体調もばっちりでとてもスムーズな登山でした。

 
7月20日の11時半頃に5合目を出発し、14時半には8合目の山小屋「白雲荘」に到着。そこで夜ごはん(ハンバーグカレー!)を食べてから、仮眠。翌21日の深夜1時頃に山小屋を出て、午前3時頃に頂上に着きました。

 

そのまま日の出を待とうかとも思いましたが、とにかく寒い...!

 

夜明け前の山頂の気温は3-4℃、真冬並みです。止まって待つのは耐えられないと思い、体を動かすためにもお鉢回りを始めました。

 
吉田ルートの山頂口から剣ヶ峰に向かい始めて、まず出会った景色は、これ。

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月明かりに照らされて、青白く光る神々しい雲海。
これを見た時、目頭の奥がクーーーッと締まるような感じがしました。
写真だと止まって見えますが、実際は目の前に広がる雲がゆっくりと動きます。
それはまるで生き物のようでした。

 

 
その後も、徐々に空が明るくなるにつれ、次々と素晴らしい景色に出会います。

 

 

剣ヶ峰から大内院(噴火口)越しに見た日の出。

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大沢崩れのある北西側を向いた時の雲海。空にはまだ月が残っています。

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そして、日が昇った後の吉田ルート頂上口付近からの景色。

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何回登っても、山頂から見る景色に感動します。一度として同じ景色はありません。

雲海をつくる雲の形はゆっくりと変わっていき、見ている間にも景色は移り変わっていきます。

 

目に入ってくる景色全てを目に焼き付けたいと思いながら、山頂に3時間くらい滞在して、素晴らしい雲海をずっと眺めていました。

 

 
ここまでが富士山でのできごと。

無事に下山して帰宅した後に見た一枚の画像が私の心をさらに揺さぶりました。

 

それは、私が富士山の上にいた7月21日朝の気象衛星ひまわり8号の画像でした。

 

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ひまわり8号による7月21日AM 6:30の可視画像 富士山周辺
(ひまわりリアルタイムWebより) ※クリックで拡大します

 

静岡県と山梨県の県境に雲のない小さな丸い部分があるのがわかりますか?(黄色の矢印の先

  

なんとこれ、富士山の頭が見えているんです!!!!

  

つまり、この衛星写真が撮影された、まさにこの時に私はこの丸い部分にいて、周りに広がる雲海に感動していたんです。

 

確かに、目をこらすと、緑色の帽子をかぶった自分が見えるような...!!(見えません)

 

 
「私は、ここにいた。」

 

今まで、気象衛星画像を見て「自分がいる場所はこのあたり」と考えたことは何度もありました。

でも、これほどまで、「自分がそこにいる」と実感したのは初めてでした。

 



20160730_tsuboi_07.pngひまわり8号による7月21日AM 6:30の可視画像 日本周辺
(ひまわりリアルタイムWebより)  ※クリックで拡大します

 

 

未来館のスローガンは、「科学がわかる、世界がかわる」です。

 

「科学がわかる」というのは、単に科学的な知識を知るだけでなく、その知識が自分の経験や既存の引き出しに結びつくことだと私は思っています。

今回の体験は、富士山の経験と気象衛星という科学技術が組み合わさることで、自分と地球のつながりを感じることができ、まさに、私から見る「世界がかわった」経験でした。

 

みなさんにも、自分の経験と新しい知見が組み合わさることで、「世界がかわる」を経験したことがあるのではないでしょうか?

 

あなたの「世界がかわった」経験は何ですか?

ぜひ、聞かせてください。

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