介護って何が大変なのだろう⑤ 私たちにできること

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※本ブログは5回シリーズになっています。

介護って何が大変なのだろう
 ① 家族の体験から
 ② 音楽と脳の関係
 ③ 動物との絆を生かした取り組み
 ④ ガーデニングがリハビリに?!
 ⑤ 私たちにできること(この記事)

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本田:ここまで各セラピーの取り組みについて見てきたけど、増田くんどうだった?

増田:知らなかったことが多いなぁって。知っていたら祖母の介護に取り入れていた...かどうかはわからないけど、単純に知らないだけなのと、知った上で取り入れないのとは、大きく意味が違うね。

本田:たしかに。新しいサービスを単純に増やそうとすれば金銭的な面も関わってくるし、いいからと言って簡単に取り入れられるわけでもないね。介護ってまだ遠い話かなって思うけど、実際、身近な人に介護が必要になった時に、まず何が必要なんだろう?

増田:あくまでも自分の経験からだけど、まず頼れるものがいろいろあることを知って不安を和らげたかったな。介護・病気の情報アーカイブ、相談できる頼れる場所・もの・制度とか、関係することはなんでもいい。そういった情報で、何もわからない状態から「少し先」を想像できるようになりたかった。

インターネットや本で調べることはできたけど、全然自信がもてなくて。自分たち家族の場合、「少し先」を想像させてくれたのはケアマネージャー(以下、「ケアマネ」)さんだった。

リハビリなんかにも行っていたけど、それは筋力維持のための歩行訓練くらいかな。

小幡:介護する側の人に、選択肢を明確に提供する仕組みはないのかな?

増田:ケアマネさんの存在は重要だと感じたよ。不安や疑問を積極的に聞くことができたし、受け身でも色々教えてくれて、かなり視野を広げてもらえたと思う。

本田:ケアマネさん同士がある程度同じ情報を持ってくれてると思うんだけど、もし情報量の個人差があったら介護の質にも少し違いが出てきそうだね。前回までいろんなセラピーの話もしてきたけど、ケアマネさんたちにセラピーを認識してもらえてるのかな?

小幡:まだシステムとしてできあがってないから、認識してもらえる機会は少ないかもなぁ...

ちなみに、それぞれのセラピーは診療報酬の点数はとれるの?

本田:作業療法士さんが園芸を使ってリハビリに使ってくれたら、それは点数になるだろうね。

小幡:音楽は言語聴覚士の発話訓練に取り入れるなら点数になるけど、音楽療法としての単独点数は取れないのが現状。

西岡:私の参加していたアニマルセラピーは、ボランティアだったよ。

小幡:エビデンスがなければシステムに入れるのは無理で、でもシステムに入れてもらえなければなかなかエビデンスも蓄積できなくて...あぁジレンマ。

増田:介護認定の有無によって、できること・できないことが決まってくる側面もある。いろんな選択肢がほしいし、選択肢を持つための制度の整備も必要だよね。

西岡:将来的には介護認定を受けた時に、○○セラピーや△△セラピーを介護者負担3割で受けられますよ、とかっていう選択肢が増えたら理想的なのかなぁ。

本田:あとさ、介護している人に対してのサポートも必要だと感じたんだけど、介護する家族へのサービスって必要だと思う?

増田:心身とも張りつめてしまうから、家族が休めたり、気分転換できるようなサポートは必要だと思う。

あと、介護の途中で価値観や考え方の変容があったり、大きな転換があったりして、気持ちが楽になっていく時期があった。すごい大元の話だけど、この転換が早い時期にあると、介護する家族は楽になるだと思うんだよね。

本田:その転換期って大事だね。セラピーなどの取り組みの中で少しでもそういう転換期が早く訪れて、いい状態で介護生活が送れたら本人も家族など周りの人もお互いに幸せなんだろうと思う。

増田:介護する人たちが、自分たちの選んだ介護の方法に対してどう納得できるか、満足できるか...その気持ちのサポートというところが、医者でも看護師でもなく、セラピー系の人たちだからできることなのかな。

小幡:本人も満足するし、その家族も満足や納得できる時間を提供する、ということかな。介護って言葉自体が「大変」とか「つらい」とかネガティブなイメージを連想しがちかもしれないけど、いろんな選択肢があってこれから介護する側もされる側も少しでも楽しみながら過ごせたら・・・介護に対する視点も変わってくるんじゃないのかなぁ。

西岡:いろんな選択肢があるっていうのは、その人らしく生きることを応援することになるってことかな。

本田:そうだね、「その人らしく」生きることをどうやってサポートできるんだろう。今日はセラピーの話だったけど、これは答えが1つではない問いだね。

今回はふれられなかったけど、介護に対して他にも様々なサービスが展開されようとしている。たとえば、芸術療法やアロマセラピーなど他の分野でもセラピーは展開されているし、リハビリや介護をサポートしてくれるロボットも開発されてきたりしている。

西岡:未来館にもあるセラピーロボット「パロ」も、実際に高齢者施設で使われているよね。

本田:そうそう。こうやって、いろんな分野からこのテーマについて考え続けていくことで、少しずつ介護に対するイメージも変わっていくかもしれないね。

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さてここまで読んでくださった皆様、いかがでしたか?

介護について、前向きに捉えられる社会になるためには、おそらく様々な分野からのアプローチが必要で、そのためにも皆様一人一人にもたくさんアイディアを考えてもらって、様々なところに発信してもらいたく、このブログを執筆しました。

もちろん私たち(30代メンバー)では経験も未熟で捉えきれていないこと、書ききれなかった多くのことがあると思います。

私たちにツッコミもいれつつ、皆様だったらどんなことを考えるかご意見をいただければ幸いです。

科学技術が発展することでできることや、人と人のつながりでできることがあるかもしれません。

身近な人に介護が必要になった、その瞬間にあなたはどういう感情を抱きますか?

その感情に少しでも明るい気持ちも入ってこられるように、今わたしたちが考えておくこと、準備しておくことはどのようなことなのでしょうか。

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