1分農業ブログ

vol.2 ―"雑草"に潜む言葉の落とし穴―

こんにちは。科学コミュニケーターの綾塚達郎です。
1分農業ブログ第2弾をお送りいたします。

これは暑かった夏のある日のこと。

太陽の力をサンサンと得て、"雑草"たちが茂ります。
なんと強い"雑草"なんだろう...。

いったいどんな植物が生えているのか?
"雑草"を調べるために、近所でちょっとした採取をしてみました。

(すべて家にあるもの。蚊取り線香は欠かせない)

使うものは、おもに以下2つです。

①フォーク(草掘り用)
②30cm×30cmの長さの四角い枠(一定面積の草を採取するための目印。荷作り紐と、枠を固定するための爪楊枝を四隅に組み合わせてあります。)

作業としては、枠を地面に設置して、その中に生えている植物を掘り取ることを3回繰り返します。

(第一区画)
(第一区画、採取完了)
(第一区画の雑草たち。メヒシバがメインに生えている。)
(第二区画)
(第二区画、採取完了)
(第二区画の雑草たち。エノコログサ、通称"ねこじゃらし"がいる!)
(第三区画)
(第三区画、採取完了)
(第三区画の雑草たち。たくさん生えていると思ったら全部マツヨイグサだった!)

この採取でわかったことは、"雑草"と言ってもいろんな植物が生えている、ということです。
私たちがふだん"雑草"と呼んでいる植物たちは多種多様なのです。

"雑草"は強いかもしれませんが、メヒシバやエノコログサ、マツヨイグサがどこでも生えることができる、というわけではありません。
その土地の環境に適した植物が生えているのです。

"雑草"という言葉は植物を観る目を縛ってしまっているかもしれませんね!
道端に生えている植物の名前を覚えようと実感したのでした。

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