「アナグラのうた―消えた博士と残された装置―」 オープンから1ヶ月

このエントリーをはてなブックマークに追加

新展示「アナグラのうた─消えた博士と残された装置─」もオープンから、はや1ヶ月。詫摩の記事でも紹介されていたように、舞台裏はやっといろいろな目処がついてきたところです。

アナグラの中では、私たちの位置を常に計測しているレーザーセンサーの情報、センサーの情報を元に足下に現れ常に私たちに寄り添ってナビゲートしてくれる「ミー」、壁や床に描かれる様々な生き物たち、アナグラに鳴り響くうた、博士たちが残した装置たち等々、全てが絶妙なバランスで「アナグラ」という空間情報科学の世界を創っています。より良い状態のアナグラで皆様をお迎えするために、微修正を行い、発見された不具合を直し──と、夜な夜な調整してきました。

舞台の表では、たくさんのお客様といろんなお話をさせていただきました。

ゆっくりお話ができず申し訳なかったのですが、9月に入ってすぐの土曜日に友の会のモニターに参加してくれた息子さんとお母さんにもお会いできました。

泣いてしまったお子さんにもたくさん出会いました。足下にミーが急に現れたのが怖かったり、ミーがついてくるのが怖かったり、アイテムビットちゃんを5つ集めたのにすぐにミーが知らない人に取られてしまったのが悲しかったり──。泣いていた理由は人それぞれでした。子どもたちの反応を見ていると、近い将来について考えさせられます。

私たちに寄り添ってナビゲートしてくれる「ミー」のような存在が少しずつ現実世界に導入されてきた時、どの段階で怖いと感じるのか?それとも怖いなんて一瞬も思わないのか?空間情報科学であふれた世界にふと疑問をもつ瞬間がくるのか?私にはまだまだ想像力がたりません。これからもたくさんのお客様とお話をしながらリアルに想像し、考えていこうと思います。

最後に、とても印象に残った女子中学生たちの感想をご紹介をします。

とある平日、展示フロアに響く「かわい~♪」という黄色い声に導かれ、「アナグラのうた」を覗いてみると女子学生の姿がありました。

[caption id="attachment_6703" align="aligncenter" width="430" caption="足下のミーに2回目以上の印(大きなダイヤ型)"][/caption]

彼女たちの「ミー」には「アナグラのうた」の体験が2回目以上の印がついています。アナグラの何が彼女たちを引きつけたのか、興味があるのでインタビューをしてみました。

アナグラの中に入り質問です。

私:「楽しいですか?」

女子中学生たち:「はい!」

私:「どこらへんが楽しい?」

女子中学生たち:「ミーの柄が好き」

「自分のミーがすぐに出てすごい」

「ミーが影みたについてくるのが楽しい」

「おもしろい」

「自分の名前が歌になるのがすごい」

「ミーの事が段々分かってくるのがおもしろい」

彼女たちは福島から修学旅行で来ている中学校3年生のグループで、ブログで紹介させてほしいことを話したら、快諾してくれました。

空間情報科学の話をしながら体験を一緒に振りかえった後で、彼女たちが「もう一度体験してくる!」と最後にいってくれたのがとても嬉しかったです。

自分のうたを撮影、ミー同士が手をつなぐことも発見。

「アナグラのうた」はみなさんにとってどんな展示になるのでしょうか?

ぜひ、感想をお聞かせください。

※コメントをする際は「ブログへのコメント投稿について」をご覧ください

※「名前」は、ハンドルネームでも構いません

この記事への2件のフィードバック

はじめまして。

先日、彼氏と一緒に科学未来館にお邪魔しました。

「アナグラのうた」、とても面白かったです!

しかし、展示を見ているうちに、いつの間にか彼氏と私のミーが入れ替わってしまっていました。

「ワカラヌ」のところで出てきた名前が、私じゃなくて彼氏の名前に。

あれ?と思って「シアワセ」のところにいた彼氏を見てみると、私の名前が出ている・・・。

私たちは「最初くっついて歩いてたのがいけなかったんだねきっと(笑)」で済みましたが、小さな子が、じぶんの名前を他の人に持って行かれてしまったら。

それは大変な恐怖なのではないかな、と思いました。

じぶんの活動の情報が全て「ミー」に集約されていく過程も、集約された情報から新しいもの(うた)を作るというアウトプットも面白かったです!

一度ではわからないところもあるので、また機会があればお邪魔したいな〜と思っています!

みやこさま

感想ありがとうございます!

楽しんでいただけたようで、本当に嬉しいです!

みやこさんがお気づきの通り、ミーが消えるぐらい近づいて仲良く歩いていると、ミーが入れ替わってしまう確率はとても高いんです。でも、「ワカラヌ」と「シアワセ」で気がついていただけて良かったです。(自分のうたは自分で作りたいですよね)

私たち大人は、アナグラの中のでの出来事はあくまでアナグラのなかのことと区別していたり、体験しながら仕組みの想像をしていますが、そういうことができない小さな子にとっては自分の名前を他人に持って行かれるのは本当に怖し、大問題なんだろうと私も思います。

こういう体験を通して、「自分の情報」について少しずつ考えていってくれたらいいなぁと思っています。

今度いらした時には、ぜひ、アナグラの中で小さな子のミーと手をつないだり、入れ替わりの起きない距離でできる楽しみをたくさん見つけてみてください。

コメントを残す