新ミニトークの陰にお蔵入りイラストあり!

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イラスト業、はじめました。

「絵」も「しゃべり」もいける科学コミュニケーターを目指します。

というのは冗談です。すみません。でも、この写真のイラストはほとんどが私が描いたもの(一部は同僚の石川作)。こんなに描いたワケとは・・・。

未来館でイラストと言えば、そう、12月22日にオープンした新展示「ぼくとみんなとそしてきみ-未来をつくりだすちから」ですね!(ちょっと無理矢理でしたか?)人間の生き物としての性質を「他者とのかかわり」に注目しながら見ていく展示です。

さて、前回の石川のブログにもありましたが、私はこの新展示に関連したサイエンスミニトークを作る担当になりました。絵本仕立ての展示に合わせて、ミニトークでもイラストを用いて、楽しく分かる内容にしようと張り切ること2ヶ月……。

冒頭のイラストたちは、その過程で作られたものです。

でも、すべてはお蔵入り! 残念!!

実は、展示の内容を適切に伝えるシナリオをうまく作ることができず、何度も改訂を加えた結果、当初予定の内容を大幅に変えることに。当然、ストーリーに合わせたイラストも差し替えなければならないわけでして……。

(心の声)だってテーマが難しいんだもん!

これまでご紹介したように、新しい展示では、集団の中で生きる人間の性質、特に人とかかわるときに無意識にしている行動や心のはたらきについて、脳科学や認知科学、社会心理学など様々な分野からのアプローチをご覧いただけます。

「どうして、痛い思いをしている人を見ると、自分も痛いように感じてしまうの?」

「どうして、人のあくびがうつってしまうの?」

「どうして、困っている人を見るとつい手助けしようとしてしまうの?」

たとえば皆さん、このような自分たちの行動に疑問を持ったことはありませんか?ここに、「ついつい人とかかわってしまう人間」を支えている性質が見えてきます。この性質は、とてつもなく長い進化の過程で、集団の中で生き抜く時に有利にはたらいたために広く定着したと考えられています。でも目に見えない上、進化の過程を調べようにも物理的証拠や記録に頼ることができません。

・・・どうやって研究するの??

まさに今、人間の赤ちゃんの実験、チンパンジーといった他の霊長類との比較など、様々な研究分野が独自のアプローチで実験や検証を重ね、仮説を積み上げて、人間の性質に迫っているところです(詳しくはぜひ展示でご覧になって下さい!)。

 

すべてのことが科学で簡単に説明できるはずもなく、どんな分野でも地道な研究を一歩ずつ積み重ねることで、真実に迫っていく。難しいからこそ、分からないことに挑む過程で苦労だけでなく喜びや楽しみも味わえる。このような科学の営みそのものもすべて、来館者の皆さんに感じてほしいと思いながら、今回のミニトークを作ってきました。

そして、私自身が苦しみながらも地道に知識を増やし理解を深めながら奮闘した結果、ようやく完成したミニトーク。展示のオープンにあわせて12月22日にお披露目を果たして以来、おかげさまで毎日お客様に楽しんでいただいています。

お客様が「うん、うん」とうなずいて聞いて下さる姿を見ると、これまでの苦労がすべて吹き飛びます(涙)。

ちなみに、お蔵入りを免れてスライドに採用されたイラストからコチラの1枚だけご紹介。

誰かの視線の先をつい自分も見てしまう「共同注視」を説明する場面で使われています。

詳しい内容はあえてナイショ。ご都合のつく方は、ぜひミニトークを聞きに来て下さい!そして、新展示も楽しんで下さい!!

ミニトークは1月14日(月・祝)まで以下の時間に毎日行います。

時間: 11:45~12:00

場所: 日本科学未来館 5階 世界をさぐる

参加方法: 当日会場にお集まりください。

14日以降も不定期でミニトークを続けていきます。「○日に未来館に行くので聞きたい!」という方、ぜひこのコメント欄でリクエストして下さい!

 

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