何が必要? 進路に悩むみなさんへ

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受験シーズンまっさかり。
そして、子どもたちの将来の夢といえばコレ

古生物学者になりたい

願いの泉」(常設展示3階)

でも、「古生物学」という進路は、99.9%手引書等にのっていません。

というわけで、時々質問を受けます。

化石を研究する職業につくにはどうしたらいいですか?

 

進路の手引きイメージ

 

恐竜にうつつをぬかす(?)お子さんの将来を憂いる、

いえ、温かく見守る、ご家族の方からの質問が多いので、

「大学のこんな学部や学科だと化石の勉強ができて、

その後の就職としては4種類ぐらい選択肢があって......」

というお話をするのですが、

 

実は一番重要なことは......

 

 

前の職場で、全国の博物館・科学館で「古生物」を専門として働いている方々(学芸員・研究員)にアンケートをしたことがあります。

質問のひとつ「ズバリ古生物の学芸員に必要なものは?

に対する回答。

「観察力」、「体力」、「謙虚な態度」(!?)、などのうち、上位は......

 

第3位 「好奇心

古代への好奇心はもちろん、

「現在生きている生き物やその生息環境を知りたい!」

という気持ちも重要です。

化石は一部分しか残っていないため、

様々な知識や経験があってこそ、復元・解析できるのです。

 サメの歯を観察中

「サメの歯」を観察中(サメと戯れているわけではない)

 

第2位 「化石への愛

ガックリしないでください、重要ですよ(笑)。

 

 

第1位 「根気

「化石への愛」より必要と感じられているのは、いかに!?

 

その①「探し続ける根気

化石はすぐに見つかりません

「化石ハンター」と呼ばれるほど、発見しまくる人でも、一日中岩石を割り続け、何もなく帰ることだってよくあります。

 

その②「取り出す根気

化石を岩石から壊さず取り出すのには時間がかかることがあります。

大きいものやもろい化石になると、この作業に1年以上かかることも

 クリーニングイメージ

その③「論文を読み続ける根気

種類を決め、比較するには英語(時にフランス語、ロシア語、中国語......)の論文を多量に読み続けなくてはいけません。

大陸は移動していますので、世界中のどこかで同じ種類の化石が見つかっている可能性大です。

 

 

ここまで読んで、がっかりしないでください。

逆に言えば、根気さえあればよいのですよ、根気さえ

 

私を含め、実際に野外で化石採集できたのは大学生からという研究者も多いので、幼いころからの英才教育(?)がなくてもOK♪

 

 

話はもとに戻って

「化石を研究する職業につくにはどうしたらいいですか?」

 

ざっくりした結論として、

化石への「」を持ち続け、「根気」を養えば十分です。

 

 

ちなみに、女子の関心事(?)、

古生物担当学芸員の「血液型」も聞いてみました(笑)。

古生物担当学芸員の血液型割合

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この記事への10件のフィードバック

根気ですか〜

熱しやすく冷めやすい私に

最も欠けているものですね(汗)

でも研究者になる人に一番必要な資質という気がします。

あれこれ興味がとっ散らかって、

一つのことが続けられず、

次から次へと新しいものに手を出してしまう私は

研究者には向いていませんか?(´Д` )

不思議な塊からウニを掘り出すのは熱中しそうですが

(≧∇≦)

息子の夢は古生物学者になること!

地学部のある私立中学に入り、マイゴーグル、マイたがねを持ち、月1回は化石堀り。

恐竜と化石への愛は深いです…(笑)。

なので今回の投稿は大変興味深く拝見しました。

一番重要な資質が「根気」、確かに読んで納得しました!

息子は何かに夢中になると他は何も見えなくなるタイプ。気は長い方ですが、あきらめが妙に早い時があります。

もう少し精神力を鍛えた方がいいかもしれません(笑)。

アルコール漬け生物が苦手で、学校の標本室ではこれの前は走って通り過ぎるそうです(笑)。

生物全般、命が尽きた状態も含めて、大丈夫になるよう今から慣れておいた方が良さそうですね。

この投稿を息子に見せて、将来にそなえて今からどうしたらよいか、考えてもらうことにします。

さてはて10年後に息子はいったい何をやっているのやら…。

重イオンビームやガンマ線で植物の突然変異を誘発していますが、出てくる形質は古い形質のようです。花は開かない姿から、開く姿に進化したらしく、照射では開かなくなります。木は花はあとに大きくなることを優先したので、照射では早く咲くようになります。毒草は最初から毒草ではなく、進化の過程でまずくなったり毒をもったりしてきました、最初はみんなおいしかったようです。

 重イオンビームでは破壊だけでは説明できない現象もありますが。

 生物の進化系統図などを見ると進化しすぎて絶滅して、戻っているところがよくあります。

 今になって古生物学、あるいは生物のDNAの構造につながる経験が、これからの進化の方向という道標にもなるものとおもいます。

http://blog.miraikan.jst.go.jp/other/2012041013560#comment-2755

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

根気・・・

まったくないです。

向いてないことがよくわかりました。

ですが、うちの旦那様はもっと根気がないかもw

二人そろってダメダメです。

好奇心は旺盛なんですけど、それだけじゃダメなんですね。

日本語だけでも難しいのに他国語なんてとっても無理です。

なので他の面で頑張ります。

しょうこ 様

あれこれ手を出す研究者もいるので大丈夫です(笑)。

「あれこれ」がつながって研究のヒントになることも。

「クリーニング作業」は根気がいるのですが、達成感もあると思います。

時間を忘れて、熱中しますよ!

はらぺこラッコ 様

(かわいいネームですね)

その熱意、すごいです!

私も最初、生々しいものは苦手だったのですが、今では、(きゃーきゃー言いながらも)解剖して骨格標本を作れるようになりました。

無理に慣れなくても大丈夫。

研究方法もたくさんありますので。

何にせよ10年後、楽しみですね。

安曽さん、2012年殿堂入りおめでとうございます。

親子で安曽さんのブログを楽しみにしています!

これからも楽しいブログ、よろしくお願いいたします。

石井重久 様

重イオンビームやガンマ線での研究から進化を知ることができるとのコメント、とても興味深かったです。

現在の生物を研究されている方が、古生物にも興味を持って進化について考えていただけるのはとても嬉しいことです。

私も、未来は過去の中にヒントがあるのだと思います。

ありがとうございます。

シンイチ 様

いえいえ、はやまらないでください。

「なければダメ」ということではないですので。

好奇心だって重要です。

「外国語」については、私もずっと悩まされています。

これについての七転八倒は、機会があれば書きたいと思っていますのでご期待(?)ください。

はらぺこラッコ 様

ありがとうございます!

私が子どもの頃に「古生物」からもらった夢を、今度は子どもから大人まで返したいというのが私の夢でしたので、楽しみにしていただけるというお言葉、感無量です。

たいしたことを書いてなくても(笑)、温かい目で見守っていただければ幸いです。

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