親子で一緒に考えよう!飲み水のこと

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みなさん、こんにちは

科学コミュニケータの千葉です。

展示フロアで来館者の方たちの会話を聞くことがよくあります。その中でも親子の会話を聞いていると、お父さんお母さんが一生懸命子どもたちにいろいろな話をしていて、何だか心が温かくなります。

自分の子ども時代を思い返してみると、両親から大切なことをいろいろ教わってきたことに気づきます。特に「水」については、子どもの頃によく聞かされた記憶があります。

「水を無駄にはつかってはいけません」

「生き物は水がないと生きていけないのよ」

今考えれば当たり前のことかもしれませんが、何も知らない子どもだった自分には、どうして水を大切にしないといけないのか、わかりませんでした。水道の蛇口をひねれば、水が無限に出てくるものだと思っていたのです。

大人になった今は、科学コミュニケータとして水の重要性や世界の水問題を知る機会が増えました。とくに、昨年秋の科学館人材交流プログラムによる中国・北京の訪問は、水について考えさせられる経験でした。経済発展が著しく、2000万人以上の人口を抱える北京市では、供給できるだけの水源がなく深刻な水不足に直面していました。生活排水や雨水などを処理して再利用している状況だったのです。現地の科学館スタッフによると、地元の人たちは再利用した水をそのまま飲む習慣はほとんどないそうです。

未来館と中国科学技術館の人材交流プログラムでは、中国の子どもたちに未来の水を考えてもらいたいと思い、現地でワークショップを行いました。参加してくれた小学校低学年の子どもたちが生活に不可欠な水についてどう感じているのかとても興味がありました。

子どもたちに、「豊かになるために工業化を進めて環境を破壊していくと水がなくなってしまうかも」と問いかけたところ、「未来の水を守るには今以上に環境を守っていかないといけない」という答えが出ました。また親御さんからも、「子どもたちが自分で考えた意見をみんなで共有することで個々の理解につながる」という意見も頂きました。このワークショップのあとに、ある親御さんが「家に帰ってからも子どもに水のことについて話してみます」と話しかけてくれたことはとても印象的でした。

水不足が深刻な問題になっている中国、

未来の飲み水を守るためにできること。

それはひとりひとりが問題をみつめて、

考えを共有することだったかもしれません。

中国と日本ではいろいろな状況が違うかもしれません。日本は周りの国に比べて水もたくさんあるし、未来の水を心配する必要があまりないかもしれません。日本人である私たちは少なからずそう思っているでしょう。

しかし、日本は、生活を支えている農作物や工業品の多くを輸入に頼っています。海外で作られる野菜や果物にも栽培には水が必要ですし、子どもたちが楽しんでいるゲーム機器や大事な人と連絡を取るための携帯電話なども海外の工場で作られ、そのために現地の水がたくさん使われている状況なのです。現実的ではありませんが、もし日本が今の生活水準を維持した状態で、輸入品に頼らず、すべてを国内でまかなわないといけなくなった場合、どれだけの水が必要になってくるでしょうか?

世界には雨などで供給される量よりも、使われる量の方が圧倒的に多い地域もこのままの状況が続くと、未来の飲み水はどうなるんでしょう。

いま私たちにすぐにできる簡単なことは、未来を担う子どもたちと大人が水のことについて一緒に考えて話し合うことなのかもしれません。

春休みにあわせて、クラブMiraikanでは会員向けのワークショップ「親子で考える未来の飲み水」を3月20日、4月6日に開催します。親子で一緒にペットボトルの簡易浄水器を作り、それを使って薬品や泥で汚れた水をきれいにする体験をします。そして水にまつわる質問について考えることを通して、私たち大人と未来を担う子どもたちがこれからどう水と向き合っていけばいいのかを一緒に考えていきます。

ワークショップのお申し込みは、こちらのリンクからとなっております。

3月20日(水) http://www.miraikan.jst.go.jp/friendship/event/130220157655.html

4月6日(土) http://www.miraikan.jst.go.jp/friendship/event/130220157656.html

皆さんで一緒に未来の飲み水について考えてみましょう!

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