誰ぞある!具足を持て!!~未来館にオオグソクムシが来ました。~

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みなさん、こんにちは!ぶっちーです。

 

「誰ぞある!具足を持て!!」 (by 結城秀康 『花の慶次』より)

とは時代劇でよくあるセリフですが、具足とは甲冑のこと。

 

その具足を着込んだようなオオグソクムシ(大具足虫)が未来館にやってきました!

 

触角

オオグソクムシ Bathynomus doederieini

甲殻綱 等脚目 スナホリムシ科

水深150~1000mの深海底に生息する日本最大の等脚類。全長12cm。

等脚類の仲間は、ダンゴムシやフナムシなど陸上から深海、極域まで幅広い環境に暮しています。


陸上では砂漠からも、深海では水深1万メートルからも等脚類が見つかっています。

 

その種数、なんと約120科およそ1万種!!!

 

彼らの興味深い進化や生態については、中央大学が動画にまとめたものがございますので、こちらをご覧ください。極域の等脚類はこちらの私のブログにもちょろっと出てきました。

 

 

そんな等脚類の中でもオオグソクムシとその仲間たちは、深海への生活に適応進化してゆきました。彼らは動物の死骸などを主に食べるスカベンジャー(腐肉食動物)です。そのため掃除屋として深海生態系の中で重要な役割を担っていると考えられています。

 

 

まるまる

丸まるオオグソクムシ。さすがダンゴムシの親戚ですね!

そして結構アクロバティック!!

機敏

 

腹肢

 

 

え!?

でも、どうして未来館にオオグソクムシが??

 

どうしてって、それはいまを遡ること2ヶ月半前のある日。

 

 

ぶっちー:「未来館では、深海生物や生態系の展示もしています。深海生物グソクムシを導入しましょう!!」

 

そう!未来館には「生物多様性」や「深海」をテーマにした展示やイベントがあるのです。

 

それらの解説や対話の補助アイテムとして、オオグソクムシを導入したいと思い立ったのです!

 

 

そして、その熱い想いに板橋区立熱帯環境植物館さんがご協力くださりました。なんと生きたオオグソクムシを5匹も未来館に貸してくださったのです!!

PC240552

板橋区立熱帯環境植物館http://www.seibu-la.co.jp/nettaikan/

 

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同館で飼育を担当されている井原美香さん(左)と

輸送を手伝ってくれた未来館の髙橋(右)

井原さんが持っておられるのは、モダマという巨大マメのサヤ

 

 

 

2013年12月24日(火)クリスマスイブ♪

AM @植物館

グソクムシを梱包し、未来館へ輸送。

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暑さが苦手なオオグソクムシのために保冷剤も一緒に包みます。

 

同日 PM @未来館

えっちらおっちら水槽を組み立てます!

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※沖縄からきたうみんちゅ髙橋は寒いのが苦手なので室内でもマフラー!

 

 

 

比較のためのダンゴムシとワラジムシも用意しました。

ダンゴムシ水槽

『風の谷のナウシカの大海嘯ばりにワラワラ入ってます...

 

 

そして、完成した水槽にビニル袋ごとオオグソクムシをぷかぷか浮かべます♪

これは水温を合わせるためです。飼育水温は、14℃。

pukapuka

 

 

 

12月25日(水)

一夜あけて、メリークリスマス♪♪

お披露目開始!!初日の朝から小学生の女の子が、オオグソクムシ前で科学コミュニケーターと1時間も対話していました!!感涙。

 

 

 

12月26日(木)・27日(金)

さらに一夜あけて、アフタークリスマス♪♪♪

深海水圧実験ミニトーク×オオグソクムシ コラボイベント開始!

(水圧実験ミニトークの内容はこちらを参照ください。)

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大盛況でした!トークは不定期で開催しています。

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↑ぶっちーの右手にはオオグソクムシ♪ 

 

オオグソクムシや深海のことについて詳しく知りたい方、間近でご覧になりたい方は、ぜひぶっちーはじめ科学コミュニケーターにお声がけください。

多様性から進化、生態まで何でも答えます!(言っちゃった♪)

 

 

また、深海生物に恋してる折り紙先生 中井オオグソクムシの創作折り紙を開発中です!

近々ブログにアップしますのでこうご期待!!!

 

 ※オオグソクムシは2014年3月31日まで未来館にいます。

 

 

 

【おまけ】

世界にはもっとでっかいグソクムシもおるどーーーー

IMG_3573

熱帯環境植物館 企画展にて。

 

まだ小ぶりなダイオウグソクムシ Bathynomus giganteusをわしづかみにする私。最大で全長50cm、体重1kgに達するそうです。

 

その姿・大きさにギョッとされる方も多いかもしれません。ナウシカに出てくる王蟲を彷彿とさせます

 

でもね、こわくない、こわくない。

 

彼らも生態系の中で掃除屋さんの役割を果たしてくれています。腐海の森で世界を浄化していた王蟲と一緒ですね。

 

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この記事への4件のフィードバック

クラブ未来館の会員ですが、余程、気合の入った時しか伺いません。今回は是非、オオグソクムシ!!拝見したいと思いました。導入の様子からも生態が垣間見えて面白いです。生命のゆりかごである深海に思いを馳せじっくり見てみたいですね。特別に解説されるのでしたら日程を教えてください。

あおい様

オオグソクムシに対する熱意!!ありがとうございます!

水圧実験とのコラボ解説は、1月中は土日13:20より行っています。

また、それとはオオグソクムシ単体の解説も適宜行っております。単体解説でしたら、1月でしたら休館日(14日、21日、28日の火曜日)と29日(水)以外であれば、髙橋か私が対応いたします。お手数ですが、館内のスタッフに申しつけていただければと伺います。

よろしくお願いいたします。

大渕さま

昨日、わざわざ来ていただき、息子にオオグソクムシの説明をしてくださいまして、どうもありがとうございました。

虫や動物が好きな息子にとりまして、とても貴重な体験でした。
素敵な誕生日の思いでになりました。
その道のプロや好きを仕事にしている大人に出会うことは、子どもにとりましてとても大切なことだと感じています。
単なる説明ではなく、大渕さんからのお言葉は、やっぱり、生き物が好き!という感覚がつたわり、
私たちも引き込まれました。

息子も、早速父親に、オオグソクムシについて
教えていただいたことを話していました!
昨日の出会いに感謝しています。

ぜひ、大渕さんのレクチャーなどがあれば参加したいと思います!

個人的になにかされていらしたら、そちらにも参加したいです!

最後になりましたが、
大渕さんを呼んでくださったお姉さんも、
生き生きとした感じがつたわり、
嬉しかったです!

ありがとうございました。

水野祐美子
水野 快

水野裕美子さま、快さま

こちらこそご来館のうえ、オオグソクムシまでご希望くださり、ありがとうございました!

そのように言っていただけて……ジ~ン、としてしまいましたっ。
とてもうれしいです(^^)ありがとうございます。

快くんも、ありがとう!!

お姉さん=榎戸にも伝えておきます。

私をふくめ科学コミュニケーターは出勤の曜日が不定期ですので、なかなか私のレクチャー日も申し上げづらいのですが、ぜひまたいらしてくださいましたらと思います。お気持ち、ありがたいです。


なお、個人的な活動としてはこちらの雑誌にて「常識ハズレの生きものたち」という連載を持たせていただいております。
http://www.bun-ichi.co.jp/tabid/105/Default.aspx

また図鑑も少々執筆させていただいております。
http://hon.gakken.jp/author/%E5%A4%A7%E6%B8%95%E5%B8%8C%E9%83%B7

その他、いきもの関係で展示活動などを展開したこともあるのですが、個人活動はどうしても不定期になってしまいます。
いまのところ、個人の展示・イベント関係は展開予定がないのですが、未来館・大渕ともどもよろしくお願いいたします(^^)

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