ちょっと大人になる、特別な夏の一日 -半日科学コミュニケーター体験を振り返る-

このエントリーをはてなブックマークに追加

夏休みも終わったある日の夜。

未来館のある一室で、科学コミュニケーター(SC)古澤松浦は、ジュニア科学コミュニケーターと過ごした夏を振り返っておりました。

20140901_JrSC_01.jpg

1カ月の記録を見ながら、振り返るメガネ二人

 

松浦(以下、ま):いやはや楽しいイベントだったね。

古澤(以下、ふ):うん。本当に。

 

7月22日から始まった「集まれ!ジュニア科学コミュニケーター!-半日科学コミュニケーター体験-」は、8月22日までの1カ月、小学校3年生から中学校3年生までのこどもたちが、実際にSCのお仕事としてインターネット物理モデルのワークショップを担当する、というイベントでした。(詳しくはこちら

 

○●この夏、48人のジュニアSCが誕生!●○

ま:結局、何人のジュニアSCが?

ふ:えっと、のべ48人。一昨年、昨年からのリピーターもいたし、今年の中で何回か来てくれた子もいました。

ま:今年は4週設定しましたが、3回来た常連さんもいたね(笑)

ふ:一方で、初めて参加します、ワークショップも実はやったことありませんっていう子も。

ま:そして年齢もバラバラ。下は小3、上は中1まで。1人で来た子もいれば、兄弟姉妹で参加してくれた子たちも。

ふ:朝、未来館に来て、初めて会った他のジュニアSCと担当SCとインターネット物理モデルのワークショップを担当する。ジュニアSCにとって大変なことだったのでは。

ま:そんな中、年齢が近いといい意味でライバル心が生まれるのか、お互いを意識して率先して行動している姿を何度も見たよ。年齢が離れていると年上の子がリーダーシップを取って、役割分担をしたりして。

ふ:まるで僕たちSCがお互いに協力したり、切磋琢磨したりしている姿を見ているようだったよね。

20140901_JrSC_02.jpg

協力してボールの準備をするジュニアSC

 

○●作戦タイム●○

ま:もちろん、いきなりワークショップができるようになるわけではないので、担当SCの動きを観察してもらったりした後は、執務エリアに戻ってワークショップの練習をしていました。作戦タイム、ですな。

ふ:ワークショップをうまくやるための作戦を考えたり、練習したり。

20140901_JrSC_03.jpg

ここどうやって読む?担当SC武田とジュニアSCの作戦会議。

ま:1日で3回ワークショップを体験する中で、次はこうしたい!とか、こうやって言いたいけどどうやったらいい?なんてことを担当SCに聞いたりするようになって。

ふ:ジュニアSCはたった数時間でぐんぐん成長していきました。

ま:作戦タイム以外は何をしていたかというと、担当SC以外のスタッフに挨拶をしたり。

20140901_JrSC_04.jpg

スタッフルームで挨拶。ちょっと緊張しました。

ふ:お昼ご飯を担当SCやスタッフと一緒に食べたりしていました。

ま:普段、気になることとかを話して仲間と距離を縮めることも、働く上でとても大事だもんね。

20140901_JrSC_05.jpg

担当SC古澤やスタッフ長田とお弁当を食べながら距離を縮めます。

 

○●働くってどんなことだろう?●○

ふ:ワークショップそのもののやり方の成長はもちろん、SCとして、という部分でもジュニアSCの成長はめざましかった!!

ま:そうそう。最初はね、ぐだーっと立ってたり、どうしてもインターネット物理モデルの展示そのものが気になってきょろきょろしちゃったりして。

ふ:そこは担当SCが「先輩」として、背中を見せたり、声がけをしたりして。

20140901_JrSC_06.jpg

展示フロアに出る前に、ジュニアSCたちに声がけをするSC谷(直)

ま:自分がお客さんだったら、こんなSCであってほしい!という姿を見せようとしてたね。担当SCの目標にも「美しく立つ」っていうのがあったよ。

20140901_JrSC_07.jpg

そんなわけで担当SC戸坂とジュニアSCの美しい立ち姿で一枚。

 

○●科学コミュニケーターってどんな人?●○

ふ:その日、参加してくれたジュニアSCと一緒に過ごす担当SCは、ワークショップの練習だけでなく、ジュニアSCたちと「科学コミュニケーターってどんな仕事をする人なんだろう?」「科学コミュニケーターとして大事にしていることはなんだろう?」といったことを考えたりしていました。

20140901_JrSC_08.jpg

科学コミュニケーターってどんな人か話し合うジュニアSCと担当SC徐

ま:ジュニアSCの回答で多かったのは「展示について説明する人」。担当SCの回答はまさに十人十色。後で聞いたところによると、普段つい日々の業務に追われて忘れがちなことを考え直したりしたよう。

ふ:大事にしていることは「笑顔で」とか「お客様に楽しんでもらうように」とかかな。

ま:やっぱり、お客様が未来館に来たら、楽しかったって思ってほしいもんね。

ふ:科学コミュニケーターってどんな人か。ジュニアSCと考えた時間は、担当SCにとっても、とても大事な時間になりました。

 

○●いざ、本番!そして・・・●○

ふ:こうしてジュニアSCはお客さんの前でワークショップを担当しました。

ま:かっこよかったねえ。

20140901_JrSC_09.jpg

みんなで協力してお客さまを呼び込みます。もちろん担当SC古澤も協力。

20140901_JrSC_10.jpg

担当SC谷が見守る中、展示について一生懸命説明します。

20140901_JrSC_11.jpg

ちゃんと練習してきたから自信を持って解説!

 

ふ:そして、ワークショップが終わり、1日の振り返りが終わった後は、いよいよ。

ま:科学コミュニケーターとしての第一歩を踏み出したことを証明する・・・

ふ:修了証書の授与です!!!

20140901_JrSC_12.jpg

お疲れ様でした!!!

ま:修了証書渡したときのジュニアSCの顔は少し大人になった感じがするんだよね。

ふ:自信がついて、やり遂げた達成感にあふれている顔。

ま:そう。それ。

20140901_JrSC_13.jpg

いえーい!担当SC樋江井の顔も達成感にあふれてます。

ふ:ちょっと大人になって。特別な夏の一日になったかな。

 

○●このイベントを通じて●○

ま:このイベントを担当していて思ったんだけどね、このジュニアSC体験って、普段はお客さんの立場である子どもたちが、SCってどんな仕事をしているのかを知るとても良い機会でしょ。子どもたちにとって、めったにない機会だし、未来館のイベントの中でもちょっと違ったイベントだと思うんだ。

ふ:そうだね。他のイベントは、あくまでお客さんとして何かを体験して、知識や経験を持ち帰るイベントであることがほとんどだからね。お客さんではなくSCの立場でいろんな経験ができたり、解説をするということで展示に対して理解を深められたり。後ね、「教えることを教える、伝えることを伝える」という側面も持ったイベントだと思う。これは、担当したSCにとっての話。

ま:確かに。ジュニアSCが楽しんでくれて、達成感を味わってくれたことが一番だけど、もしかすると私たちSCもたくさんのことを学んだイベントだったのかも。

 20140901_JrSC_14.jpg

実はこのメガネ二人組(と同じくメガネのスタッフ長田)が一番楽しんでいたと思われます。

ふ:来年もやるかな、このイベント。

ま:ぜひやりたいね。インターネット物理モデルじゃないところでもやりたい!っていう意見もあったよ。

ふ:お。それも含めてぜひ楽しみにしていて欲しいところ。

ま:それでは夜も遅くなったし、お開きにしますか。

ふ:ですね。では・・・

ふ、ま:ジュニアSCのみなさん、そしてジュニアSCが担当したワークショップを体験してくださったみなさん、ありがとうございました!!!

 

------------------------------------

○●「集まれ!ジュニア科学コミュニケーター!~半日科学コミュニケーター体験~」●○

【実施日】 7月22日(火)~8月22日(金)の平日

[8月11日(月)~8月15日(金)は除く]

【対象】 クラブMiraikan会員の小学3年生~中学生

延べ48名の参加をいただきました。ありがとうございました。

------------------------------------

 

ちなみに、会話の名前の色は眼鏡の色でした。

古澤・松浦の写真撮影 : SC谷明洋

※コメントをする際は「ブログへのコメント投稿について」をご覧ください

※「名前」は、ハンドルネームでも構いません

コメントを残す