紙おむつから考えるわたしたちの未来

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こんにちは!!

科学コミュニケーターの田中です。

早いもので2014年も残すところ2週間

「来年のことを言えば鬼が笑う」と言いますが、そろそろ今年一年がどんな年だったか、あるいは来年はどんな年にしたいかなんてことを周りの方と話す機会も多くなってきたのではないでしょうか?

 

さて未来館では、お客様に科学トピックを15分程度でわかりやすくお伝えする「サイエンスミニトーク」というイベントを毎日実施しています。

先月より、私を含む14期科学コミュニケーター(2014年4月入社)が、自分で作ったサイエンスミニトークを続々と始めているところです。

さまざまなジャンルの科学トピックの中でも、私が作ったサイエンスミニトークのタイトルはこちら!!

「紙おむつから考えるわたしたちの未来」

20141213_tanaka_0.jpg

 

「紙おむつ」と「未来」がどうつながるの?と思われるかもしれませんね。

どうやら紙おむつくんもびっくりしたようです...

このミニトークでは、ある一部の地域で始まっている紙おむつに関する新しい技術や取組をご紹介します。そこから、普段はあまり考えない未来のくらしを想像し、それが自分にどう関わってくるのかを考えてみるきっかけになればと思っています。

 

ところで紙おむつと言えば、みなさんはどんなイメージをお持ちでしょうか?

このミニトークを作るに当たり、一般の方が持っている紙おむつに対するイメージを知りたいと思った私は「そうだ!お客様に聞いてみよう!」と思い立ち、ご意見を伺ってみることにしました。

1つはフロアで直接お話を伺う方法こちらのスライドを持ってお客様に突撃アンケートです。いきなり紙おむつのことを聞かれたにも関わらず、みなさんまじめにお答えくださいました。みなさん優しい...(涙)

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もう1 つは、3Fモノ作りエリアにある黒板(下の写真)を使って自由に意見を書いてもらう方法です。自由に書ける分、個性的な意見も。

20141213tanaka_2.JPG

ご協力いただいたみなさま、どうもありがとうございました!

 

さて、いろいろなご意見がありましたが、大きく分けると2種類でした。

一方は、ネガティブなイメージの意見。

・使い捨てはもったいない。

・自分が紙おむつを使うのは抵抗がある。

もう一方は、「紙おむつは必要」という意見です。

・赤ちゃんや介護が必要な方にはなくてはならないもの。

・便利だし、ないと困る。

今まさに子育て中の方や介護に携わっている方にとっては、納得できる意見もあるのではないでしょうか?

中には、「紙おむつという名前をかっこよく変えたら抵抗感なくなるかも」というご意見も。

確かに、例えば「アクティブパンツ」なんて名前だったら、かっこよく感じる...かも...?

さて、当たり前のように私たちのくらしに入ってきている「紙おむつ」ですが、実は初めて作った国はスウェーデンとのこと。第二次世界大戦中の1940年代半ば、スウェーデンはドイツに経済封鎖を受けていました。その影響により綿が不足し、赤ちゃんの布おむつが足りなくなってしまったそうです。そこから、紙おむつが生まれたのです。きっと、不足したのは綿だけではなかったと思いますが、そのような過酷な状況から新しいものが生まれたというのも何だか複雑な気持ちにさせられます。

日本では1940年代後半、つまりスウェーデンより少し後に初めて紙おむつが発売されました。しかし、今とは構造も違い使いづらかったこと、また当時の物価からすると高価だったことからなかなか広く普及しませんでした。今でこそ大量生産され普及している紙おむつですが、毎日使い捨てするものだからこそ結構な費用がかかりますよね。当時は今ほど使い捨てが当然ではなかったでしょうし、普及しなかったのも納得できます。

その後改良が重ねられ、1980年代半ばに現在のような高分子吸収体を使った製品が現れ、ようやく普及しはじめたそうです。

私が生まれたのは1979年日本で紙おむつが普及する前なので、もちろん布おむつを使っていました。当時は当たり前だったのかもしれませんが、洗濯するのが大変だったでしょうね...。そして、私の甥っ子が生まれた1992年彼は紙おむつを使っていましたちょうどこの間に布から紙に切り替わる時期があったわけかぁ。なるほど。

ちなみに、私が高校生の頃、友人などと連絡を取るツールとして使っていたのはポケベルです!!公衆電話を使い、すさまじいスピードでボタンを押してメッセージを送っていました(笑)。ポケベルを懐かしいと感じる方も多いのではないでしょうか?そして、甥っ子が高校生の頃に使っていたのは携帯電話です!

もしかすると、今から10数年後の高校生はもっと便利なツールを使っているのかも...。こうして新しい技術とともに私たちの未来のくらしもどんどん変わっていくのでしょうね~!

あ...すみません、少し話がそれてしまいました。

さて、この高分子吸収体の技術、元々はアメリカが開発したのですが、そのアメリカに紙おむつが広まったきっかけはスウェーデンだそうです。近い時期にそれぞれの国で紙おむつを作ったスウェーデンと日本ですが、数十年後にアメリカを通じてつながりました!なんかおもしろい...(と感じるのは私だけでしょうか??)。

紙おむつだけではなく、世の中に当たり前に存在している製品には、それぞれに歴史があるのですね。

私たちのくらしは、そうした紆余曲折の積み重ねに支えられているのかもしれません。

ところで、意外と歴史が長く、複雑に進化を遂げてきた紙おむつ。今では日本国内での使用率99%とも言われています。

ということは、それだけたくさんの資源を使って紙おむつが作られ、捨てられているということですよね。

では・・・

原料は簡単に手に入るのでしょうか...。

使用済みの紙おむつは一体どこに行くのでしょう...。

もうおしまいなのでしょうか...。

紙おむつの運命やいかに!

そしてわたしたちの未来は!?

どうです?気になりませんか?(←実は気にしてもらえると嬉しい...)

気になった方はもちろん、気にならない方も、続きはぜひ未来館で!! 

 

サイエンスミニトークのスケジュール

5階 11:30 / 12:30 / 13:30 / 14:30/ 15:30(土日祝のみ)

3階 11:50(土日祝のみ)/12:05(平日のみ)/ 14:50(土日祝のみ)

※実施タイトルは当日決定します。


 

(参考) 一般社団法人日本衛生材料工業連合会ホームページ

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