石垣島から、こんにちは!

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こんにちは。 志水です。

2月のある日のこと。未来館に一通のメールが届きました。

「こんにちは、沖縄県石垣島より...」

い、いしがきじまぁ!?

名前こそ聞いたことはあれ、いまいち位置がピンとこなかった志水。 石垣島は、沖縄県那覇市から南西に約400km離れたところにある島。 400kmというと、東京・大阪間に匹敵します。

そんな遠くにまで、科学コミュニケーターブログの読者がいらっしゃるとは! 有り難い限りです。 (「私も、遠いところから見ていますよー!」という方がいらっしゃいましたら、 ぜひコメント欄に情報をお寄せください。科学コミュニケーターの励みになります。)

メールの送り主は石垣島在住のお母様と小学6年生のお嬢さん。お嬢さんは、地元の干潟について研究しているそう。そして、私が熊本に帰省したときに取材した記事「干潟の泥から電気を取り出す、とな!?」を読んでくれたそうなのです。

お二人は研究発表会のため東京にいらっしゃるとのこと。されば!と、先日未来館に来ていただきました!

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連絡をくださったのは、田渕鈴夏さん(中央)とお母様の三穂さん(右)。同僚の科学コミュニケーター高橋と一緒に出迎えます。

志水:「今日は寒かったですか?」

鈴夏さん:「寒いです。」

そりゃあ、東京は寒いよね。石垣島は、もっとも寒い1月でも平均気温18.3度(石垣市議会HPより)。霜柱ができる東京の冬は、別世界です。

まずは、泥の電池でモーターを回す動画を見てもらいました。 この動画は、熊本大学の冨永昌人先生がお二人のために特別に送ってくださったもの。 10cm四方のタッパーに、有明海の干潟の泥と二枚の電極板が入っています。

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鈴夏さん&お母様:「わー、はやーい!」

思っていた以上にたくさんの電気を泥から取り出せることが分かり、驚いた様子。

つづいて、冨永先生からいただいた資料をもとに、そのしくみを紹介しました(詳しくは私の記事をご覧ください)。

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メモをとる表情は真剣そのもの。

鈴夏さんが干潟に興味をもったのは、家のすぐ近くにあったから。ラムサール条約にも登録された貴重な干潟「名蔵アンパル」で貝やカニをよく観察したとのこと。 その後、山に登ったときに、山と海がつながっていることを知ります。

鈴夏さん:「山から川を通って干潟や海につながっていることを知って、干潟にますます興味をもちました」

おー、自然がつながっていることを、身をもって体験したわけですね! 大人の私も頭では分かっているものの、肌感覚として理解しているかといわれると、そうでもないかな...。

鈴夏さんの今の関心は、干潟にすむキバウミニナという巻貝。シマシラキという木の枯れ葉を食べます。でも青い葉っぱは食べないのだそう。その理由を研究しているそうです。

同僚の高橋もその観察力に感心しきり。干潟について新しい疑問がどんどんでてきますね。

自分で実験するのが楽しみだと語る鈴夏さん。泥の電池についても「石垣島の泥でもやってみたい」と話していました。もしかしたら、イノベーションをもたらすのは、鈴夏さんのような小さな研究者かもしれませんね!

ブログを通してつながった、東京・熊本・石垣島の縁。未来館の中にいるだけではお会いできない方もたくさんいらっしゃるはず。これからどんな縁が生まれるか、私たちも楽しみにしています!

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これからの研究を楽しみにしています!

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この記事への2件のフィードバック

とってもとっても素敵な時間をありがとうございました。
少し難しいところもあったけど、ますます生物や科学の面白さを知って
もっともっと知りたい気持ちが強くなりました。
さっそく理科カタログで銅版や亜鉛版の値段をチェックしてみたりしています♪
実験のことを考えるとわくわくします。
3月の初めにまた干潟の研究発表をします。

志水にぃにぃ、高橋ねぇねぇにまた会えることを楽しみにしています!!

鈴夏さん

志水です。
お便りをいただき、ありがとうございます。

干潟って、ふしぎですよね。
生き物のすみかにもなるし、水をきれいにもするし、
電気までつくれちゃう。

それで、混乱させてしまったら申し訳ないのですが、
銅と亜鉛のように2種類の金属を海水のような液体につけると
微生物がいなくても電気が発生してしまいます。
これは銅と亜鉛の溶けやすさが違うからです。
(果物に2種類の金属を刺して電池をつくる実験を見たことがありますか?
まだなければ、ぜひ実験してみてください。)

微生物の電池を体験できる方法として、
どんな実験ができるか、私たちも今調べています。
いい方法が見つかったらお伝えしますね。
また、東京でお会いできることを楽しみにしています!
(そして、石垣島にも行きたい!)

志水にぃにぃ
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高橋です。

コメントありがとうございます。
鈴夏ちゃんとのお話はすごく楽しい時間でした。
そして鈴夏ちゃんの着眼点の鋭さにびっくり!

サンゴが昔に比べて減っているという話はよく聞きますが、
目の前で一瞬にして減るわけではないので、
10年後、20年後に干潟やサンゴ礁の生き物が減っている、増えている、
と証明するには今の記録がしっかりと残されていることが大切なんです。
つまり、鈴鹿ちゃんが今やっている調査の記録が何よりの財産になります!

これからも観察や実験を楽しんでくださいね!
私も石垣にいきたい!!

高橋ねぇねぇ
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