科学ネタのスライド資料と実演動画、無料提供いたします

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あなたも学校や地域の学びの場で、

未来館のサイエンス・ミニトークを実施してみませんか?



日本科学未来館で科学コミュニケーターが、さまざまな科学の話題をお伝えする約15分間の「サイエンス・ミニトーク」。

その実演動画とスライド資料(pptx形式など)の無料提供を始めました。



対象コンテンツは、2017年1月時点で7本。

今後少しずつ、ワークショップなどにも拡充していきます。



生命科学や宇宙、テクノロジーなどの話題に加え、科学技術を社会で活かすための考え方や、ひとりひとりの価値観に問いかける内容もあります。必ずしも「理系」要素が強いわけではありません。



学校の授業や科学館のイベントなどはもちろんのこと、市民大学やコミュニティ・スクール、サークル活動、サイエンス・カフェ、研修など幅広い場で、活用をご検討いただければと思います。



さっそく、これまでに資料提供を始めたミニトークを紹介いたします。



●「おなかの赤ちゃんのこと、どこまで知りたい?~2025年こうのとり相談室~」



出生前検査の技術がさらに進歩して、病気だけでなく、胎児の遺伝的な性質がすべてわかるようになったら、どこまでのことを知りたいか? 個人の価値観と向き合いながら考えるための材料となる、遺伝の基礎知識と検査の概要をまとめました。


「社会に生きる誰もが、新しいいのちを迎える当事者。あらゆる立場・世代の人に考えてほしい」と、ミニトークを開発した浜口は言います。提供資料は実演用スライドに、未来の出生前検査をイメージした、架空の問診票も加えています。




●「どうする?これからの電気」



生活に欠かせない電気を、ずっと便利に使っていくためにはどうすれば良いのか。現実的な問題への理解を深めながら、答えが決まっていない社会課題との向き合い方を学びます。

さまざまな発電の仕組みを理解し、長所・短所を整理した上で、「何を大切にしたいのか」という価値観に立ち返って話し合います。2016年度に学校団体向けプログラムとして実施している内容で、30分間と長め(ほかは15分)なので、対象や目的に応じて短縮やアレンジをしていただくのも良いかもしれません。



●「スーパー細菌がやってくる!? ~抗菌薬(抗生物質)との正しい付き合い方~」


抗菌薬の効かない薬剤耐性菌について、約15分間で説明します。抗菌薬のはたらき方や耐性菌が生まれるしくみ、世界規模での危機的状況に加え、問題を解決するために、私たちが今できることもお伝えします。

耐性菌を生み出すのは私達自身。世界的に大問題になりつつある現在進行形のトピックは、科学コミュニケーターブログのこちらの記事と併せてご覧ください。
http://blog.miraikan.jst.go.jp/other/20170102post-717.html



●「太陽系月めぐり 個性豊かな衛星たち」


宇宙旅行気分で火星、木星、土星の周りを回る衛星に注目し、太陽系内の天体の多様性を感じます。国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクトのソフト「Mitaka」に、探査や観測から得られた画像を交えた実演。宇宙が好きな人向けです。

提供資料は、実演で使った画像と簡単な台本です。Mitakaは下記URLより、利用条件を確認してダウンロードしてください。
http://4d2u.nao.ac.jp/html/program/mitaka/



このほか、

「2016年 ノーベル生理学・医学賞 オートファジー(自食作用)の仕組みの発見」

「カラダ復活?!驚きのテクノロジー!」

「ニホニウム(Nh)元素周期表へ~アジア史上初の新元素~」(※)

を公開中で、今後も随時拡充していきます。
(※ニホニウムのミニトークについては、スライド資料の提供ができません。ご了承ください)



最新のラインナップは、Miraikan Channel の「サイエンス・ミニトーク」カテゴリーでご覧いただけます。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLkb9PWPgGLjEQhYE6MUpPkgAZLfJfozMm



【利用条件など】

提供可能なスライド資料は、下記URLの「日本科学未来館開発コンテンツ等の利用にかかるガイドライン(PDF形式)」に従い、複製、公衆送信、翻訳・変形等の翻案等、無料で自由にご利用いただけます(一部、利用目的が限定されている映像・画像があります) 。
http://www.miraikan.jst.go.jp/info/docs/20161215_notice_guideline.pdf



スライド資料をご希望の方は、①氏名、②所属、③E-mail、④利用希望コンテンツ名、⑤利用目的--をご記入の上、下記メールアドレス(日本科学未来館オープンコンテンツ担当)までお申し込みください。問い合わせも受け付けております。

open-contents@miraikan.jst.go.jp



【お気軽にリクエストください】

いろいろなコミュニティや地域を訪ねたり、

未来館でさまざまな方々と話したりして、

多種多様な「学びの場」があることを知り、

科学が好きな人や、学ぶことに貪欲な人、

科学コミュニケーターに共感してくれる人たちに出会い、

「未来館をもっと、ひらいていこう」と思って始めました。



役に立ててもらえるのか。

それはどんな形で、どんな方たちによってなのか。

あるいは、どんな工夫がもっとできるのか。

私たちも試行錯誤しつつ、良いものをお届けできるように頑張っていきます。



幅広い方に、お気軽にリクエストいただければと思います。


※コメントをする際は「ブログへのコメント投稿について」をご覧ください

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この記事への2件のフィードバック

「どうする?これからの電気」のビデオを視聴しました。これからの発電に対して、それぞれの長所、短所を上げて視聴者に考える視点があり
良い内容でした。
しかしながら、人間生活にとって便利さよりも「安全、安心」の力点の置き方が原発事故がなかったような捉え方でいいのでしょうか? やはり、きちんと現在の福島の帰宅困難地区の社会の実態を捉えていないことが、まさに科学を学ぶ重要性の欠如ではないでしょうか。
さらに、2030年後のそれぞれの発電の発電に対して、”日本はどうなっていたいのかなの目標”のグラフ。これは、誰の目標かが不明確で、これは
”現政府の目標と明示しないと、暗に日本国民の総意と捉えられては困ります。これでは、一方の提案・情報だけで一見考えさせていることのおぞましさを、科学未来館の基本姿勢が問われれます。
科学未来館は、時の政府のプロパガンダでないことを目指し、まさに人類の平和と幸せの為にあってほしいと切に望みます。

後藤様

未来館科学コミュニケーターブログ、およびMiraikanChannnelの公開動画をご覧いただきまして誠にありがとうございました。私、科学コミュニケーション専門主任の池辺と申します。「どうする?これからの電気」の監修という立場で、本コンテンツの制作に関与しております。ご意見をお寄せいただき、深く感謝申し上げます。

 本プログラムでは、これからの電気エネルギーのありかたについて、みんなで考えて、話し合うときにポイントとなる視点(利便性、持続可能性、環境、コスト、安全性)について提案するとともに、私たちの今の選択が未来を形作っていくこと、どの選択にするのかは未来社会をどのようなものにしていきたいとみんなが考えるかで決まってくる、というメッセージを伝えることを目的としておりました。

後藤様よりご指摘いただいた、第一点目(安全・安心の力点の置き方)につきましては、おっしゃるとおり、「安全性」という視点での議論は十分ではないと存じます。ただ本プログラム映像の趣旨は、上記のようにポイントとなる視点を提案することにありまして、考えるポイントとなる視点のうち、その意味についてあまり説明を要しないと考えられるコストと安全性については、一言触れるだけになってしまっております。後藤様がおっしゃられるように、「原発事故がなかったような捉え方」で、エネルギーの選択について考えることは、私どもも適切ではないと考えています。
その点につきましては、関連の情報発信活動も実施しており、以下もご覧いただければ幸いに存じます。
http://www.miraikan.jst.go.jp/online/lesson311.html

 また第二点目の、日本の2030年目標の提示の仕方につきましても、ご指摘ありがとうございます。確かに“日本は”という主語で伝え、目標値をつくった主体者が誰なのかを明確にはしていませんが、「目標値を決めるのはあなたですよ」ということをメッセージとしております。

私ども未来館は、事象を科学的に見つめるとともに、自分の考えをつくって他の人と共有して議論することのできる場が、社会の様々なところに生まれることをめざしています。今後ともご意見をお寄せいただけますよう、よろしくお願いいたします。

日本科学未来館
科学コミュニケーション専門主任
池辺靖

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