【速報】2011年ノーベル化学賞

このエントリーをはてなブックマークに追加

今年のノーベル化学賞の発表がありました。イスラエルのダニエル・シェヒトマン博士。受賞理由は「準結晶の発見」です。久々の単独受賞となりました。

準結晶とは、格子にならない結晶のこと。英語では「quasicrystal」

詫摩が勤めていた前職の科学雑誌では1996年の7月号で表紙を飾ったテーマでした。

「準結晶はどこまで解明されたか」、蔡 安邦著、日経サイエンス1996年7月号

冒頭部分を上記の記事から引用いたします。

5回対称性をもつ準結晶の発見は,今世紀後半の固体物理学で最も衝撃的な事件であった。現代の物質観で“あってはならないもの”だったからであ る。150年以上にわたって培われてきた結晶物質の基本テーゼは「周期性」であった。つまり,単位となる格子が空間をすき間なく埋め,しかも全体を並行移 動できる様式でしか,結晶物質は存在しえないというものである。ここから,2,3,4,6回対称性は存在しても,5回対称はありえないことになる。(引用ここまで)

ある種の革命的な出来事だったことがわかります。

どんな構造をしているかというと、上にリンクした日経サイエンスを見ていただいても良いのですが、ロジャー・ペンローズの考案したペンローズタイルに似ています。ペンローズタイルは、Wikiをご覧下さい。(Wikipediaのペンローズタイル

すなおに美しいと思える構造です。

・・・・でも、上の引用文にも書いてありますが、どちらかというと化学と言うより、物理学のような・・・・。いえ、別に文句があるわけではないのですが・・・。

<19時30分に追記>

たぶん多くの方に聞かれると思うので、リサーチ不足を承知で書きますが(なので、引用は自己責任で)

準結晶が現在、何かの製品で役に立っているということはないと思います。(10月6日削除)

詫摩の認識が正しければ、とにかく、その存在自体が面白い、美しい、それまでの固定概念を覆した、というあたりに準結晶の価値はあるのだと思います。

(追記ここまで)

<10月6日18時30分に追記>

申し訳ありませんでした。やはりリサーチ不足でした。フライパンなどのコーティング剤をはじめいろいろな製品にすでに使われているようです。

(追記ここまで)

実は未来館の科学コミュニケーターでこの分野を予想していた者はいませんでした。

うーん、詳報を書ける者がいるかな・・・。ちょっと探してみますね・・・。

 

授賞式はアルフレッド・ノーベルの命日にあたる12月10日にストックホルムで行われます。

 

月曜日の生理学医学賞、昨日の物理学賞、本日の化学賞で、今年の自然科学系のノーベル賞は終わりです。

連日のアクセスをありがとうございました。

(って、書くと平和賞あたりで、自然科学系の方や団体が取ったりするんだよねー)

 

<関連サイト>

ノーベル賞公式ページ(英語)

※コメントをする際は「ブログへのコメント投稿について」をご覧ください

※「名前」は、ハンドルネームでも構いません

コメントを残す