12月10日は夜空を見上げて

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突然ですが、20111210日は何の日でしょう?

皆既月食を日本全国でみることができる日です!

黄色い点線の内側の時、地球の影(本影)に月が隠れる(皆既月食)

皆既月食は、太陽、地球、月がこの順番で一直線上に並び、月が地球の影に隠れてしまうことによって起こる現象です。

夜空で明るく輝く星のほとんどは、太陽と同じ恒星、自ら光り輝く星です。

一方、地球や月などの惑星や衛星は自ら光を放ちません。

月が明るく輝いているのは、太陽の光を反射しているからです。

今の時期、夜空でひときわ明るく輝いている木星も、太陽の光を反射して輝いています。

では、皆既月食の時、地球の影に隠れてしまった月はどうなってしまうのでしょうか?

月は真っ暗になってしまうのではなく、地球の大気によって散乱された太陽の光に照らされ、赤銅色に見えます。

10日の夜、私たちは月が欠けていき、赤銅色になり、再び元の満月に戻る、一連の姿をみることができます。

月が欠け始めるのは2145.4分、皆既月食が始まるのは2305.7分、皆既月食が終わるのは2358分、元に戻るのは11日の118.3 分です。

一部始終を見届けようと思うと、結構な長丁場です。

そんな時こそ、科学コミュニケーターの出番です。

オススメテーマを提案しますので、月のあんなことやこんなことについて思いを巡らせてみてください。

①月はどのようにしてできたのか?

できたばかりの地球に火星ぐらいの大きな天体がぶつかってできたという「巨大衝突説」がもっとも有力です。

②去年の1210日の月よりも3cmぐらい遠ざかっている

月と地球はお互いに引き合っているため、潮の満ち引きが起きています。実際には、満潮のタイミングが、地球と月が近くなるタイミングよりも少し早くなってしまいます。そのため、行き過ぎた満潮が月に引っ張られる力がブレーキとなり、地球の自転は、少しずつ遅くなっていきます。地球の自転と月の公転を足したエネルギーは、外から何か力が加えられない限り変わらないので、月が少しずつ遠くなっていっています。

③月からみるとどんな風に見えるか

2009210日に、地球が半影月食のとき(地球によって太陽から月に届く光の一部分が遮られた状態)に月周回衛星「かぐや」は地球の方を見てこんな写真を撮影しました。

月から地球をみると、地球が太陽を覆い隠し、地球の大気で散乱された対応の光によってダイヤモンドリングが見られます。

[caption id="attachment_9953" align="aligncenter" width="400" caption="月周回衛星「かぐや」が撮影した位置。地球から見ると半影月食。"][/caption]

 

 

[caption id="attachment_9932" align="aligncenter" width="262" caption="月周回衛星「かぐや」の撮影したダイヤモンドリング"][/caption]

皆様、防寒対策をしっかりして、たまにはじっくり、ゆっくり空を眺めてみてください☆

 

おまけ:ノーベル賞授賞式

12月10日は毎年、ノーベル賞の授賞式が行われる日です。アルフレッド・ノーベルの誕生日にちなみ、この日にされました。ストックホルムでの時間に合わせて始まるので、日本時間では11日に日付が変わったころになります。

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この記事への4件のフィードバック

月から見た、地球が太陽を隠して起こる日食・・・素晴らしいですね!

いつか見てみたいです。

未来館からのメールで皆既月食が10日夜にあることを知り、家族に伝えて楽しみに待っていました。当日昼間に知り合いにも宣伝!でも、誰も知らないみたいでした。夜、ベランダから望遠鏡、カメラ、携帯電話を持って月を観察しました。近所に大きな施設があり、やっと9時半頃消灯してくれてホッとしていたら、その施設から帰る人達3人が2階のベランダにいる私達親子をチラチラ何度も見ているではありませんか。えっ?怪しまれてる?でも…自宅のベランダだし、今日は11年5が月ぶりの皆既月食なんだぞぉ!知らないの~?って複雑な気持ちになりました。大声で【皆既月食楽しみだね~】なんて言ってみようかとも思いましたが、今後の近所づきあいを考え、恥ずかしいので止めました。9時45分そろそろ体も冷え切ってきた頃。。。スゴイ!素敵です。世界中の人に伝えたいと思いました。11時10分頃まで観察したり、体温温存の為家の中に入ったりしました。

立って見上げていると息をしているだけで自分の体が動き、望遠鏡まで動いてしまうので、息子は、なんと、仰向けに寝転んで、息を止めて望遠鏡をのぞいていました。格好悪いし寒いし…って声を掛ける私(親)に向かって、息子は【そんな事言ってる場合じゃないよ。!これは今しか見られない、本当に起きている事なんだから!】とのこと。何が一番大事なのか、息子に教えられた素敵な夜でした。

IO様

月食を見ながら、私もいつか月からの日食を見てみたいなぁと、しみじみ感じました。

寝転んで、息止めて、皆既月食 様

ご連絡いただきありがとうございます。

未来館のメルマガとブログで紹介していて本当に良かったと感じています。

そして、息子さんのエピソードが本当に素敵です!

改めて、あの月食を生で見ることのいろんな意味を感じました。

今回の月食がきっかけになり、宇宙や科学に興味を持ってくれる人がいたらいいなぁと思っています。

私は、お台場で開催されていた観望会に仕事帰りに同僚と参加し、みんなで見るのも楽しいなぁと感じました。

寝転んで、息止めて、皆既月食 さんも、来年ある金環日食などこれから星を見るときは、ぜひ、ご近所の皆さんも誘ってみんなで見てみてください!

きっと、また違った楽しみや発見があると思います。

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