キーワードは「秩序」  ~12月23日に準結晶のサイエンティスト・トーク開きます~

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ここは宮城県仙台市、東北大学多元物質研究所の蔡(さい)教授の部屋。

同僚の科学コミュニケーター・大西とともに、12月23日に未来館で行うサイエンティスト・トークの打ち合わせにやってきました。

 

[caption id="attachment_10588" align="aligncenter" width="360" caption="蔡先生"][/caption]

蔡教授は、準結晶研究の第一人者といってもよい研究者。

1984年にダン・シェヒトマン博士が最初の準結晶を発見してから今まで、蔡教授はさまざまな準結晶を発見しました。シェヒトマン博士の今年のノーベル賞受賞をとても喜んでいるひとりです。

準結晶が急に世間の注目を浴び、最近は講演、執筆で大忙しだそう。

今回のノーベル賞をきっかけに「準結晶」をみんなに知ってもらえれば、と仰っています。

 

ところで「蔡」とは、あまり見たことのない名字ですよね。

それもそのはず、日本にはおそらくない名前。

先生は台湾のご出身です。日本の大学で学位を取られ、現在は東北大学で研究を続けていらっしゃいます。

もちろん日本語はペラペラで、とても気さくな先生です。

 

準結晶は、複雑でなかなか奥深い世界。

今月23日のサイエンティスト・トークでは、それをどうやって分かりやすくシンプルに伝えられるのか、企画者の私はずっと悩んでいました。

早速「準結晶の一番のポイントはどこですか?」と先生に尋ねると、

「秩序です。」という答え。

 

秩序と聞くと、私たちはたいてい、「まっすぐ並んでいるもの」や「同じ方向に並んでいるもの」、「等間隔に並んでいるもの」などを思い浮かべます。

オセロのマス目、

アリの行列、

ギンガムチェック、

朝の混雑にも関わらずきちんと並んでエスカレーターに乗る人の列

などが例でしょうか。

 

しかし、実は「秩序」はそういった目に見える規則正しさだけではない、と先生は言います。

それを教えてくれるのが「準結晶」

その原子配置は一見規則的ではないように見えますが、見方を変えると立派な秩序が存在します。

それが見えたとたん、私たちは人間の常識の狭さに気づかされるはず。

 

[caption id="attachment_10590" align="aligncenter" width="382" caption="準結晶の原子配置モデル"][/caption]

見かけだけでは見えてこない秩序。いったい秩序って何なのでしょう。

 

 

今ここまで読んで、もっと知りたいと思ったあなた!

たくさん想像を膨らませてイベントに参加してください。キーワードは「秩序」だということをお忘れなく。

 

そもそも準結晶って準決勝の間違いじゃないの?と思っているあなたも!

イベントで「目からうろこ」体験をして新しい世界観を持ち帰ってください。

 

イベントでは、準結晶って何か準結晶と私たちの生活との関わりのほか、ノーベル化学賞受賞者のシェヒトマン博士のここでしか聞けないエピソード本物の準結晶を見せていただくことも予定しています。

 

みなさんの参加をお待ちしています! お気軽にどうぞ!

 

「サイエンティスト・トーク『ノーベル化学賞2011 これが準結晶だ!!』」

日時:2011年12月23日 (金・祝) 14:30~15:30 (受付14:15~)

場所:日本科学未来館 3F実験工房

対象:先着40名 中学生以上 (もちろん小学生も参加いただけます)

参加費:入館料のみ

参加方法:当日先着順(事前申し込み不要)。直接会場にお越しください。

※     撮影した写真やビデオを記録や広報の目的で使用する場合があります。ご了承ください。

※     イベントの様子はUSTREAMで中継する予定です。

 

 

リンク:

未来館HPイベント告知

http://www.miraikan.jst.go.jp/event/111202206690.html

10分で分かるノーベル賞~化学賞~

http://blog.miraikan.jst.go.jp/topics/201110067388

続 10分で分かるノーベル賞~化学賞~

http://blog.miraikan.jst.go.jp/topics/201110147609

JSTサイエンスポータル

http://scienceportal.jp/HotTopics/interview/interview70/index.html

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この記事への2件のフィードバック

準決勝?順結晶?一体なに?と思いながら聞きました。ノーベル賞の強さもあって、会場に入れないほどの盛況でしたね。

また、黄金分割の数式の不思議さに神秘さを感じました。

田端さんの先生との掛け合いは絶妙でした。

これからも楽しいサイエンストークを期待しています!!!

hidekiさま

イベントへのご参加、コメントありがとうございます。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

予想外にたくさんのお客様がいらっしゃっていたので私自身驚きました。緊張していたのですが、そう言って頂けると大変励みになります!

蔡先生も、結晶構造に潜んだ黄金比の神秘さに魅せられて、

何事も突き詰めていくと分野を超えたつながり(例えば数学と固体物質学のような)が見えてくる、とおっしゃっていました。

イベント報告のブログ記事も載せますので、よろしくお願いいたします。

また、サイエンティスト・トークはシリーズで行いますのでぜひ次回も参加してください。次回は林田の担当で、ニュートリノに関するトークです。

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