【速報】超光速ニュートリノは間違い?

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光の速さを超えたとして話題になっているニュートリノ。昨年9月に、日本人研究者の貢献も大きいイタリアのOPERA(オペラ)というニュートリノ振動実験が発表したものです。

あれから5ヶ月。OPERAグループ内外で検証に検証が重ねられてきました。そして今日

「超光速ニュートリノ」実験に間違いの可能性!

というニュースが舞い込んできました。

ここで指摘されているのは2点。GPS時間を実験用の時計に送るコネクターと、OPERAの時計の進み方です。

OPERA実験では、ニュートリノの速度測定のために、GPSで時間と距離をはかっています。(詳細はこちらの図をごらんください。)

ニュートリノ出発と到着の時間を正確に測るために、実験でつかう時計はGPSと同期させています。GPSからの時報は光ファイバーを通してOPERAの時計に送られ、 OPERAの時計を同期させるのです。この同期に問題があった可能性があるというこ とです。

1つ目は光ファイバーのコネクター部分。ここがうまく機能しておらず、時計の時間が遅い、つまりニュートリノが早く到着しているように見えるというわけです。

2つ目は、GPS時計を補完するOPERAの時計が少し時計が進む方へずれている可能性。ニュートリノの到着時間を遅くする方向に働きます。

つまり、上記を考慮して補正をかけた場合、前者では実際のニュートリノ速度は遅くなり後者では速くなります。

しかし、これはまだあくまで可能性です。実際にニュートリノを検出してみなければわかりません。

 

いつ次の結果がでるか

それは5月。現在ニュートリノはOPERAに送られていません。ビーム照射再開は3月ですが、速度測定の検証は5月が予定されていて、指摘されている検証項目の正否が明らかになります。

そしてそれでもニュートリノは光速を超えていたら?いままでどのような検証なされてきて、これからどのような検証がされるのでしょうか?

ということに興味をもった読者のみなさま。OPERA実験の研究者のお話を直接きける機会がここにあります!今週末!当日参加のみの先着順です。

サイエンティスト・トークイベント「ニュートリノは光速を超えるか」

オペラ実験のニュートリノ検出を率いる中村光廣先生をお招きし、ニュートリノ研究の最前線から、超光速ニュートリノ、そして物質・宇宙を考えます。

ニュートリノ軌跡の実物をごらんいただけます。

開催日時: 2012年2月25日(土) 15:00~16:00

開催場所: 日本科学未来館 3階 実験工房

詳細はこちら。ぜひいらしてくださいね!

2012/2/25 改訂

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この記事への2件のフィードバック

とある学生です。

もし自分の勘違いならすみません。しかし、

『前者はニュートリノ速度を遅くするし』の部分は

『前者は光速度を速くするし』の間違いではないでしょうか?

ちなみに来月東京に行く機会があるので5年ぶりに未来館に伺おうと思っています。

門司壮史さま

わかりづらい説明で申し訳ありません。

『前者はニュートリノ速度を遅くするし』の部分は、修正後のお話です。

ですので、ニュートリノが速く到達しているように見えるコネクター問題を修正いたしますと、ニュートリノ速度は遅くなります。

ご指摘の部分に「上記を考慮して補正をかけた場合」と加筆させていただきました。ご指摘どうもありがとうございます。

ご来館をこころよりお待ちしております!

林田

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