5月21日の朝は太陽を観察!

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5月21日の朝、金環日食が起こります。

日本で観察できるのは、1987年に沖縄で見られたとき以来の25年ぶり。次に見られるのは18年後の2030年、北海道です。

日食は太陽、月、地球が一直線上に並んだ時、月が太陽を隠すことで起こります。

3年前には、日本から皆既日食を観察できるということでとても盛り上がりました。

突然ですが、ここでみなさんに質問です。

今回観察できる金環日食は右と左、どちらの写真でしょうか?

 

[caption id="attachment_14380" align="aligncenter" width="430" caption="金環日食と皆既日食の違い (画像提供:塩田和生) "][/caption]

答えは…

左側の写真です。

太陽が月よりも大きく見え、金の環のようになっているのがわかります。

右は皆既日食の写真です。

太陽が月に完全に覆い隠され、太陽のコロナが見えています。

同じ日食なのに、太陽を全部覆い隠す皆既日食と覆い隠さない金環日食のような見え方の違いが起きるのでしょうか?

見え方が変わる原因として考えられるのは、大きさの違いか距離の違いです。

月も太陽も、その天体の大きさは変化しません。

実はお互いの距離が少し変わっています。

地球は太陽の周りを楕円軌道で回っています。

月も地球の周りを楕円軌道で回っています。

そのため、それぞれの天体はちょっとだけ近づく時や、遠ざかる時があります。

皆既日食の時は、月がいつもより少し地球に近いときは、見かけ上大きく見え、太陽を覆い隠します。

金環日食の時は、月がいつもより少し地球から遠く、見かけ上小さく見え、太陽が金の環になって見えます。

[caption id="attachment_14387" align="aligncenter" width="430" caption="日食時の天体の並び方 (画像提供:国立天文台 広報普及室)"][/caption]

 

ここで、もう一つ、みなさんに質問です。

地球に落ちた月の影は、東から西へ動くでしょうか?それとも西から東へ動くでしょうか?

答えは……

西から東です。

太陽も、月も、東からのぼり、西へ沈むので月の影も東からのぼり、西へ沈むような気がしますが、実は逆なのです。

理由は、月が地球の周りを回る公転の速さ(時速約3600km)が地球が自転する速さ(時速約1600km)に比べて早いので、あっという間に影が通り過ぎていってしまいます。

(初掲載時、月の影が動く方向の理由に間違いがございました。訂正し、お詫びいたします。)

北極側から宇宙へ飛び出して、地球を見下ろしてみるイメージをしてみましょう。

そうすると、こんな感じです。

[caption id="attachment_14432" align="aligncenter" width="379" caption="月の公転速度と地球の自転速度の差のイメージ (天体の縮尺比率などは実際と違います)"][/caption]

 

短いオレンジ色の矢印の長さ分だけ、地球が自転している間に、月が黄緑色の線の長さ分だけ公転して、進んでいるようなイメージです。

宇宙から見て、地球に落とされた月の影が西から東へ移動していく様子は、Geo-Csomosに投影するととてもよくわかります。

4月28日から5月20日までの間、Geo-Cosmosライブ実演前にご紹介していますので、ぜひご覧ください。

ほかにも、科学コミュニケーターならではの日食の楽しみ方をサイエンス・ミニトークで4月29日から5月20日まで毎日紹介しています。

今回、金環日食は、九州南部・四国の大部分・紀伊半島から関東付近にかけて観測できます。

それ以外の地域の方は、部分日食を観測できますので5月21日は太陽に注目してみてください。

最後に、一つだけお願いです。

金環日食は皆既日食と異なり、暗くなることはなく、曇りのお天気ぐらいの明るさです。

太陽はあくまで太陽。

とてもまぶしいので、決して太陽を直接見たり、正式に販売されている日食グラス以外のもので見たりしないようにしてください!

みなさん、こちらで紹介されている正しい観測方法を参考に、失明しないようにご注意ください!

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