夏だ!祭りだ!ガンダムだ!?

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ブログをご覧の皆様、こんにちは! 科学コミュニケーターの野副です。

夏休みが始まり、わたくしの通勤経路にあるガンダムの立像の近くは、今朝もたくさんの人で溢れていました。……なんだ、またガンダムの話かよと思った方、はい、今回も最初はガンダムです♪

ガンダム立像の写真は、先日のブログに掲載しておりますが、それ以外にもガンダムの写真を撮ったことがあります。それがこちら。

このガンダムの正体をご存知の方、かなりのガンダム通ですよ~。

実はこれ、2007年に青森県五所川原市の立佞武多(たちねた)に登場したガンダムです。当時のホビーショーに関連した企画でした。当時、わたくしは青森県に住んでいましたが、この時期、青森のお祭りと言えば、です!!お腹に赤ちゃんがいて、「つわり」真っ最中の妻を連れて写真を撮りに行きました。

ここで「あれ、最初のガンダムもじゃないの? 誤植なの?」と思った方、鋭いです。もちろん誤植ではありません。青森県には各地にたくさんのがあり、青森ねた、弘前ねた、五所川原立佞武多などが有名です。

青森ねぶたの山車は、運行ルートの幅の広さ(場所によっては6車線)を生かして、横方向に大きいことが特徴です。それに対して、弘前や五所川原では市内の狭い道路を通るので、扇型であったり、背の高いものであったりします。一方で、それぞれに共通するのは、伝統的に骨組みに和紙を張り付けて着色して立体的に作っていることです。

さて、ここからが科学技術のお話

骨組みに和紙を張り付けているということは……そう、雨が天敵なのです。もちろん、雨が降ると大変なのはほとんどの祭りで同じですが、ねぶた(ねぷた)も大変です。和紙が濡れて壊れてしまうので、天気が怪しいときはビニールをかぶせて運行します。わたくしが青森ねぶたを見たときは幸いにも晴天だったのですが、 雨天時のねぶたはビニールをかぶせなければいけないので、せっかくの造形が見にくくなってしまうのです。

 

それを何とかしようと開発されたのが、「スーパーGX・ねぶた」! どうですか奥さん!(通販番組風)。

これは、ねぶたをシリコーンでコーティングし、ガラス塗膜を形成するものです。一般的な撥水剤は、塗膜を形成しないので撥水効果が長持ちしにくいのですが、ガラス塗膜なら長持ちするのです。もちろん、大事な光の透過性も犠牲にしませんし、和紙の風合いもそのままです。2011年は、青森ねぶたでこれを施工したねぶたが運行されました。ねぶたに撥水処理が施されたのは、史上初めてのこと。撥水処理しているときの様子がこちら。

(株式会社BAN-ZI提供)

これなら、和紙が濡れてもねぶたが壊れる心配がないので、ビニールをかぶせる必要がないんです!ねぶたは昔から続く伝統的なお祭りのひとつですが、 最新の科学技術によってお祭りをもっと楽しめるようになってきました。このような最新の科学技術と伝統的な文化の結びつきは、今後もっともっと増えてくると思います。

そして今年は、弘前ねぷたの一部に「スーパーGX・ねぶた」が施工されるそうです。弘前ねぷたの開催期間は、8月1日~7日です。もし雨が降っても、撥水加工されたねぷたはビニールなしで、迫力満点の姿を楽しめますよ! この夏休み、東北地方に行かれる予定のある方、見に行ってみてください!

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