リアル・サマーウォーズ

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「これは新しい戦争だ。」

このキャッチコピーが非常に印象的だった細田守監督作品。

映画「サマーウォーズ」。 みなさんは観たことありますか?今回はこのオススメ映画と少し関連した未来館のイベントをご紹介します。

サマーウォーズの舞台は、私たちの日常生活とほとんど違いがありません。ただ異なる点が1つだけ。それはOZ(オズ)というインターネット上の仮想世界が普及しているということです。

OZへのアクセスは、パソコン・携帯電話などから簡単に行え、自分のアバターを使って自由にこの世界を散歩することができます。OZは世界一高度なセキュリティによって厳重に守られているため、個人情報の保護も万全! またショッピングはもちろん、世界中のあらゆる企業、行政機関や地方自治体もここOZに窓口を置いています。納税や各種手続きもすべてこちらで行えるわけです。

さあ、OZのサービスがスタートしたら、みなさんもすぐにログイン登録をクリックしてしまうのではないでしょうか。便利だし、楽しそうだし、安全だって書いてあるし。平日働いている人間にとっては、行政機関の手続きができるのは非常に便利ですよね。僕も絶対やります。

OZのセキュリティは、誰も解けるはずがない暗号でがっちりと守られていましたが、映画では数学オリンピック日本代表になりそこねたという主人公(高校生)が、数学の問題と勘違いして、この暗号を解いてしまいます(すげ~)。

主人公は悪気なしにこの暗号を解いたのに、気がつけばOZのセキュリティは入り放題!  そうしたところに、軍事施設で開発されたハッキングウイルスが侵入してきます。“サイバー攻撃”というやつです。侵入したウイルスは、暗号を解いた主人公のアバターを乗っ取り、“なりすまし”をしてやりたい放題! OZは公共機関と繋がっているので、世界の時計をずらすことも、電車のダイヤをひっかきまわすことも、そして観測衛星を落とすことだってできるわけです。

みなさんもアメーバピグやフェイスブックで、自分のアバターやアカウントが勝手に世界中の人に迷惑をかけていたら、どうしますか? 何を疑い、何に怒りをぶつけますか? アメーバピグ? ウイルス? ウイルスの製作者? それとも自分?

そういえば映画の主人公も盗まれた自分のアバターに向かって叫んでいました。

「こんなイタズラして何がおもしろいんだよ! ネットの中だからって何でもやっていいと思ったら大間違いだ! 」

叫びも空しく、結局主人公は犯罪者として逮捕されてしまうんですけどね。

さあ、主人公はどうなる!? 暴れているOZのアバターを止めるには!? 続きはぜひ本編をご覧下さい。

さて、実生活では主人公のように暗号を解いてしまうスーパー高校生はいませんし、公共機関は独立したネットワークで成り立っているので、ここまでの大混乱にはならない……はずですが、すべてがフィクションだと悠長なことも言っていられません。

昨年、インターネットを通じて学校襲撃や無差別殺人などの犯行予告を出したとして、4人の男性が逮捕されました。男性たちのパソコンから送信されていたのですが、“なりすまし”による誤認逮捕だとわかり釈放されました。お正月にデータチップが首輪に付いているネコを警察が必死に探していた事件です。そして今月10日、ついに真犯人と思しき人物がついに逮捕されました。複雑化した“なりすまし”が招いた、記憶に新しい事件ですよね。

それに、みなさんは「スタックスネット」というウイルス聞いたことがありますか?

ある日、インターネット上で発見されたこのウイルスは、特定の施設にしか悪さをしない仕組みになっていました。しかも素人が作ったとは思えない、格段に高いレベルでつくられていたそうです。様々な憶測が飛びかう中、調べるうちに、元はイランの核施設で感染したウイルスだということがわかり、実際に1000台以上ものイランの加速器から異常回転が発見されたのです。そして昨年の6月、アメリカのニューヨークタイムズからとんでもないスクープ記事がでました。このウイルスはアメリカとイスラエルがイランの核開発を抑制するための共同作戦として開発したものだというのです。

真相はまだわかりませんが、もし事実だとしたら、イランの核開発という安全保障上の脅威に対し、私たちが全く知らないところで秘密裏に戦争が行われたということです。

核施設はインターネットに繋っていないので、誰かがUSBメモリのようなものを使いウイルスに感染させたというのこと。兵器は自分が日頃使っているUSBメモリ!? そう思うと寒気がしました。

サイバー攻撃”とそれに対抗する“人とのつながり”を描いた映画「サマーウォーズ」。

あくまで映画の話と、思っていた「新しい戦争」はもう本当に始まっているのかもしれません。それに映画の主人公のような状況に自分が陥った時、もしくは他人がサイバー攻撃に巻き込まれた時、私達はどのような行動を選択するのでしょうか。

見えない世界に潜む“脅威”と見える世界の“選択”について、この映画はあくまでフィクションですが、私達が向き合うべきテーマはたくさん詰まっているような気がします。

さて、そんなサイバー攻撃のリアルな現状を明らかにしようと、日本で開発されたソフトウェアがあります。それはNICT(情報通信研究機構)が開発したDAEDALUS。

そしてこのDAEDALUSの開発者をお招きし、2月23日にイベントを開催します。

■日時:H25年2月23日(土)14:30~16:00

■場所:1階インフォメーションロビー

■タイトル:「サイバーセキュリティの最先端~対サイバー攻撃アラートシステムDAEDALUS~」

■講師:情報通信研究機構(NICT) 衛藤将史先生

■詳細は未来館公式サイトへ: http://www.miraikan.jst.go.jp/event/130214097639.html

当日は参加者のみなさんにYES、NOパネルを持っていただき、サイバー攻撃やインターネット社会の未来について、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。

サイバー攻撃なんて聞いたことも、考えたこともない! という方がほとんどだと思います。でも、そんな方こそ大歓迎! ぜひイベントでネット社会に潜む"リアル"を感じて下さい。

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この記事への2件のフィードバック

サマーウォーズ、私の好きな映画です。

何度みても感動。

今回のイベント行きたかったなぁ。

仕事で行けません。

また、こういう企画おねがいします。

tamitoさん

うれしいコメントありがとうございます。

僕が好きなのは、

「アカウントを夏木にあずけます。

私達の大切な家族をどうか守って下さい。」というシーン。

見えない世界だけど、相手を信じたり、協力しあえるか。

なかなか難しいけれど、考えさせられるシーンでした。

イベントでお会いできないのは非常に残念ですが、

またイベント企画します!

常設展示フロアでもお待ちしておりますので、

ぜひぜひお話させて下さい。

おねがいしまあああああああす!!!!!!

あらため、よろしくお願い致します。

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