上を向いて歩こう!すると…

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まいど!

 

前回の登場から早3カ月、すっかりご無沙汰してました。

みなさん、風邪などひいてないですか?

私はいたって元気いっぱい、風邪知らずのほんだです。

そろそろ春の足音(主に花粉)が聞こえてきました。

しかし、まだまだ寒い日が続きますよねー。

まちを歩くとき、知らない内に背中が丸まってませんか?

ついつい自分の足下ばっかり見てしまいがちですが…

いやいやいや!

皆さん、下ばかり見ないで!

もっと上も見て過ごさないと!

ほら、見上げれば、空の上から降ってくるかもしれませんよ。

 

隕石

(参照wikimedia commons)

隕石が。

 

 

空から、幸せが降ってくればいいのに…

という希望は、とりあえず置いておきます。

それは昨日のことでした。

ロシアの中部にあるチェリャビンスク州(地図参照)の上空に、まばゆい閃光と大きな爆発音が轟きました。

大きな地図で見る

この閃光と轟音の原因は、宇宙からきた小さな天体です。

15~17mほどの(宇宙規模で考えたら)小さな天体が大気圏に突入して、衝撃波を伴いながら空中で爆発・分解。

その一部は隕石として地面に落下したとされています。

その時の動画は、いろいろ動画共有サイトに載ってますね。

昨晩から今日にかけてたくさん報道されていたので、みなさんもご存じの通りかと。

お怪我されたロシアの方、お大事になさってください。

で。

このニュースを聞いてまず、何を思いましたか?

未来館のコミュニケーターの声はこんな感じ。

主に、3つのタイプに分かれました。

(1) 興味タイプ

・隕石とか火球とか小惑星とか、何が違うの?

・今日地球のすぐそばを通過した小惑星との関係はないの?

・え、隕石落ちたの?拾いに行きたい!

(2) 恐怖タイプ

・日本には落ちてこないの?心配!

・なんで早く見つけられなかったんだ!?

・世界が終わるかと…。

(3) 冷静タイプ

・もし自分の家に落ちたら、保険は適用されるのかしら?

・まぁ落ちるときは落ちるよね。

・ふーん。

…なるほど。

人が違えば、感想も様々。

では、それぞれのタイプ毎に見ていきましょう。

(1) 興味タイプ

さすが科学コミュニケーター。

職業柄、まず興味が先行しちゃう人もいます。

(ほんだも、このタイプ)

Q. 隕石とか火球とか小惑星とか、何が違うの?

これは、ちゃんとした区別があります。

ざっくり書くとこんな感じ。

小惑星

地球、火星…のような、太陽をまわる天体の名称(総称)です。

太陽系の小さな仲間。惑星になりそこねた天体です。

大きさは今回落ちてきたような数十mサイズのものから、中には数百kmのものも。

火球

小さな天体が地球の大気圏に突入して発光する現象(≒流星)の一種です。

その中でも特に明るいものをこう呼びます。空中で爆発的に光るものもあります。

大気圏突入で燃え尽きてしまうものもありますが、燃え尽きずに地上へ落下することもあります。

隕石

地球へ落下してきた小さな天体が、そのまま燃え尽きずに地上へ落ちたもののこと。

見た目は、そのほとんどが何てことない石っぽい姿です。

よく似てるけど、ちょっと違う。

そんな言葉たちでした。

 

Q. 今日地球のすぐそばを通過した小惑星(2012 DA14)との関係はないの?

難しい質問ですね。

どうやら、今回落ちてきた火球の軌道を推測するに、あまり関係はなさそうです。

(NASAもそう言ってますね)

どうやら、偶然の出来事だったようです。

しかし、本当のところはちゃんと物質を調べてみなければ確かなことはわかりません。

こればかりは、星に聞いてみるしかなさそうです。

(うまいこと言ったつもり)

 

Q. え、隕石落ちたの?拾いに行きたい!

ロシアはきっと、寒いですよ?(個人的感想)

しかし、もしかしたら目の前に落ちてくる日が来るかも知れません。

もしも、万が一、「隕石みーっけ!」という時にはどうすればよいのでしょう。

所有権について

国内の場合は、発見者が所有権を主張した場合には、拾った人が所有できるようです。

(南極の場合は、国が所有します)

名前について

国際隕石学会によると、隕石の名前は落下地に最も近い地名を登録するようです。

(例:つくば隕石、美保関隕石など)

通報先について

やはり、大学の地学系研究室などの専門機関なのでしょうかね…。

今、調査中なので、わかり次第追ってご紹介できれば!!!

ちなみに。

ロシアのラジオ局「モスクワのこだま」で専門家へのインタビューがあったよう。

ロシア語堪能な同僚のコミュニケーター・長谷川が通訳してくれました。

さっすが!!(心の声)

ちなみに、内容はこんな感じ。

怪我人はともかくも、科学者にとっては非常に興味深いこと。

これまで、人のすんでいる地域にこのサイズの隕石が落下したことはなく、

もしサンプルが見つかれば非常に貴重です。

見つけた方は、素手でさわらず、できればビニール袋を手にはめて拾い、

きれいなセロファンの袋に入れて下さい。

宇宙から飛んできたばかりの新鮮なサンプルには、もしかすると生物の痕跡など大変珍しいものが含まれている可能性があります。

サンプル、お待ちしています!

※放送によると、研究所ではグラムあたり1ドル~で買い取るとのことでした。

やはり、日本に落ちてきたら、日本国内の大学に調査を依頼するのが一番でしょうね。

ちなみに、直接触らない!というのは、鉄則です。

(警察の鑑識みたいな感じを想像してください)

(2) 恐怖タイプ

やはり多かったこの意見。

まるでSF映画を見ているかのようだという声が多数でした。

確かに、ここまではっきりと様々な角度から、画像として捉えられるというのは珍しいことです。

幸か不幸か、人口の多い場所に落下したことも大きな要因でしょう。

Q. 日本では起こらないの?

起こる確率はずばり、あります

今年の1月20日に、千葉県や茨城県で爆発音を伴った火球(大きな流れ星)が見られました。

このときも、今回と同様に隕石が落下していた可能性があります。

また、これまでも日本には隕石の落下が度々報告されています。

ただ、幸いなことに国内でけが人が出たことはないようです。

(ほんだが知らないだけ?)

ちなみに。

2003年にはインド東部のオリッサ州で隕石落下による死亡事故も発生しています。

この時には広範囲に隕石が落下、20人以上が負傷したそう。

隕石自体はあちこちで落ちているものの、人が多く住んでいるところに落ちることはまれなんですね。

 

Q. なんで早く見つけられなかったんだ!?

これについては、思った人も多いはず。

現在、世界の十数カ所で夜空の監視“スペースガード”が行われています。

日本にも、岡山県に「日本スペースガードセンター」があるんですよ。

http://www.spaceguard.or.jp/ja/index.html

しかしながら、正直なところまだまだ落下する天体を、事前に発見するのは難しいのが現状。

まぁ、広大な宇宙をさまよう10mほどの黒っぽい岩の塊を探すんですから、その難しさは想像できますよね。

がんばれ!スペースガードセンター!

まけるな!スペースガードセンター!!

 

Q. 世界が終わるかと…。

終わりません。

 

(3) 冷静タイプ

Q. もし自分の家に落ちたら、保険で補償してもらえるのかしら?

冷静ですねー。

早くも、事後の心配してらっしゃいます。

でも、そんな備えが重要ですよね。

天災は忘れた頃にやってくるんですもの。

で。

ここで注目すべきは、保険の中身です。

「外部からの飛来物による損害」に補償される契約でしょうか?

たとえば、鳥がぶつかったとか、飛行機の墜落だとか…

そんな中に「隕石」も含まれるそうです。

今すぐ、保険の契約内容をチェック!

…では。

もし、自分に隕石が当たったら…

無傷であれば、きっと英雄になれます。

ブルースウィルスも真っ青。

しかしまぁ、ほとんどの人はきっとただでは済みません。

そんなときは、傷害保険や医療保険などの保険で補償されるはず。

…では。

車に当たって、動けなくなったら…

ご安心を。

車両保険でカバーすることになると思われます。

でも!

車両保険も、家と同様に契約内容によります。

どのケースにしても、くわしくは代理店や保険会社におたずねください。

ほんだは、そこまで保険に精通している訳ではございませんので!

※未来館およびほんだは、ブログ読者様に隕石が当たって損害がでても、一切の責任を負いません。

あしからず。

 

Q. まぁ落ちるときは落ちるよね?

そうですね、そんなときもありますよね。

Q. ふーん。

ご、ご協力ありがとうございました。

(もはや Q. になってないやないの)

今回は突然のニュースだったので、ばたばたと周囲の疑問に答えてみました。

きっと、皆さんの中でも

「何でだ?」「どうしてだ?」

なんて疑問や質問があるはず。

心に引っかかってとれないよー、という疑問・質問はどしどしお問い合わせください!

わかる範囲内で、お答えします!

ほなまたねー!

ほんだ

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この記事への6件のフィードバック

ロシアの隕石は、私の見解では雪、氷(彗星的)だと思いますが、まだ落下物は確かなものは発見されていませんから。近じか会ったとき討論しましょう。前田

隕石をインターネットで買いました

鉄隕石のシホテアリン隕石です

重さは12gくらいです

ウイドマンステッテン構造を見るにはどうすればよいでしょうか?

過去の隕石落下による人の死亡事故についてネットで調べていたら、”1490年山西省で1万人以上または数万人が犠牲”なんていう記述を発見しました。これは初耳でしたが、ちょっと今調べられないのでとりあえずおいておいても、ツングースカ大爆発の現象は彗星落下と解釈されています。そして6500万年前のユカタン半島に落下した直径10kmの隕石が恐竜絶滅のきっかけとなったことは有名な話です。というわけで、人類にとっての世界の終わり、つまり人類絶滅は、隕石落下によって引き起こされる可能性が十分あるわけで、だからスペースガードだという話になるのですが、天体の軌道をどうやってずらすかはよくわからない。まあとりあえずは気にせず暮らそうってことですかね。

バーニィ 野田さま

コメントありがとうございます。

お、鉄隕石を購入されたのですね!

そして、ウイドマンステッテン構造を見たい、と!!

(勝手に興奮しております)

この構造を見ようとすると…隕石の研磨と、化学薬品によるエッチング加工が必要になります。

しかし作業を行うには、ちゃんとした機械を使わなければいけませんし、化学薬品の廃液処理をどうするかという問題もあります。

個人でこの構造を見られるように隕石を処理をするのは、なかなか難しいのかもしれませんね。

(もちろん、専門の知識をもった方と一緒に、しっかりとした設備の元で行うのであれば大丈夫だとは思います)

個人的には、隕石を購入しようとした経緯など、気になることは盛りだくさん。

よければ、またお話しさせてください!

吉田和人さま

コメントありがとうございます。

隕石落下による事故、ご自身でも調べられたのですね!

きっと今回の一件で、みなさま「隕石」に対する関心が高まったのではないでしょうか。

そして、スペースガード…ですが。

地球に近づく小天体の軌道をずらす方法を、いたってまじめに考えている人も大勢います。

中には、「小惑星を塗装して、光の反射率を変えることで太陽から受ける力をコントロールする」というアイデアがあったりします。

(宇宙帆船のイカロスと同じ原理ですね)

今から、いろいろなアイデアを考えていたら、もしもの時に採用されて人類の危機を救うことになる!…かもしれませんね。

こんばんは。

昨日、平地と山頂の気温差について質問させていただいた娘の父です。

とても(自分を含め)わかりやすく説明をしていただき、ありがとうございました。

まだ、空気入れの実験はしていませんが、休日を利用してやってみます。

また、隕石が燃えているように見えるお話は驚きました。

娘に聞かれて答えられない質問がありましたら家族でお伺いします(笑)。

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