パンスターズ彗星が間もなく最接近!

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こんにちは。宇宙大好き!とか言いつつ、夜空を見あげれば月とオリオン座くらいしか判別できない天文音痴の長倉です。

天文音痴ですが、天文イベントは好き。皆既日食を見るために種子島へ行ったり(雨でしたが)、月食や金環日食は自宅でカメラを片手に待ち構えていたりしたものです。

さて、今年の天文イベントと言えば、なんといっても彗星!

はっきりと肉眼で見られるのは平均すると10年に1度とも言われる彗星を、今年はなんと2回も見られるチャンスがあるそうです。これは見逃せません。

最初のチャンスは今月。パンスターズ彗星という直径数キロメートル程度の彗星が地球や太陽に近づき、3月10日ごろが最も明るく見えるそう。

先日のロシアの隕石落下も記憶に新しいですが、まさに地球に近づく小惑星や彗星を監視している、ハワイにあるパンスターズ1望遠鏡が見つけました(この望遠鏡で見つけたほかの彗星も、パンスターズ彗星と呼ばれるそうです)。

パンスターズ彗星ってなに?どうやって見るの?国立天文台天文情報センターの山田陽志郎さんに聞きましたよ。

天文の話を始めると、満面の笑顔が絶えない山田さん。

そもそも彗星ってなに?

これまでに実際に彗星を見たことがあるという山田さん。

「異様な感じがしました。夜空の普通の星と比べて、違和感があるんです。昔の人が不吉な感情を持ったというのがわかります」

えええ、不吉な星ですか。

彗星は、ある日突然見えるようになり、しかも尾をたなびかせながら星座のなかの位置を日々変えていくので、昔の人が不吉の前兆と考えていたそう。

ところでそもそも彗星ってなんですか?(このへんからして天文音痴……)

「彗星は、汚れた雪だるまとよく例えられるのですが、大部分は氷の塊でほかは塵。太陽系の外側のオールトの雲や、天王星の外側のカイパーベルトから飛んでくると考えられています」(山田さん)

彗星は太陽系の遥か彼方から飛んでくる。(画像提供:国立天文台)

軌道に沿って飛んできた彗星が太陽に近づくと氷の成分が蒸発、それが太陽から出ている粒子の流れ「太陽風」などに吹き飛ばされて、いわゆる彗星の尾になるそうですよ。そのため、「太陽に近づくほど明るく、はっきりと尾が見えるようになります」(山田さん)。

明るさの程度は、彗星の成分によって変わります。塵が多く含まれていると、黄色の光が強くなり、明るく見応えのある彗星になります。

ただ、彗星の表面や内部がどうなっているのかよくわからないため、「最接近するときにどの程度明るくなるのか推測するのはとても難しい」(山田さん)ということ。

現在、南半球から見えているパンスターズ彗星は肉眼でも見えるそうですが、一時期は双眼鏡を使わないと見えづらいかもしれない、とも推測されていました。

パンスターズ彗星観察のコツを伝授!

さてそんな彗星ですが、今年最初にやってくる観測のチャンスは3月10日ごろ!(大事なことなので何度も言います)

パンスターズ彗星が3月10日に太陽に最接近するので、この頃最も明るく見えます。

まるで月のように、時間や日ごとに見える位置がゆっくりと変わります。しだいに暗くなっていきますが、3月以降も位置や時間を変えて観測することができますよ。

3月中旬〜4月中旬のパンスターズ彗星の位置(画像提供:国立天文台)

が、日本から見ると西の空の低い位置にあるので、特に明るい都市部では観測に難しそう。

そこで、上手に観測するコツを山田さんに教えて頂きましたよ。

「低倍率のものでよいので、双眼鏡はあったほうがよいでしょう。普通の星とは違い、ぼんやりと弱く光り、かすかな尾のある星を探すとわかりやすいですよ。3月中旬の観察に備え、西の低い空がよく見える場所をあらかじめさがしておきましょう。3月13日には、細い月が彗星の近くに見えます」と山田さん。

肉眼でも見えるかもしれない、とはいえ10倍程度でよいので双眼鏡があると安心でしょう。

「3月中旬は彗星が明るいため、空の低いところですが比較的見つけやすいです。日没から30分ほどたった西の空に、地平線から10度くらい上の方向に見えます。地平線から10度上の目安は、親指が上に小指が下になるように拳を握って腕をいっぱいに伸ばし、小指を地平線に合わせたときの、親指の上くらいの位置です」

彗星は空の低い位置にあるので、建物などがあると当然見えません。高台に登ったり、屋上や鉄道の高架などでも見やすいということですよ。

今年は彗星の当たり年

今年見られるのは、パンスターズ彗星のほか11月末から12月にかけてのアイソン彗星もあります。

アイソン彗星のほうが明るく、高度などの条件もよいので期待されています。見逃せませんね。

パンスターズ彗星について詳しくは、国立天文台のパンスターズ彗星に関する情報をどうぞ。また、国立天文台などが参加するパンスターズ彗星を見つけようキャンペーンも実施中なのでこちらもぜひ参加してみてください。

ここ数日寒さも緩んできたので、夜空を見上げて彗星を探してみてはいかがでしょうか?

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