PM2.5ってどうやって観測しているの?

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こんにちは、ここ数日、花粉症のため目は真っ赤、くしゃみと鼻づまりに苦しんでいる長倉です。みなさま大丈夫でしょうか?

さて、前回の野副「PM2.5って何? 2.5μmのおはなし」に続き、今回は「で、PM2.5ってどうやって測っているの?」というお話です。

PM2.5などの大気汚染物質は、自治体が各地にある観測装置で定期的に測定しています。

都内ではこちらの場所に観測装置があるということてですが、未来館からすぐ近くのお台場レインボー公園にもあるじゃないですか!

通勤途中にお台場海浜公園駅でゆりかもめを途中下車して、早速見て来ましたよ。

ど〜ん。

さて、どこにあるんでしょうか??

(ちなみに写真奥の木の向こう側はお台場海浜公園の砂浜と東京湾が広がっています)

答えはここ!

わかりにくいですね。

もう少し近づきます。

この突き出た部分で、空気を採取しています。

装置全体はこんな感じ。

どうやって測っているの?

ここが、さきほど茂みから見えた、空気を採取する場所。

東京都の環境局環境改善部大気保全課大気係の松原さんによると、地上から高さ3メートル地点の大気を測るのが一般的だそう(ここもそうでした)。

測定装置の中には、β線という放射線を使ってPM2.5の濃度を割り出す検出器が入っています。PM2.5の量に応じてβ線が吸収される程度が変わるので、吸収される割合からPM2.5の濃度を測定しています。

このような測定装置(「一般環境大気測定局」と言います)全国で1500以上もありますが、これらすべてを取りまとめているのが、環境省の大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」(*1)というウェブサイトです!ここで全国のPM2.5などの大気汚染物質の状況がすぐにわかります。

こちらのページでは、大気汚染物質についての説明もありますので、「そもそも大気汚染物質ってなんだっけ?」という方はぜひご覧ください)

黄砂もPM2.5も観測できるレーザー、あります

ところで、毎年春になると増加するのが、中国大陸の半乾燥地帯や砂漠から偏西風に乗ってやってくる黄砂。今年も増えてきましたね。

この黄砂と一緒にPM2.5などの大気汚染物質も飛来してくると言われていますが……。

黄砂と同時に大気汚染物質を観測しているのが、国立環境研究所。一般環境大気測定局とは異なり、レーザー光を使って観測しているそうですよ。

こちらも行ってみました。

ここはどこの森?茨城県つくば市にある国立環境研究所です!

国立環境研究所は、黄砂など大陸から飛来する物質をなんと30年以上もの間観測し続けています。

ここで開発された「ライダー」と呼ぶ観測装置は、地上からレーザー光を上空に向けて照射し、大気中に物質に当たって反射してきた光を測定してそこから黄砂や大気汚染物質の濃度を割り出しています。同様の装置を国内12ヶ所のほか韓国とモンゴルに設置して観測しています。

(ライダーの写真を撮らせていただいたのに、ファイルを間違って消去してしまいました……orz)

1時間に4回を24時間計測し続けて、リアルタイムでこちらのウェブサイトに掲載しているんです。

このライダーの特徴は、というと……。

黄砂を観測するだけでなく、黄砂と大気汚染物質を区別できるんですよ」と国立環境研究所地域環境研究センター主任研究員の清水厚さん。

どうやって見分けているかというと、レーザー光の反射の特徴から、形を判別しているんです。

黄砂やほかの物質のイメージはだいたいこんな感じ。注目して頂きたいのは、その形です。大気汚染物質と異なり、黄砂はギザギザとした形をしていますね。この形を見分けています。

黄砂だけが飛んでくるときと、黄砂と同時に大気汚染物質が飛来することも両方あります。

SPMの方がPM2.5よりも多いときは黄砂現象がメインで起こっているとき。一方、SPMとPM2.5が同じ程度増えていれば、大気汚染物質が飛来していると見分けます。

PM2.5が増えているって聞いたけれど……

国立環境研究所は先月末、そらまめ君のデータをもとに、今年に入ってからのPM2.5の動きを発表しました(2013年2月21日発表「日本国内での最近のPM2.5高濃度現象について)。

2013年1月1日~2月5日までの日本全国のPM2.5の濃度を調べたところ、国が定めている環境基準値を超えた日が16日あったという結果でした。

みなさんこの結果、どう思いますか?

もう一つ重要なことは、昨年の同じ時期も今年と同じ程度にPM2.5が増えていたこともわかりました。

長期的にデータをとらないと、増えているかどうかは断定できません」(清水さん)

なお、シミュレーションの結果から、PM2.5の濃度が高くなったのは、中国大陸からの大気汚染が影響しているうえ、国内の都市部で排出される汚染が重なった可能性が高いこともわかったそうです。

いずれにしろ、観測してきちんとデータをとっていくことは、正しい理解をして対策をとるにも欠かせませんね。

さて、花粉症のせいで目のかすみがひどくて、そろそろパソコンの画面がかすんできました……。

次回は同期の堀川による、花粉症とPM2.5ってどんな関係があるの?というお話です!これは読まないと。

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