最高条件のペルセウス座流星群を見よう

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■追記 実際に撮影したペルセウス座流星群の写真を追加(8月11日 11:30)

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ピークを前に出現し始めたペルセウス座流星群=11日午前2時50分ごろ、静岡県御殿場市

8月12日(月)の深夜から13日(火)未明にかけて、ペルセウス座流星群が活動のピークを迎えます。

今年はピーク時間や月齢など最高の条件がかみ合っています。しかも、ちょうどお盆休み期間。他の流星群を含めても、前後数年間で屈指の「たくさんの流れ星をみんなで楽しく見るチャンス」と言えるでしょう。うまくいけば、1時間に数十個の流星を見ることができるかもしれません。

 

そんなチャンスに、より多くの流星を見るコツは

①  人工の明かりが少ないところで、

②  広い空を、

③  楽な姿勢で、

④  仲間と協力して、

見渡すこと。

①~④の全てを満たすことが難しくても、可能な範囲でトライしてください。望遠鏡も双眼鏡も要りません。

なぜなら、いつ、どこに、どんな流星が現れるか分からないからです。

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ちなみに、ペルセウス座流星群の前、10日(土)には夕焼け空の三日月を見るチャンスもあります。詳しくはこちらの記事をご参照ください。

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提供 国立天文台

ペルセウス座流星群の流星は、ペルセウス座にある放射点から四方八方に飛ぶように見えます。つまり、流星の経路を逆向きにたどれば放射点に行き着くのですが、次の流星が北の空に出るか、東の空に出るか、真上に出るかは全く予想ができないのです。

 

【良い空の下で、広く、楽に】

だから、①人工の明かりが少なければ暗い流星まで見え、②空の広い範囲が見えるほど、多くの流星を見るチャンスが増えます。都市部からなるべく離れ、空を遮る建物や木、山などが少ない場所を選びましょう。

また、③楽な姿勢なら、空を長時間見続けることができます。寝転ぶためのマットやシート、リクライニングの椅子を使うと良いでしょう。立ったり座ったりしたまま空を見上げると、首が疲れてしまいます。虫除けと軽食に加え、夜明け前は夏でも意外と冷えるので防寒具も忘れずに。

 

【夜空に“シュート”と叫ぼう】

そして、④たくさんの仲間と協力すれば、空のより広い範囲を見張っていることができます。「僕はこっち、あなたはあっち、君はそっちの方角」と“守備範囲”を大ざっぱに決めておきましょう。流星が現れた瞬間に声を出し合えば、違う方角を眺めていた仲間も同じ流星を見ることができるはずです。

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こんな感じで仰向けになり、お互いに違う方角を見上げましょう(協力:同期の麗しき女性科学コミュニケーターたち)。長袖の防寒具と、虫除け、軽食などもお忘れなく。

仲間へのかけ声は何でも良いです。先輩科学コミュニケーターの「まいどっ」の本田は某クイズ番組の影響でしょうか、すぐに消えてしまう流星を見るたびに、「はい消えたー!」と繰り返していたとか。私の大学時代の天文サークルは「シュート!」でした。流星が「シューティング・スター」だからでしょう。

最初は戸惑うかもしれませんが、慣れてくると流星に対して瞬時に「シュート!」と反応できるようになります。静寂の闇の中で「シュート!」。あっちでもこっちでも「シュート!」。小さい流星なら、最後は星と一緒に消え入るような無声音となって「シュー(ト)」。そして、明るくて経路が長い流星なら、

シュートォォォオオッ!!!

と、感動や興奮をそのまま声に乗せることができます。

もちろん、「あっ!」「流れた!」「飛んだ!」などで、流星が現れたことは仲間に十分に伝わります。でも、オリジナルのかけ声を決めると、観測がより楽しくなるかも? また、出現位置や明るさ、速度、色などを併せて記録すると、より本格的な流星観測となります。

 

【写真は”数打ちゃ当たる”作戦で】

流星写真に初挑戦する方は、明るく写すための高感度の設定(フィルム)と、広く写すための広角レンズ(超広角だと広すぎるかも)の使用をお勧めします。コンパクトカメラでは少し厳しいかもしれません。三脚にカメラを乗せ、数十秒~数分のスローシャッターを使います。空の状態にもよりますが、天の川が良く見える場所ならば[感度ISO1600、絞りF2.8、30~60秒露出]くらいが一つの目安になるでしょうか。写している空に流星が現れることを願いながら、繰り返し繰り返し何枚も写します。流星が写るのは、数十枚に1枚程度かもしれません。うまくいったら、もっときれいに写す方法や、よりたくさんの流星を写す方法を工夫してみてください。

 

【今年は好条件。前後数日間もチャンス】

ペルセウス座流星群の今年の活動のピークは13日(火)の午前3時頃と予想されています。この時間の日本は①夜で、②放射点のペルセウス座が昇っていて、③月が沈んで、います。最高の条件です。同程度の条件が次に整うのは8年後。このほか、12月のふたご座流星群も毎年多くの流星が見えますが、ちょっと寒い時期。8月12日深夜から13日の夜明けまでは、みんなでわいわい楽しく流星を見る絶好のチャンスです。

その前後数日間も、やはり夜遅くから夜明けにかけて、流星の出現数は通常より多くなります。私の経験では、この季節は夜半から急に晴れることが結構ありましたので、早い時間に曇っているからといって諦めないでください。むしろ、一度仮眠を取ってから出かけた方が、ピークの時間帯を思い切り楽しめるかもしれません。

さらに、8月13日は旧暦の七夕。織姫(こと座のベガ)、彦星(わし座のアルタイル)と天の川がよく見える季節なので、流星を待ちながら七夕気分を味わうこともできます。

 

お盆休みは「シュート」の乱舞乱発を期待して、星空を見に出かけて見ませんか。

 

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この記事への5件のフィードバック

ピークを前に11日の夜明け前、静岡県御殿場市の富士山麓へ出かけてみました。晴れたり曇ったりと空の状態は万全ではない中、ペルセウス流星群の出現ははっきりと分かり、散在流星も合わせると1時間で10個以上の流星を見ることができました!

ただ今12日の22時です。

横浜在住ですが、18時頃から雷がゴロゴロしはじめ、19時には雷雨。22時時点で雨はやんだものの、雲とガスがかかり天体観測どころではない天候です(涙)。

仮眠して3時に起きることも考えましたが、天気予報によると3時頃は少雨の予報で観測は無理そう……。

明日夜以降のおすすめの観測時間等を教えていただけると助かります。

尚、国立天文台のHPはまったく見ることができない状況(アクセス集中のためですね、たぶん)。

天気の良い地域の方々、流星群観測楽しんでください!

>はらぺこラッコさま

コメントありがとうございます。そして、返信が遅くなり申し訳ありません。

13日以降も徐々に数は減っていきますが、数日間は通常より流星が多い状態が続きます。22時以降くらいから明け方までが観測しやすいと思います。逆に、夜の早い時間帯ですと、①放射点が昇っていない、②天気が安定しないことが多い、ためあまり多くは期待できません。

私も昨夜、再び富士山方面に出かけましたが、雲と霧の切れ目から2つの流星を見るのがやっとでした。やっぱり天気には敵いませんね。「その分、満天の星空に出合えた時の感動が大きいんだな」と思うことにしました。

今後も情報発信をがんばりますので、また星空を見上げていただければとても嬉しく思います。

谷さん、アドバイスありがとうございました!

横浜は昼夜問わず、晴れてもずっと薄い雲がかかっている状態がずっと続いています。

14日の21時頃に雲がなりとれてきたので、15日の1時30分に起きて外の様子を見たら、また雲が戻ってきて観測は断念しました。

息子が来週北海道に部活(地学部)の合宿に行くので、流星群は無理でも星空を楽しむチャンスがあるよいなと思います。

主目的は化石掘りなんですけどね(笑)。

はらぺこラッコさま

いつも読んでいただきありがとうございます。

ペルセウス座流星群の期間は、関東では難しい天気が続きましたね。

私も高校時代は地学部でした。合宿は、昼間に鉱物採集の得意な先輩について行き、夜は天体観測と、なかなかハードな時間を過ごした思い出があります。

合宿で北海道! 暑い夏が続くだけに、うらやましく思います。

昼間は化石掘り、夜は今週なら月光を感じるのも楽しいだろうな、などと想像してしまいました。

すばらしい合宿になりますように。

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