【速報】2013年ノーベル化学賞は計算化学!

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発表がありました!

Martin Karplus博士、Michael Levitt博士, Arieh Warshel博士のお三方です。

NMR(核磁気共鳴法)を使った実験とコンピューターシミュレーションの両方を使って、植物の葉の中で行われている光合成や蒸発散など、ミリ秒レベルで起きている複雑な一連の反応を解析した方です。

これから、ノーベル財団からのリリースを読み込んで記事にします。

今晩は遅くなるかも……。DSC_3883

みなさま、しばしお待ち下さい。

以下、追記

タンパク質の折りたたみをコンピューターシミュレーションなどで解析したりした研究です。(タンパク質の折りたたみとは、アミノ酸がずらりとつながった鎖の状態から、おりたたまって、立体構造になるプロセスのことです)。

かなり、基礎的な研究ですね。これは、薬の開発から、人工光合成など、応用も多岐にわたるはずです。

カープラス博士はNMRを使って実際に測定して、コンピューターに入れた人、リベット博士はシミュレーションの専門家、ワーシェル博士はタンパク質などの生体分子の構造と機能を結びつける計算プログラムを開発した人、というすみ分けをしているようです。

古典物理は巨大な分子のモデリングには有効だけれど、シミュレーションはできない、量子力学はシミュレーションはできるけれど、計算量が大きいので小さな分子しか扱えませんでした。この2つのいいとこどりをして、タンパク質のような大きな分子でもシミュレーションできるようにしたのです。

そのやり方ですが、全体をざっくりと計算するのは古典力学の手法を使い、分子の中でも反応に特に重要な部分(官能基など)は、量子力学で細かく見ているのです。

1975年にはこの手法で、ウシの膵臓のトリプシン(タンパク質分解酵素)阻害因子がどのように折りたたまれて、立体構造になるかを明らかにしています。

ノーベル財団でのリリースでは、古めかしい衣装の貴族風の人が黒猫にリンゴを投げつけていたのに、仲良くなったイラストが描かれています。

この人はニュートン(古典力学)で、黒猫はシュレディンガーの猫(量子力学)の象徴のようです。

今、未来館の科学コミュニケーターたちはこんな感じで、がんばっています!

DSC_3950

詳報はヘビを愛する男、ぶっちーこと大渕が書き始めました!しばしお待ちを

 

余談

今、カープラスさんの個人的なホームページを見つけたところ、どうも趣味は写真のよう。はっきり言ってプロ並み。撮影に使ったフィルムはポジでコダクローム、カメラはライカというところがマニアです。「1960年代にフィルムで撮った写真を、ここまでかちっとスキャンして、サイトにあげるなんて」と写真が好きな谷と西原が感心しております。

 

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この記事への4件のフィードバック

こんばんは。

シュレジンガーのねこにりんごをぶつけるニュートン http://www.nobelprize.org/nobel_prizes/chemistry/laureates/2013/popular-chemistryprize2013.pdf

の図2がおもしろいですね~

コメントをありがとうございます。
まさに今、未来館の科学コミュニケーターもそのイラストに笑ったところです!

発見や解明ではなく、技術(テクノロジー)が受賞したことが嬉しいです。

情報系・工学系の研究者のノーベル賞受賞も夢じゃない!

コメントありがとうございます。
テクノロジーの受賞……。なるほど、そういえばそうですね。
ノーベル賞は解析法など、研究手法が受賞することはけっこうあるのですよ(生理学・医学賞の場合)。
それにしても、化学賞はますます分野横断的になってきましたね。

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