年末年始の帰省で実感できる日本の「世界一」

このエントリーをはてなブックマークに追加

ブログをご覧のみなさまこんにちは。科学コミュニケーターの野副です。

クリスマスを過ぎたら、世の中は一気に「年末年始モード」になりましたね。未来館では企画展「THE 世界一展 ~極める日本! モノづくり~」を12月7日から開催しています。でも、12月28日~1月1日はお休みです。先日お伝えしたお正月イベントは1月2~5日に開催しますが、「お正月は帰省していて未来館に行けないよ~」という人のために、未来館の世界一展に来なくても楽しめる日本の「世界一」をご紹介します。

この写真は、わたくしの大好きな「クルマ」に関するアイテムが集まったエリア。最初にご紹介するアイテムがこの中に写っています。さて、どれだと思いますか?

engine

正解は、左上の小さな黒っぽい四角形の部品がたくさん貼り付けられているところ。

microcomputer

これ、クルマの中で活躍している「半導体」なんです。展示しているのはルネサスエレクトロニクスの半導体。半導体はあまり馴染みのない人には難しく思えるかもしれませんが、簡単に言うと「さまざまな情報を使って考えて指示を出すところ」です。……むむむ、これでも何だかよくわからないかもしれません。

年末年始の帰省でクルマを使う人も多いでしょう。

そのとき、クルマに付いているナビゲーションシステムで道案内してもらう場合もありますよね。そのナビゲーションシステムの中に、半導体が入っています。年末年始だと外は寒いので、エアコンも使いますよね。車内の温度を測って、適切な温度を保つのためにも半導体が使われています。それ以外にも、ボタンを押すだけでクルマの鍵が開いたり閉まったり、滑りやすい路面でも安全に走ることができるシステムだったり、今のクルマには多い場合で100個くらいの半導体が使われています。もちろん、安全に関わる重要な部分なので、どんな環境でも誤作動は許されません。

クルマに乗るときから降りるまで、快適で安全なクルマの旅を日本の技術が支えています。

今度はこちら。

breasthair

これは東洋紡の「ブレスエアー」という製品です。……え、乗り物と関係ないじゃんって? 確かに、会場で展示しているのは乗り物に関するところではなく、住まいに関するエリアです。いやいや、実は乗り物にも使われています。

年末年始の帰省で新幹線を使う人も多いでしょう。

実はこれ、東海道新幹線「のぞみ」(N700系新幹線)の全座席のシートのクッション材として使われているんです。これまで、クッション材といえば「ウレタンフォーム」が多く使われていました。これは、通気性が悪かったりリサイクルしにくいといった課題がありました。リサイクル可能な「ポリエステル系エラストマー」という素材を使った、通気性を保ちながらウレタンフォームと同等のやわらかさと耐久性を持つ「軽量クッション材」です。

新幹線に長時間座る人を文字通り日本の技術が支えています。

最後はこちら。

cfrp

これは東レの「炭素繊維複合材料」のプレートです。……え、乗り物と関係ないどころか、ただの材料じゃんって? 確かに、こちらも乗り物に関するところではないし、プレートの近くには、テニスラケットやゴルフクラブもあります。これらも炭素繊維複合材料が使われている製品ですが、いやいや、実は乗り物にも使われています。

年末年始の帰省で、もしかしたら海外に行くのに飛行機を使う人もいるでしょう。

実はこの炭素繊維複合材料はボーイング787(B787)という最新鋭の旅客機にも使われているんです。炭素繊維複合材料の特徴は「軽くて強い」こと。B787では、機体の約50%に炭素繊維複合材料が使われています。これまでの旅客機よりも軽くすることができるので、燃費がいいんです。

世界中を行き来するB787の飛行を、日本の技術が支えています。

ちなみに、先ほどの写真で一緒に写っているのは、炭素繊維複合材料のプレートと「同じ重さのステンレス板」と「同じ厚さのステンレス板」です。それぞれ、どのくらい強いのか、どのくらい軽いのか、帰省から戻ったらぜひ会場で比べてくださいね。

クルマ、新幹線、飛行機と続きましたが、わたくしたちの日々の生活では、身の回りに日本が世界に誇れる技術や製品がいっぱいあります。ぜひ新年になったら会場に足を運んで、たくさんの「世界一」を、見て、触れて、実感してください。

最後になりましたが、皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください!

企画展概要

wideshot_for_blogad

THE 世界一展 ~極める日本! モノづくり~

会期:2013年12月7日(土)~2014年5月6日(火・祝)

会場:日本科学未来館 1階企画展示ゾーンb

※コメントをする際は「ブログへのコメント投稿について」をご覧ください

※「名前」は、ハンドルネームでも構いません

コメントを残す