祝!「しらせ」が南極に到着しました!!!

このエントリーをはてなブックマークに追加

しらせ接岸カラーイラスト

 

みなさま朗報です!!!

11月8日に東京港を出てからおよそ2ヶ月(詳しくはコチラのブログへ)、

南極に向かっていた砕氷艦「しらせ」が1月4日

無事、南極の昭和基地に接岸しました!!

(接岸とは通常、船を岸につけることを言いますが、「昭和基地接岸」は昭和基地内の貯油タンクへ燃料を送るためのホースが伸ばせるぐらいの沖合にある安定した氷(定着氷)に「しらせ」が到着することです。)

すごい!すごい!すごい!!

このニュースを聞いて歓喜している髙橋ですが、ここは冷静になって、

「しらせ」の接岸成功がなぜそんなにうれしいニュースなのかをお伝えしたいと思います。

 

「しらせ」接岸のココがすごい!

《その1》3年ぶりの接岸達成!

以前榎戸のブログでも触れていた通り、昨年、一昨年と厚い氷に阻まれて接岸できない事態が続いていました。

温暖化のイメージとは逆行するようですが、南極の海氷は過去30年少しずつ増加しているそうです。

今年の「しらせ」も接岸できるかどうかは誰にも分かりませんでした。

そんな不安と期待が接岸成功をもって大きな喜びに変わったというわけです。

しらせ接岸

文字通り南極の氷に体当たりで進んだ「しらせ」(写真提供:国立極地研究所)

※写真は以前のものです

 

「しらせ」接岸のココがすごい!

《その2》大量の物資の運搬

「しらせ」は隊員とともに大量の物資も南極に運びます。

食料、生活用品、そして何より大事なのが燃料

大量の燃料の運搬は昭和基地から伸びたホースを使って、「しらせ」から直接基地に送ります。

南極燃料輸送

燃料を送るホースを準備しているところ(写真提供:国立極地研究所)

接岸できなかった過去2回も最低限の物資は「しらせ」搭載のヘリコプターで運んでいたのですが、大量の燃料を輸送するためには、どうしてもホースの届く昭和基地付近まで接岸する必要がありました。

南極での生活や調査・研究に欠かせない燃料、

もし足りなくなれば50年ちかく毎年続いてきた日本の南極観測中断の危機も迫っていました。

 

今回の「しらせ」航海にはそんなドキドキハラハラするドラマがあったんです。

ちなみに「しらせ」の今年の通り道はこんな感じです(かなりざっくりとしています)

しらせ航路イラスト(文字入り)

航路情報:国立極地研究所HP「進め!しらせ」

 

今頃、海上自衛隊のみなさんと南極地域観測隊のみなさん総出で物資の運搬や基地の設営作業をしていることでしょう。

そして、そこから観測隊の活動が始まります。

「昭和基地接岸はゴールではなくスタート」

ちょっとかっこよく言ってみました (笑)

今後も一緒に「しらせ」や南極観測を応援しましょう!

 

~ご挨拶~

昨年の春、サンゴ礁からやってきた私、

この冬はすっかり極地コミュニケーターになっています。

極地からサンゴ礁、深海から浅海まで、海のことならなんでもこい!

というスタンスで本年もどうぞよろしくお願いします

 

参考資料

Jinlun Zhang, 2007: Increasing Antarctic Sea Ice under Warming Atmospheric and Oceanic Conditions. Journal of Climate, 20, 2515-2529.

国立極地研究所 南極観測のホームページ

※コメントをする際は「ブログへのコメント投稿について」をご覧ください

※「名前」は、ハンドルネームでも構いません

コメントを残す