地震に備えましょう-「防災の技術と意識」

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皆様、こんにちは!

つい先日、未来館の防災訓練に参加した蒋です。

 

皆さんは最近、会社や学校の防災訓練に参加していましたか?

3年前の震災の直後は皆さんの防災意識も高かったようですが、私の暮らす東京では、日々のことに紛れて、早くも備えの意識が薄れてきたように思います。

 

今回のブログでは地震の備え方を考える材料として、今、未来館で開催されている企画展「THE世界一展」と絡めながら、防災の技術をいくつ紹介したいと思います。

 

まずはこちら、Hi-Netって皆さんは聞いたことありますか?

日本語で高感度地震観測網と呼びます。

名前は聞いたことない方が多いかもしれませんが、実は皆さんがよく利用している技術です。

「緊急地震速報」という言葉はよく聞きますよね。

その仕組みには、Hi-Netが使われているのです。

 

Hi-Net緊急地震速報の仕組みについて、ホームページをご覧ください。

 

では、次のような場面では、皆さんはどうしますか?

質問1.png

 

正解はなんでしょうか?

・・・

ヒントは、こちらのキーワードです。

あなたはリビングにいる

カレーをぐつぐつ

 

正解は、2番です。

強い地震が来るときに、無理に火を消そうとすると火傷や怪我をする恐れがあります。

ですので、建てものの中にいる時には、「まず、じょうぶな机の下にもぐって、身を守る」ことが最優先です。

 

緊急地震速報1.png

(出典:気象庁ホームページ)

 

では、他のシチュエーションではどう行動しますか?

•            乗り物に乗っている時

   (運転中、乗車中、エレベーター)

•            外にいる時

   (街中、山、海)

 

乗り物に乗っている時には、

・運転中であれば、急ブレーキをかけずに、ハザードランプを付けてゆっくりと車を道路の脇に止める

・バスや電車に乗っているならば、しっかりと吊革などに捕まる

・エレベーターであれば、一番近くの階からエレベーターを降りる

と心掛けましょう。

 緊急地震速報2.jpg緊急地震速報3.jpg緊急地震速報4.jpg

  (出典:気象庁ホームページ)

 

外にいる時には、落下物(街中)、土砂崩れ(山)、津波(海岸)などを十分注意しなければなりません。

 

緊急地震速報5.jpg

(出典:気象庁ホームページ)

 

もっと詳しい内容については、気象庁のホームページをご覧ください。

  

では、先ほどの質問で、火を消さなければ火事になるじゃないかと心配しているあなた。

とっておきの新しい技術があります。

それは、こちら!

 感震器2.JPG

「感震器」です。

 5強以上の地震が起きると、自動的にガスを止める装置です。

 この装置のすごいところは、工事の揺れや車の振動などの一般生活振動には反応せず、地震の揺れにのみ反応することです。都市ガスやプロパンガスのマイコンメーターに装備しているほか、ガス・石油ファンヒーターの感震器としても大活躍です。

 感震器1.png

(ガスマイコンメーター)

都市部のマンションには、この感震器が装備されているところが多いので、大きな地震の時はまず、自分の身を守ることを考えましょう。

  

以上2つの日本発の技術で地震から私たちの命を守ってくれると思います。

しかし、ここでもう一度考えて見てください。

新しい技術があるので、我々個人での地震対策を考えなくてもいいのでしょうか。

 

質問2.png

感震器は震度5強以上しか作動しません。

そして、地震後のコンロの火が原因となる火災は少なくありません。

たとえ安全装置が付いていても、地震の揺れが収まったら、きちんと消えているどうかの確認はしなければなりません。

 質問3.png

速報を聞いたあとにすぐに、先ほどお勧めした行動をとることがとても大事と言われています!

緊急地震速報はこれまでにも何度か聞いたことがあったかもしれません。しかし、みなさんはすぐに行動しましたか?

速報があまり当たらないからと言って、実際の行動は鈍くなっていませんか?

 

新しい技術があるから大丈夫!という考えでは良くないのです。

少なくとも現在においては、新しい技術がいくら出てきても、天変地異を減らせるわけではありません!(むしろ人間の活動で自然災害が増えているかもしれません!)

地震だけではなく、自然の脅威からの人命を守るには、先端技術だけがあってもだめです。新しい技術がうまく活用できるかどうかは、それを使う人間の意識次第です。

 

これから、私たちはどう自然災害と付き合って行くのか。その付き合い方がとても重要だと思います。

常に災害に備えていますか?

災害への備え方を定期的に見直していますか?

皆さんは、ぜひ自然との付き合い方を意識しながら、災害に備えるための行動に移していただけたら幸いです。

 

 

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この記事への4件のフィードバック

前略
お世話になります。
防災危機管理アドバイザーの尾下と申します。
東日本大震災から4年目を迎えてもいまだ復興半に過ぎません。
教科書検定にも防災・減災対策が多く取り上げられました。
災害対策は、ソフト対策とハード対策の多重防御対応が重要で、「人命を守る」ことを最優先に、“逃げる、凌ぐ、防ぐ”を三位一体として、一人ひとりが生き抜く為に「事前防災」を主軸に、減災対策と防災行動力を身につける「防災教育」が喫緊の課題です。
先般も小学校で、先生、父兄、児童を対象に地震対策の話をした際に、身を守る行動をとって頂いたところ、全員が頭を手で押さえました。一番大切な頭を守ることは全員が承知していますが、しかし、頭の守り方に工夫が足りませんでした。
素手やカバン等で直接頭を抑えると首を左右に動かすことが難しく、視野が90度(正面)に止まります。そこで、頭を素手で覆うときは手のひらを下向き(両手を組まず、左右どちらの手の甲の上に手のひらを重ねる=手のひらに怪我をすると物が持てなくなり、避難行動の大きな支障になります。)にします。つまり、頭の上に空間(約10から15センチ)を作ると視野が180度に広がり危機(危険度)を回避することができ、しかも頭の衝撃の緩和策(クッション)にもなります。再度全員で実演したところ危機回避がしやすいことを実感して納得していただき、今後はこの行動を実施すると約束を頂きました。
小職は、講演の前に(命を守るトレーニング)を必ず実施しています。机上の空論から現場主義(現地に足を運ぶ)に重きを置き研鑽を積んでまいります。防災教育の根幹は命を守る思いやりのある人生設計の構築にあります。したがって、生徒の関心を高める工夫と実情に合ったきめ細かい防災・減災教育が肝要と存じます。
本趣旨をご理解の上、ご対応をいただければ幸甚に存じます。 尾下拝

お世話になります。
危機管理アドバイザーの尾下と申します。
7月4日日本医療福祉学会・第10回全国大会が昭和薬科大学で開催されました。基調講演で「災害ストレストと心のケア対策」をお話させて頂いたところ多くの講聴者から共感されました。
更なる精進をして参りますので、ご指導賜りますようお願い申し上げます。尾下拝

お世話になります。
危機管理アドバイザー(防災大学講師)尾下と申します。

先般、社会問題化しているマンションの(杭打ち)問題についての所見を掲載したところ、各方面からご意見を頂戴いたしました。
                      尾下拝
以下、頂戴したご意見です。
都市は、災害に対して脆弱な感が否めません。高層マンションに住むことのそもそも論からおかしいのではと再考を求めることも大切だと思います。これらについては、オシタ様からいただいた「利益追求から、国民の安全・安心を第一に考える企業が最後に生き残ることを肝に銘じなければなりません。」に通ずるものを感じます。

前略
お世話になります。
危機管理アドバイザーの尾下と申します。
熊本地震で学んだことをご参考にして頂ければ幸甚に存じます。
防災教育から減災教育へと転換
現在の防災教育は体験型へシフトしながら、効果的に防災を学ぶ場へと努力されています。災害時に被害を最小限に止める減災教育は、従来型の平面的防災教育から経験値(知)を組み込むことによって、被災地支援と地域防災の双方がつながる可能性が生まれます。被災地に関わった個々人が得る強い利他や貢献の行動と感情を地域に還元出来れば、地域防災の取り組みが質的に向上します。現実の災害とは切り離されて行事化していた防災教育や防災活動が、具体的な被災地に的を絞って、そこと我が地域を重ねてイメージすることで、救命や避難の仕組み、他地域を支援する行動から地域防災の課題も見えてきます。災害教育は単に現場での防災教育(被害の最小化を学ぶ)ではありません。災害に関わる個人の内的な成長(思いやりの心)と判断力、行動力、心精神力の向上をもたらす相乗効果が期待されます。防災教育から減災教育へと歩を進めることで得られる効果は、被災地に訪れる人々に対して、被災地の現場や景色ではなく、生活の場であったことをしっかりと伝えていくことが重要です。被災された人々の声を直接、聞ける機会を持つことで、訪問者の心には確実な変化が訪れます。
このことは、「防災学」という一つの学問だと思います。

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