41年ぶりに火星で新記録達成

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はじめまして。今年の4月から科学コミュニケーターになりました佐竹渉です。

大学では宇宙からやってきた石である「隕石」の研究をしていました。隕石といっても様々なものがありますが、火星から来た隕石と小惑星ベスタから来たとされる隕石の研究を主にしていました。以後お見知りおき下さい。

さて、火星から来た隕石を研究していたので、記念すべき第一回目の私のブログは火星に関わる話をしたいと思います。

 

1カ月前の7月27日、NASAの火星探査車であるオポチュニティが新記録を達成しました。

何の新記録かというと、地球以外での陸上走行距離です。これまでの最長記録はソ連の月探査車ルノホート2号の39Kmでしたが、これを41年ぶりに塗り替えたのです。ルノホート2号はおよそ5カ月弱かけて39Kmを走りましたが、オポチュニティは約10年半かけて40Km以上を走りました。ちなみに、40Kmがどのくらいの距離かというと、東京駅から東京都八王子市や埼玉県川越市、千葉県佐倉市までの距離です。大阪の梅田を起点とするならば京都市までくらいになります。

 オポチュニティの約10年半の道のりはこちら

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Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS/NMMNHS

2004年の1月に写真左上のメリディアニ平原という場所に着陸し、黄色い線で表された場所を走ってきました。

オボチュニティは正式 名称をマーズエクスプロレーション・ローバーBといい、2003年6月と7月にアメリカで打ち上げられた火星探査車2台のうちの1台です。もう1台の探査 車であるスピリット(マーズエクスプロレーション・ローバーA)は砂地に車輪がはまってしまい、身動きが取れなくなってしまったため2011年の4月に ミッション終了宣言が出されました。

 火星は平均気温がマイナス43℃、冬ではマイナス100℃以下にもなる厳しい環境です。火星に吹き荒れる風で砂ぼこりが太陽電池に降り積もり、発電量が下がることで探査車が動くことができなくなってしまうと言われています。そのため、当初は3カ月程度の活動予定でした。

しかし、探査車に内蔵されているヒーターによって厳しい寒さの中でも動くことができ、さらには、太陽電池パネルに降り積もった火星の砂ぼこりが風で綺麗に吹き飛ばされるといった幸運にも恵まれ、10年半たった今も活動しています。

 オ ポチュニティは火星に昔水があったかどうかを調べるために火星に送り込まれましたが、火星の地質や石を調べることで火星の表面に水が長い時間存在したこと を明らかにしました。現在、キュリオシティという2012年に到着した新しい探査車もオポチュニティとは違う場所で火星を調べています。

 火星探査車による火星のさらなる新しい発見に期待です。

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