11月の火球は見ました? 12月は流星群を見よう!

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11月3日に西日本各地の夕暮れ時の夜空を明るい物体が駆け抜けました。

UFO!?それとも隕石!? と、多くの目撃証言がありました。

どうやら目撃されたのは「火球」で、上空40キロメートルで燃え尽きてしまったそうです。 でも、火球って、何なのでしょう? 宇宙から飛んできたもののようですが、そもそもどのくらいの頻度で来るのでしょう?

 

火球とは、空に突然現れて移動する光である「流星」の一種です。流星の中でも特に明るいものを火球と呼んでいます。星の明るさを示す指標で○等星 というものがありますが、マイナス3 ~マイナス4等級よりも明るいものを火球と呼びます。

大気中で燃え尽きても、地表に落下して隕石となっても、一定以上の明るさで光ればどちらも火球という のです。世界の天文学者で構成されている国際天文学連合とアマチュア研究者が組織する国際流星機構で少し定義が異なるのですが、「すごく明るい流星のこと が火球」と覚えていただければと思います。

めったに見ることのない火球が目撃され話題になりましたが、そもそも隕石はどのくらい地球や日本に落ちてくるのでしょうか?どのくらいだと思いますか?まず、重さにすると1年間で100トンもの物質が地球に降ってきます。ただ、これらの大半は地球の大気との摩擦熱によって蒸発してしまいます。

蒸発せずに地表に落ちてくる隕石(100g~10kg)は1年間に約2万4000個だと言われています。

皆さんの想像と比べてどうでしょうか?思ったより多いと思われる方が多いのではないでしょうか。

地球の表面の約70%は海であるため、隕石も同じ割合で海 に落ちるとすると、陸地には約6000個落ちてくる計算になります。 陸地面積は1億5000万km2ですから、6000個でわると25000km2 に1個落ちていることになります。日本の面積は約38万 km²であることを考えると、

1年間に日本には15個落ちてくる!! 

と計算で導くことができます。もちろん、「地球に分けへだてなく均等に落ちてくる」といったいくつかの仮定を条件にしていますが...

どうでしょうか、こうやって考えてみると隕石を少しは身近に感じませんか。

今回目撃されたものは上空で燃え尽きてしまいましたが、燃え尽きずに地上に落ちてくると、サイズによって直径1ミリ以上は「隕石」と呼び、それよりも小さい物は宇宙の塵(ちり)、すなわち「宇宙塵(うちゅうじん)」と呼びようになります。

 よく「流れ星が消えるまでに、3回唱えれば、願いが叶う」と言われますよね。流れ星は、1個だけのときもありますが、たくさんの流れ星が次々と降る流星群 や流星雨となる現象もあります。流星群が見られるときは、隕石がバラバラと地上に落ちてくるのでしょうか?1つだけの流れ星の場合、隕石として降ってくる こともあります。しかし、流星群のときに隕石がいっぱい降ったことがないため、流星群のときには隕石ではないと考えられています。隕石にまでなる流れ星の 多くは小惑星のかけらであるのに対し、流星群は長く尾を引く彗星(ほうき星)が撒き散らした氷や塵だと考えられているのです。

 ここまで読んでくださったみなさま、流星群が見たくなってきませんか?

彗星が通った道のあとには、撒き散らした氷や塵がたくさん残っていて、ここを地球が通ると流星群が起こります。氷や塵がいっぱい浮かんでいる場所は決まっ ていて、地球が太陽のまわりをぐるりと回る公転の途中で、ここを通過します。このため、流星群が見られる時期は、毎年決まっているのです。

こうした、ほぼ毎年のように見られる流星群にはいくつかありますが、もうすぐ、その1つである有名な流星群の時期がやってきます。その名は「ふたご座流星 群」。12月14日の午後9時~深夜2時くらいが見頃ですが、前後の1週間くらいはほぼ一晩中見ることができます。15日以降は流れ星の数が急激に減る可 能性があるため、前後のどちらかしか見られないのであれば、見頃よりも早めの日に観察することをお勧めします。

あたたかい格好をして、車 などが来ない安全な場所で、できれば1時間くらい夜空をながめて下さい。人間の目が暗闇に慣れるまでには少し時間がかかります。街灯や携帯電話といった明 るいものを見ないで、なかなか流れ星が見えなくても夜空をながめていると、次第に見える星の数が増えてくることに気付くはずです。そうするうちに、きっと 流れ星が見られることでしょう。

今回の火球で、隕石や流れ星に興味をもったみなさん。12月の夜空をながめてもらえると嬉しいです。特にまだ流れ星を見たことがない人は流れ星を見るチャンスですよ!

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