地球の課題を考えてみる。たとえば、外来種から。たとえば、東京から。

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みなさん、こんにちは!!ぶっちーです!!!

 

本当に突然ですが、みなさんは何かペットを飼っておられますか?

日本はペット大国と呼ばれるほど、実に多くの人が様々なペットを飼っています。

 

たとえば、科学コミュニケーター(SC)松浦はネコを飼っています。

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ネコのパウロくん。りりしい!

たとえば、SC田村は......

 

ウサギを飼っています。

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ウサギのニャッツ。失神しそうなくらいかわいいですね。

 

そして、SC熊谷とSC髙橋はカメを飼っています。

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熊谷が溺愛しているクサガメの亀次(かめじ)。熊谷と亀次は心が通じているそうです。

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髙橋が飼っているミナミイシガメのカメ。名前が、カメだそうです... 

 

次に、SC新山はキンギョを飼っています。

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キンギョのチビとデカ。もはや大きさでは区別できないそうです。

最後に、私もいろいろ飼っています。

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フクロモモンガのモンモン。

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フトアゴヒゲトカゲのぽんた。他にもヘビなどなど

 

いやー、SCの皆も実にさまざまなペットを飼っていますね!でも、なぜペットを飼うのでしょうか?

ペットを飼う理由はさまざまでしょうが、飼っていることで得られる喜びや安らぎが主な理由なのではないでしょうか。仕事でつらいことがあったとしても、家に帰ってペットを撫でたり、無邪気なしぐさを見ていると慰められます。

 

しかし、これには予測不能な様々な地球スケールのリスクが付随するのです。

 

ええ!?そんな大げさな!と思われた方!!

例えば、ペットが逃げ出したり、飼い主が無責任に野に放したりすれば、そのペットが「外来種」として日本にすみつくようになってしまうかも知れません。飼いきれなくなって野に放すような無責任な飼い主はごく一部ですが、現実に問題として起こっています。

 

外来種とは、人間の手によって本来の生息地より移送され、移送先にすみついて繁殖し(定着し)、数を増やしている生物のことです。ペットだけが外来種になるわけではないですが、逃げ出したペットが外来種化することはままあります。

 

そして、時として、以下のような問題を引き起こします。

 

●もともと生息していた動植物(在来種)を食べてしまう。

●食べ物やすみかが似ている在来種のライバルとなって、それらを奪ってしまう。

●系統的に近い場合、在来種と外来種で雑種をつくってしまう。雑種の子孫が生まれるということは、それだけ在来種の子孫が減ることを意味します。

●それまでその地域には存在しなかった病気や寄生生物を持ち込んでしまう。在来種にとっては新しい病気なので免疫や防御法がないので、大きな問題になりかねません。

 

こうしたさまざまな要因から、ときとして在来種を絶滅の危機に追いやることもあります。そうなった場合、めぐりめぐって人間の生活にも様々な影響がでます。

 

例えば、写真はミドリガメの俗称で知られるアメリカ原産のミシシッピアカミミガメです。20141117_ohbuchiアカミミ.jpg

ミシシッピアカミミガメ。左がメス、右がオス。

 

やはりペット用に大量輸入され、一部が野生化して日本中に広がっています。みなさんも池や川で見かけた事があるのではないでしょうか?

ミシシッピアカミミガメは、食欲も旺盛で、日本の淡水域にもともと生息していたエビ、カニ、貝、水生昆虫、水生植物などなど何でも食べて生態系を破壊してしまいます。また、日本の淡水域にはニホンイシガメがもともと棲んでいたのですが、代わりに見られるのはミシシッピアカミミガメばかりという状況が日本各地に広がっています。

さらには、徳島県鳴門市ではミシシッピアカミミガメによるレンコンの食害被害額が年間1500万円にものぼっているそうです。

 しかし、その一方で、原産国アメリカではペット用に乱獲されたために生息数を減らしているという状況です。つまり、日本では数が増えて問題視され、原産国では数が減って問題視されているのです。

安らぎや楽しみを得るために飼っていた外国原産のペット。それが野に放たれてしまうことで、めぐりめぐってわたしたちの生活にも悪影響を及ぼすことがあるのです。一端、定着してしまうと駆除には時間もお金もたくさんかかります。

 

また、ペット以外にも輸入した貨物に紛れ込んで入ってくることもあります。

 

オーストラリアでは、外来種として定着した南アメリカ原産のアリの駆除に7年間で2000億円も投じたそう!!

 

※このアリはおそらく船荷に紛れ込んできたと考えられていますが、正確な侵入経路は明らかになっていません。 

連れてこられた生き物にとっても、人間にとっても不幸な話です。

 

 


 

 

さらに、外来種問題の予測不能な点として、逃げ出したりしたペットのすべてが日本で繁殖して外来種となるかというとそうでもないし、また、定着しているからといってそのすべてが問題を起こしているわけではないことがあげられます。

熊谷の飼っているクサガメや、庭先でよく見かけるオカダンゴムシなどはもともと日本の動物ではありませんでした。クサガメは江戸時代末期、オカダンゴムシは明治時代に日本へと入ってきて定着したようです。もしかしたら、定着した当初はミシシッピアカミミガメのように日本の在来の生物や生態系を崩すような悪影響を与えたかもしれません。しかしながら、現在では日本の生態系の中に組み込まれ、むしろ日本の生態系とうまくバランスを保っています。

ペットを飼うことで受ける恩恵も大きいですが、そこには「外来種問題」というリスクも潜んでいるのです。そして、その外来種問題は、予測も対処も難しいことが伝わりましたでしょうか。

 

 

 

そこで未来館では、外来種問題を含む生物多様性、そして同じく予測しづらい地球スケールの問題である気候変動について科学者、科学コミュニケーター、来館者で意見を交わすイベント、

地球合宿2014「TOKYO・100人ディスカッション」を11月22日(土)・23日(日)に行います。

 

とはいっても、いきなり地球スケールの課題を考えるのは大変です。そこで、今回は日常生活の変化から地球スケールの変化へのつながりについてディベートすることにします。具体的には日常生活に関わる様々なデータが出そろっている東京を地球の縮図に見立て、みなさんと都市の未来、地球の未来について考えます。

 

みなさま、ぜひ22日、23日は未来館で意見交換しましょう!

22日は、実際に都市部で保護された外国の生き物もやってきます!

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生き物に詳しくなくても、こんな生き物が街中に突然現れたらびっくりですよね。

 

例えば、外来種問題。みなさんならどう考えますか?

 

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