はやぶさ2、まもなく小惑星リュウグウに到着!

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こんにちは、宇宙大好き科学コミュニケーター小熊です!

6月27日、いよいよ日本の小惑星探査機はやぶさ2小惑星リュウグウの軌道に到着します!2014年12月3日に打ち上げられたはやぶさ2のミッションは、C型小惑星から世界で初めて岩石を持ち帰ること (C型小惑星とは、含水鉱物や有機物があるかもしれないと言われている小惑星。初代はやぶさが訪れた小惑星イトカワはS型で、これらの物質があるとは考えられていませんでした)。

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Image Credit: JAXA

到着とはいえ、すぐにリュウグウに降り立つわけではありません。まずは、20キロメートル離れた位置(ホームポジション)からリュウグウと並んで飛行し、地表面の地形や物質などを望遠カメラで調べます。そして、着陸を行うのにふさわしい場所を探します。場所が決まったら、準備を整え、いよいよ地表面にタッチダウン!地表面に接触して、砂などのサンプルを採取します。また、銅の塊を撃ち込んで小惑星に人工クレーターを作り、掘られた地下の様子も調べます。地表の物質は宇宙空間に晒されて変成していると考えられているため、地面を掘って中の様子を調べるのです。この人工クレーターの作成、小惑星の地下の調査は世界初の試みです。また、着陸機MASCOTと3台の小型ローバー ミネルバⅡの地表への投下も行う予定です。

*はやぶさ2のミッションについては、リュウグウの名付け親の一人(!)志水の記事 もご参照ください。

リュウグウは小さいため、十分に近づくまでその形もわかりませんでした。下の画像のように、6月10日の時点でも、まだよくわからなかったのですが・・・

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Image Credit : 京都大学, 日本スペースガード協会, ソウル大学, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研

ついに、先日リュウグウの姿が見えてきました!そろばんの玉のような形で、地表面は結構でこぼこしていますね。大きな岩のようなものも見えます。影のように見えるところはクレーターでしょうか。直径はおよそ900メートルあります。地球とは逆の方向に、約7時間38分で自転しています。

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Image Credit : 京都大学, 日本スペースガード協会, ソウル大学, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研

高解像度の画像を使って、これから着陸地点の検討が行われます。試料採取のためのタッチダウンは合計3回予定されていて、初回は10月22日に行われる予定です。採取されたサンプルはカプセルに入れられて、2020年12月頃に地球に届けられます。

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Image Credit: JAXA

なぜ、リュウグウのサンプルが注目されているのでしょう。地球の水や有機物は、40億年以上前に小惑星が地球に衝突したときにもたらされたのではないかと考えられています。はやぶさ2が持ち帰るサンプルは、地球の水や有機物の起源を解明する手がかりになるかもしれません。カプセルをあけたときに出てくる煙(ガス)の分析も行うそうです。まるで本当に竜宮城からのお土産の玉手箱みたいですね!何が入っているのか、とても楽しみですね!

参考:JAXAはやぶさ2ウェブサイト

   小惑星探査機「はやぶさ2」の取得画像について(PDF)

*NASA(米航空宇宙局)にも小惑星からのサンプルリターンミッションOSIRIS-RExがあります。こちらにも注目してみてください。

この記事への2件のフィードバック

ハヤブサ2がりゅうぐうに到着のきじ、楽しくはいけんしました。
今後の展開がたのしみです。期待しています。
あんな小さい惑星によくも取りついたものですね。

この小さな惑星は太陽系の中での成立の過程、何時頃、どうして出来たと考えられているのでしょうか?それと今の形、岩だらけの表面はいっちするのでしょうか?展開を楽しみにしています。

田中茂利様
いつもコメントをありがとうございます。ご質問にお答えいたします。
地球に水や有機物をもたらしたかもしれないリュウグウの成立過程は非常に重要ですね。しかし、まだ探査も始まったばかりで、詳しいことはわかっていないようです。一般的には、天体の年代は表面のクレーターの数(クレーターが多いほど古い)などで推測されますが、それもまだ結果はでていないようです。これから地表のローバー探査、サンプル採取等で詳しく探査していけば、手がかりが得られるかもしれません。
私も今後の展開が楽しみです!