調香師に聞く すてきな香りのつくり方

風に花の香りを感じる季節が足早に過ぎ去ろうとしています。

ところで、なぜ私たちは様々な匂いを感じ取ることができるのでしょうか。それは匂い物質と呼ばれる目には見えない小さな化学物質を鼻の奥にある嗅神経細胞がキャッチし、その信号が脳に伝わるからです。

匂い物質は自然界にたくさん存在しています。
例えば「コーヒーの香り」は1種類の匂い物質ではなく、数百種類もの化学物質が様々な割合で複雑に混じり合って形作られています。
さまざまな方法により抽出したり、化学的に合成したりして得られた匂い物質が、フレーバリストやパフューマーと呼ばれる調香師の技術によりブレンドされたものを、一般的に香料と呼んでいます。

今回、香料を専門に開発している長谷川香料株式会社を訪れ、香料の研究開発に携わる調香師さんたちが働く現場を取材しました。

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挑戦!パスタでタワー造り

ポキッとすぐ折れるパスタで、どれだけ高いタワーが作れるだろうか?

物理に魅了され人生を捧げてきた科学コミュニケーター、"ぶつりーず"の、プライドをかけた戦いが始まろうとしている......

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図:パスタタワーを造る、科学コミュニケーター伊達

 

皆さん、高い建物と言えば何を思い浮かべますか?

大阪にある通天閣や、超高層ビルあべのハルカス、東京のシンボルである東京スカイツリーなどでしょうか。これらは、たくさんの人やモノを乗せても倒れず、地震や台風などの災害にも耐えています。

これらの設計には、荷重、風、揺れの外力が加わった時に、建物のどこの構造材にどれくらいの力がかかるのかを計算し、各構造材がその力に耐え得るかを検証する「構造設計」が重要です。

どんな外力がかかるかを想定し、それに耐えられる建物の設計図を完成させて、実際に空に向かって構造材を組み上げていき、これら高い建物は作られています。

この構造設計を身近な材料、パスタを使って行う実験企画 「挑戦!パスタでタワー造り」を、4/21(土)のニコニコ生放送「科学技術週間を科学コミュニケーターと楽しもう!2018」中で行います! (詳細はコチラ:http://www.miraikan.jst.go.jp/info/1803260922684.html)

 

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迫りくる! 薬が効かない"ばい菌"たち【手洗い編】

みなさんは普段、どれくらい手を洗っていますか?
手を洗うことで、私たちの手のひらでは何か変化が起きているのでしょうか?

手を洗うときにそんなことを意識していないという人が多いかもしれませんが、どうやら、手を洗うという基本的な行為が結構大切で、感染症を予防し世界的に問題となっている薬剤耐性菌を広めないことにもつながるようなのです。
このブログでは、来館者へのアンケートから見えてきたみなさんの手洗い習慣と、科学コミュニケーターが実施した手洗いの効果を調べる検査をご紹介しつつ、AMR臨床リファレンスセンターの松永展明氏より伺った手洗いの重要性についてお伝えします。

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見た目?ストレス?今年の「みどり」をお届けします!


はじめまして!科学コミュニケーターの清水裕士です。

これから桜の季節を迎える場所もあるようですが、未来館のある東京お台場では、木々の新緑がまぶしいほどです。

そう、「みどり」の季節です!



みなさん、お気づきでしょうか?

今年の「みどりの学術賞」受賞者が、すでに発表されているんです!!!




「みどりの学術賞」とは、植物や森林、造園など、「みどり」に関する研究・開発をして、大きな功績をあげた方に授与される賞で、今年で12回目になります。例年お二人の方が受賞されていて、お一人は森林や緑地、自然保護などの分野の方、もう一人は植物の体内で起きている現象やメカニズムなどの分野の方です。

※もっと詳しく知りたい方は、こちらのブログもご覧ください。


今年受賞されたのは、

東京大学名誉教授、兵庫県立淡路景観園芸学校名誉学長
熊谷洋一(くまがいよういち)先生

そして、

東京大学大学院農学生命科学研究科教授
篠崎和子(しのざきかずこ)先生

です!

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科学コミュニケーターだって、研究者だって〇〇好きです。

さて問題です。
お察しの通り......"〇〇" には何がはいるでしょうか!?

ヒント→〇〇が好きな人には、こんな特徴があります。

1. 時間の長さは、時計の針が「あとどのくらい移動するか」で判断しています。(数字で何時何分と聞いても、瞬時に頭の中で文字盤に置き換えられる)

2. もらって嬉しかったメールは、何となく印刷して紙で眺めてしまいます。(写真もしかり!)

3. 壊れるまでは、と言い聞かせながらフューチャーフォン(ガラケー)から卒業できません。(将来スマートフォンに変えても、電車の中は絶対「紙」の本を読むぞ!と心に誓っていたりします)

20180404_nishioka_00.JPG〇〇好きのアイテムたち(※私物)

さあ、ここまで来たらもうお察しのはず。

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未来館で子どもが受け取る「セカイ」って?

みなさんはあの時、あの経験があったから、今のこれにつながっている、という経験はありますか?

私の場合、小学4年生の時に急にある島に転校することになり、そこでの経験がきっかけになりました。その島の海や山の自然の美しさを感じられたこと、そしてその美しい島を、観光客が夏に来るたびに汚していく現状を目の当たりにしたことです。このような非日常のような美しいセカイと、相反するセカイの両方を受け取ったことで、環境問題への意識を持つきっかけとなったのかなと思います。

「未来館」というちょっと非日常なセカイにも、毎日子どもたちがやってきてくれます。彼らが受け取ったセカイを少しご紹介します。

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■インターネット物理モデルで出会ったA君

2013年のある日。当時、幼稚園年中だったA君は、インターネット物理モデルのワークショップ(※)に参加してくれて、それをきっかけに話すようになりました。

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常設展示「インターネット物理モデル」:情報の流れをボールの動きとして体験

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介護って何が大変なのだろう⑤ 私たちにできること

※本ブログは5回シリーズになっています。

介護って何が大変なのだろう
 ① 家族の体験から
 ② 音楽と脳の関係
 ③ 動物との絆を生かした取り組み
 ④ ガーデニングがリハビリに?!
 ⑤ 私たちにできること(この記事)

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本田:ここまで各セラピーの取り組みについて見てきたけど、増田くんどうだった?

増田:知らなかったことが多いなぁって。知っていたら祖母の介護に取り入れていた...かどうかはわからないけど、単純に知らないだけなのと、知った上で取り入れないのとは、大きく意味が違うね。

本田:たしかに。新しいサービスを単純に増やそうとすれば金銭的な面も関わってくるし、いいからと言って簡単に取り入れられるわけでもないね。介護ってまだ遠い話かなって思うけど、実際、身近な人に介護が必要になった時に、まず何が必要なんだろう?

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問いから始まる未来の旅へ──未来館の常設展示より

未来館の常設展示を紹介する連載の最後に紹介したいのは、こちら。

3階常設展示の出入り口付近にある「ノーベルQ」です。

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「ノーベルQ」は、未来館をお訪ねいただいたノーベル賞の受賞者から、メッセージ代わりの「問い」をいただき、展示しています。具体的なものから哲学的なものまでさまざまですが、何かしらのメッセージが込められているように感じます。

展示より、一部を抜粋しました。

気になる問い、深めてみたい問いを探してみてください。

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介護って何が大変なのだろう④ ガーデニングがリハビリに?!

※本ブログは5回シリーズになっています。

介護って何が大変なのだろう
 ① 家族の体験から
 ② 音楽と脳の関係
 ③ 動物との絆を生かした取り組み
 ④ ガーデニングがリハビリに?!(この記事)
 ⑤ 私たちにできること

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西岡:本田さんは園芸療法について学んでたんだよね?アニマルセラピーと同じく生きものを使ったアプローチだと思うんだけど、実際はどういうものなの?

本田:日本では1990年代園芸療法が導入されて、この頃は心身に障害のある人々を対象とするセラピーやリハビリテーションの手法として捉えられてたんだけど、その後、一般を対象にした園芸の活用も含まれてきてるんだよね。高齢者に対する予防的観点とか、まちづくりの一環だったり...

だから定義としてはまだ過渡期で、あいまいなところが多いけど、「植物を育てることを中心に、植物や植物が育つ環境、植物に関連する諸活動を通して、身体や精神機能の維持・回復、生活の質の向上をはかる。」(山根、2009)活動っていうのが、全体を網羅している表現かな。

このブログでも、「治療」ということにこだわらず、「植物を用いて生活の質の向上をはかる活動」についてお話できればと思うよ。

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介護って何が大変なのだろう③ 動物との絆を生かした取り組み

※本ブログは5回シリーズになっています。

介護って何が大変なのだろう
 ① 家族の体験から
 ② 音楽と脳の関係
 ③ 動物との絆を生かした取り組み(この記事)
 ④ ガーデニングがリハビリに?!
 ⑤ 私たちにできること

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■アニマルセラピーってどんなもの?

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写真提供:大塚敦子氏

本田:私は植物が専門だけど、動物を使ったセラピーもあるよね?「アニマルセラピー」っていうのかな?

西岡:「アニマルセラピー」は聞き覚えのある人が多いかもね! ところで、セラピーって誰を対象にどんな活動をするのかいろいろあるように思うんだけど、本田さんはどういうイメージを持ってる?

本田:セラピーという言葉自体は「治療・療法」という意味だけど、日本では治療行為が行えるのはお医者さんだけだから、この言葉のニュアンスは実は難しいかも。でも患者さんの症状を回復させるような意味として使われるよね。

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