いのちを迎えるすべての人へ Part 2~出生前検査の現状と倫理的課題

9月25日に実施したトークイベント、「いのちを迎えるすべての人へ~赤ちゃんの出生前検査を考える~」のようすを、2回に分けてお届けしています。

Part 1、山中美智子先生の講演パートの紹介はこちら→http://blog.miraikan.jst.go.jp/event/20161212-part-1.html

Part 2では、講演パートの後半、東京大学医科学研究所の武藤香織先生のお話と、ディスカッションパートでの客席コメンテーターの方のお話をふり返ります。

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あなたが本当に必要な情報は?
~昨年8月の緊急地震速報の誤報をふり返って~

 

こんにちは! 科学コミュニケーターの坪井です。

昨年12月13日、気象庁から「緊急地震速報の技術的な改善(IPF法)等について」という発表がありました。発表には、8月1日におきた緊急地震速報の誤報に対しての対処が完了したと書かれています。

皆さんは、この誤報を覚えていますでしょうか?

 

今回の対処で、地震学的にありえない震度の速報は流れないようにはなりましたが、「これで完璧、全く誤報なし!」という訳ではありません。

不確定要素のある緊急地震速報をどう利用すれば良いのか、一緒に考えてみましょう。

 

20170111b_tsuboi_01.JPG未来館の5F常設展示「100億人でサバイバル」にある高感度地震観測網(Hi-net)の展示
全国で800か所ほどある地震計のデータが緊急地震速報に利用されます。

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未来館の未来をつくるのは? ~1月2日「クラブMiraikan×毛利館長 交流会2017」実施報告~

 

2017年最初の開館日である1月2日。
「あけましておめでとうございます!」という言葉が、未来館の中でいくつも交わされました。

そんな特別な日に行われたのが、こちら。

 
「クラブMiraikan × 毛利館長 交流会2017」

 

69名のクラブMiriakanの皆さんが館長の毛利衛とともに、クラブMiraikanの未来を描くイベントです。

この記事では、当日の進行を務めたわたくし科学コミュニケーターの坪井が、イベントの和気藹々とした様子をお伝えします。

 

20170111_tsuboi_01.JPG70名近いクラブMiraikanの皆さんにご参加いただきました

 

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食物アレルギーを予防できる?!

こんにちは!科学コミュニケーターの石田茉利奈です。

未来館に入社してからアレルギーに興味津々の私に、12月国立成育医療研究センターから驚きのニュース (https://www.ncchd.go.jp/press/2016/egg.html)が入ってきました。
その名も「離乳期早期の鶏卵摂取は鶏卵アレルギー発症を予防することを発見」

つまり、決められた条件に従えば卵アレルギーを予防できるということです。

卵アレルギーといえば子どもの食物アレルギーの中で最も頻度が高いもの。そんな卵アレルギーを予防できるなんて!すごい!・・・ただ、アレルギー治療はとても繊細です。やり方を間違えてしまえば命取りになることもあり、自己判断は禁物です。今回の研究成果のポイントを詳しく見ていきましょう。

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あなたに合う漢方薬を人工知能が予測する未来 ~<後編>自動問診システムが切り開く未来の医療~

まずは、~<前編>漢方医学で診断と治療ってどうやるの?~の復習から。

  

漢方医学の特徴と、治療効果を分析する上での課題を紹介しました。

  


☆漢方医学では、患者の状態="証"から最適な治療方法が選択されるが、証は漢方医によって変わる場合がある(医師間での証の再現性が得られにくい)。

☆患者の証と治療効果のデータがたくさん集まれば、個人の症状や体質によって最適な治療方法は何かを分析できる。しかし、治療効果は本人の自覚症状(主観)によるため、効果が分析しにくい。


  

これらの壁突破の鍵を握っているのが、"人工知能が患者の証を予測するシステム"です。

  

このシステムは、慶應義塾大学環境情報学部(漢方医学センター兼担)の渡辺賢治先生、医学部の吉野鉄大先生、東京大学医科学研究所の宮野悟先生、井元清哉先生、東京大学大学院工学研究科の美馬秀樹先生らによって、開発されています。

漢方医であり、実際の患者のデータの収集・解析を行っている吉野先生に、人工知能が患者の証を予測するシステムについてお話を伺ってきました。

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●人工知能が患者のデータを収集し、証を予測!

人工知能といっても、人間の姿を思わせるロボットではなく、タブレットに自分の症状を入力していく自動問診システムです。男性は79問、女性は87問の質問に答えていきます。例えば、下のイラストにあるように食事や睡眠など生活習慣に関してや、日頃感じている不調について細かく答えていきます。

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他にどんな質問があるのか見ていきましょう。

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あなたに合う漢方薬を人工知能が予測する未来 ~<前編>漢方医学で診断と治療ってどうやるの?~

"人工知能があなたの体質や症状から最適な漢方薬を予測し、医者の適切な診断と治療をサポートする"

そんな未来を思い描いている研究者に会ってきました。


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医者がいるのに、なぜ人工知能のシステムが必要なのでしょうか?そもそも漢方医学における診断と治療はどのように行われているのでしょうか?

  

最近、漢方と人工知能の組み合わせに興味をもった私は、慶應義塾大学の漢方医学センターにおじゃまし、漢方医であり研究者でもある、渡辺賢治先生と吉野鉄大先生にお話を伺ってきました。あまり知られていないかもしれませんが、「漢方専門医(漢方医)」は、漢方医学も西洋医学も併用できる医師として、日本東洋医学会で認定された医師を指します。医師ですから、もちろん国の出す医師免許も持っています。

170105_niiyama_02.jpg(慶応義塾大学にて 左:医学部吉野鉄大先生、中央:新山(執筆者)、右:環境情報学部(漢方医学センター兼担)渡辺賢治先生)




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サンフランシスコでケーブルカーに乗ってきました!

こんにちは、小熊です。
先日、サンフランシスコに行ってきました。サンフランシスコといえば・・・

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観光名所ゴールデンゲートブリッジ(ドラマ「フルハウス」のオープニングでもおなじみ!)と・・・

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カニのおいしいフィッシャーマンズワーフと・・・

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すごい坂!!こんな傾斜20度くらいの急な坂が至るところにあります。地図で見ると大した距離ではないところも、坂のおかげで歩くのは大変......。
そんな時には・・・
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サンフランシスコ名物のケーブルカーに乗りましょう。
乗客をたくさん乗せてこの急坂を上っていくケーブルカーの力がすごい!!
(重量は大雑把に見積もって、車体7トン+60kg×40人〜約9.4トン?!)

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スーパー細菌がやってくる!? 薬剤耐性菌を生み出さないために


皆さん、はじめまして。
ブログ初登場の科学コミュニケーター、山本です。
生物学がもともとの専門ですが、他にもこっそりと隠し持っている引き出しを少しずつ開放していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。



0.今回のトピック

病原菌に感染し、自前の免疫機能では身を守りきれないとき、僕たちは抗菌薬(いわゆる抗生物質)のお世話になります。

しかし、この抗菌薬が効かない「薬剤耐性菌」が次々に見つかり、世界に広がりつつあります。このままでは、手術を受けたり、ケガをしてしまったり、細菌性の感染症にかかってしまったりした際に、病原菌から身体を守る手段が限られてしまう、そんな未来が待っています。

そんな未来を防ぐには、たくさんの課題がありますが、僕たち一人ひとりができることもあります。

今回のブログでは、そのお話をさせていただきたいと思います。

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ヒト受精卵へのゲノム編集 Part4 社会としてどのように使う?ルールを考えてみた

科学コミュニケーターの浜口が3回(Part1,Part2,Part3)にわたりゲノム編集のトークイベントの様子をシリーズで紹介しました。

がっ!最終回Part4のご紹介をしておりませんでした。Part4では、トークイベント後に「まだまだ話し足りない」という参加者向けに開催した90分間の特別ワークショップの模様をお届けします。

ワークショップが濃い話し合いの場になりすぎて、ファシリテーターをしていた私は「どうまとめたらいいものか・・・」と悩みに悩み、気がついたら今になってしまいました。今もまだ整理はついていませんが、モヤモヤも含め皆さんにぶつけていきたいと思います!!(遅れた上に、モヤモヤを投げる無礼をお許し下さい・・・)

さて、気になるワークショップの内容はこちら。

ヒト受精卵へのゲノム編集のルール作り

将来、ゲノム編集の技術的な課題がクリアされ、ヒトの受精卵にも使えるような安全性が確立できたとして、みんながみんな好きなように使ってもよいのでしょうか。科学コミュニケーターの浜口の記事にも紹介されていましたが、ヒト受精卵へのゲノム編集は難病などの病気を治療できること期待される一方で、「次世代以降に影響を及ぼす可能性」や「富裕層が好き勝手に利用することで格差がさらに広がる懸念」など倫理的な問題がたくさんあります。使い方を誤れば、その人だけにとどまらずに、人類全体に影響がでてしまう問題なだけに、社会としてきちんと議論し、みんなが納得できるルールを作ることが必要になってきます。

技術的な課題の解決はまだですが、今回のワークショップでは、その日に備えてルールを先駆けて考えてみました。

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あなたもきっと、だまされる。数理の国へようこそ!メディアラボ17期「数理の国の錯視研究所」

11/17(木)から、メディアラボの第17期展示がオープンしました。

今期は「数理の国の錯視研究所」ということで錯視をテーマにした展示です。
東京大学大学院数理科学研究科の新井仁之 教授と明治大学先端数理科学インスティテュートの杉原厚吉 特任教授の2人に出展して頂きました。

視覚の錯覚、錯視がテーマですので、まずは目で見てもらいましょう。
ひとつめは新井先生らの作品です。

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