みんなでひらく宇宙のとびら

前回のブログでは、油井さんのお人柄を紹介し、それがチームワークを発揮する上で重要だということをお伝えしました。

宇宙開発をする上で、チームワークはなぜ重要なのでしょうか!?

この疑問を解くヒントが未来館でのトークイベント「みんなでひらく宇宙のとびら 油井飛行士から未来のきみへ」の中にもちりばめられていました。


油井飛行士を支えるたくさんの地上スタッフ


3月2日のトークイベントではサプライズゲストが登場しました。油井飛行士を地上から支える宇宙航空研究開発機構(JAXA)フライトディレクタの井田恭太郎さんです。油井さんは、ミッション成功を支えてきた相棒に「熱烈ラブ」という声をかけるほど信頼を寄せていました。そんな井田さんにチームについて語っていただきました。

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井田さんには、宇宙飛行士の仕事をチーム一丸となって支える管制官の仕事について紹介していただきたくて、無理をいって登壇していただきました。

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熊本に行くべきか迷う私が、ボランティア・物資支援について聞いてきました

編集管理人による注:この記事は4月19日昼間の情報をもとにしています。ボランティアの受け入れを含め、現地の状況は時々刻々と変化しています。支援などをお考えの方は地元自治体のサイトなどで、最新の情報をご確認ください。

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こんにちは、志水です。

4月16日未明の本震では、熊本市内の実家でもタンスが倒れるなど被害が出ましたが、両親は幸いにも無事でした。

熊本の友人から届く「物資がほしい」という願いに何もすることができず、歯がゆさも感じています。個人で熊本での支援に動く方も出始める一方で、今自分が行くことは邪魔になるのではないのかという思いもあり...。

「熊本のために役に立ちたい!」と思う私たちは、どのような支援をすればよいのでしょうか。迷う気持ちを抱えながら、私は、災害支援を行う社会福祉協議会の窓口にて職員の方にお話を伺ってきました。

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わかったこと


・どんなボランティア支援が求められるのか
 →今すぐ熊本に行くことはリスクになる。必要とされるときは数週間先でもある。


・どんな物資支援が求められるのか
 →モノを運ぶのにも人手がいる。お金の援助がありがたい。

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20160419_shimizu_01.jpg東京の自宅近くにある大田区社会福祉センターに伺いました

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油井さんと会って感じた3つの印象

宇宙から帰ってきたばかりのスペシャルゲストが未来館にやってきました。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の
油井亀美也宇宙飛行士!!

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僕自身も「ついに油井さんに会える!!」とワクワクが止まりませんでした。科学コミュニケーター谷とともに昨年5月から油井さんの活動を紹介し、応援してきたからです。

本イベント「みんなでひらく宇宙のとびら~油井飛行士から未来のきみへ」については、THE PAGEさんの記事で詳しくまとめられています。このブログでは、僕が、油井さんと直にお話しして感じた3つの印象について紹介しますね。

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熊本地震の余震、回数が減っても安全に気をつけて

編集管理人による注:この記事の公開後、4月16日午前1時25分にそれまでの地震を上回る揺れが起き、これが「本震」、記事でふれている14日21時26分の揺れは「前震」となりました。予断を許さない状況が続いております。皆さま、今のうちにできる安全対策をなさって下さい。どうぞご無事で。(4月16日12時52分)

4月14日21時26分ごろ熊本県で非常に強い地震が発生しました。今後の余震の規模や発生の可能性について、どのように考えればよいのでしょうか?気象庁の発表に基づき、整理していきます。

大きな災害が起きたときには、情報が錯綜することがあります。
必ず、気象庁や各自治体が発する一次情報、ないしNHKなどの主要報道機関の情報を確認してください。

私たち日本科学未来館は、東京にある科学館です。混乱の元となる情報発信は控えます。

さて、発生翌日の15日15時ごろ、熊本市に住む両親に連絡をとったところ「余震も昨晩ほどではなくなり、落ち着いてきている」との答えでした。発生直後である14日深夜に比べて、15日の昼は余震の回数と規模が小さくなってきていますが、まだ警戒は必要です。

2004年に発生した新潟県中越地震では、震度7の地震が発生した4日後に震度6弱の余震が発生しています。

気を張り続けることは大変なことかと思いますが、「倒れた家屋にむやみに近づかない」、「倒れやすい壁や家具から離れる」といった基本的な心がけは継続した方が良さそうです。

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余震回数の比較(4月15日14時現在、気象庁作成)

画像クリックで拡大します。

気象庁がその時点での余震の見通しを発表したのは、15日15時半のこと。資料(※1)によると、「ところによって震度6弱以上の揺れとなる余震が発生する可能性は、4月15日16時から3日間で20%、震度5強以上となる可能性は40%」と計算されています。

(※1:気象庁報道発表資料「平成28年(2016年)熊本地震」について(第6報)

確率で示されると「余震は起きるの?起きないの?」と不安になってしまう方もいらっしゃるかと思います。基本的には「起きる前提で備えておく」と考えるべきでしょう。

その上で、この余震確率がどのようなものなのか、気象庁のHP(※2)に掲載されている情報などを元にまとめました。各社報道をご覧になる際に参考になさってください。
直接、気象庁のHPをご覧になりたい方はこちら↓
(※2:気象庁「余震について」)

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【クローズアップ・ニュース】辺野古の海に考える、生物多様性はなぜ必要か?<後編>

1日あたり、5~50種の生物が絶滅していると言われます。

人為の影響が一切ない自然状態でも、種の絶滅は起こります。ですが上にあげた速度は、その100から1000倍だと言われています。

私には自分の活動範囲の中で、「今この瞬間、ある生物が絶滅した」と実感することはほとんどありません。兵庫県出身ということで、幼い頃から野生のトキやコウノトリの絶滅、保護個体の野生復帰というニュースには親しみを覚えていました(兵庫県豊岡市では保護活動が盛ん)。とは言え、種の絶滅と聞いて思い浮かぶのはその程度です。皆さんにはどんな事例が思い浮かぶでしょうか?

20160402_nishioka_01.JPGのサムネイル画像

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PICTURE HAPPINESS ON EARTH

国際ワークショッププロジェクト報告書
Report of An International Workshop Project

幸せを地球に描こう

PICTURE HAPPINESS ON EARTH

In Supported by Bloomberg L. P

プロローグ

環太平洋地域の科学館で、自分と地球の幸せを考えるワークショップが行われています。このワークショップは、未来館の「つながりプロジェクト」が展開していったもの。今回は、この国際プロジェクト「Picture Happiness on Earth:幸せを地球に描こう」と、中国で行われた実際のワークショップの様子をご紹介しましょう。

Prologue

Picture Happiness on Earth is an international workshop project with several countries in Asia-Pacific region. The goal is for catalyzing people to consider happiness between person and Earth. This project is been expanded by "TSUNAGARI" project that is originated in Miraikan. In this report, I would like to introduce about the concept of "TSUNAGARI" project, the outline of Picture Happiness on Earth and the engagement in China Science & Technology Museum, Beijing, China.

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植物の常識をひっくり返す藻類!

こんにちは!チェンチェンです!

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この写真にビックリしましたか?
これらの生き物は藻類(そうるい)といいます。
陸上の植物は5億年の歴史がありますが、藻類はなんと30億年の歴史があります。
こんなにも歴史の長い藻類は、地球の進化、ほかの生物の進化に大きくかかわっています!
第10回みどり学術賞の受賞者で、著明な藻類学者である井上勲(いのうえ・いさお)先生は藻類をはじめとする生物の進化の過程を解明し、共生が多様性を生み出す原動力として働いていたことを示しました。
本ブログでは、井上先生の研究をまじえながら、藻類の不思議さを皆さんに紹介したいと思います。

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子どもが"ガチ"でエネルギーについて考えたなら

小学5年生から中学3年生まで10人の参加者がエネルギーの未来について考え、その成果を国や世界の「エネルギー戦略」として提案する連続プログラムが行われました。

「きみならどうする?未来のエネルギー ~グリーンパワーキッズクラブ~」と題したこのプログラム。GREEN POWER プロジェクト(経済産業省資源エネルギー庁主催)の一環として、一般社団法人Think The Earthと日本科学未来館が実施しました。


12月から2月まで4回にわたり、ワークショップや施設見学など、エネルギーに関わるさまざまなプログラムをこなした子どもたち。最終回の発表会で各自が提案した戦略は、関わった大人たちが舌を巻くほど、アイデアも熱意もすばらしかったです!


彼らの戦略の一部をご紹介。


「川や雨が多いから小水力は日本に合った発電と言えます。発電が身近な存在として地域が活性化し、自然とふれあえる暮らしがいいと思います。」

「ソーラーパネルの設置費用が高いなら、地区で1番、自宅の電力を自給した人に報酬をあげるのです。報酬とはお金や商品券などです。報酬を目当てに自給率を上げようと節電するのではないかと思います。」

「電力取引所を作り、余剰電力のある地域が電力の足りない地域へと電気を供給出るようにします。」

「エコが苦しいものではなく、楽しいものになったらステキだなと思います。」


これ、小中学生の言葉ですよ。

エネルギーに関する単なる知識や技術だけではなく、エネルギーを使って成り立つ「社会のあり方」にも切り込んだり...。

その内容は、発表を聞いていた資源エネルギー庁の担当官もうならせるほど。彼らのアイデア、きっと国のエネルギー政策にインパクトをもたらすに違いありません(期待も込めて)。


つけ加えると、内容のみならず発表のし方もスバラシイ!


20160324_iwasaki_01.png TEDばりの熱いプレゼンテーション

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"みらいのかぞく"を考える~科学技術と生命倫理~

2月11日に実施したイベント「"みらいのかぞく"を考える~人の心・制度・科学技術~」の様子をブログでお届けしています。

今回は第2弾です。

 

前回のブログ「"みらいのかぞく"を考える~文化人類学から見る家族のかたち」では、松尾瑞穂先生のご講演について紹介しました。

今回は、講演パートの後半に実施した次の2つについて紹介します。

 

科学コミュニケーターからの話題提供『みらいのかぞくの可能性』

科学コミュニケーター 樋江井哲郎

 

基調講演②『「みらいのかぞく」と生命倫理』

東京大学医科学研究所 公共政策研究分野

教授 武藤香織 先生

 

まずは、科学コミュニケーター樋江井からのお話です。

 

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「想定外」と言わないための、リスクとの向き合い方

何かの脅威に対し、無防備なまま、ダメージを受けたとして。

次の3つのケースで、その意味は大きく異なると思うのです。



1,その事態を想定しなかった

2,その事態を想定はしたが、対策を深く考えるには至っていなかった

3,その事態を想定した上で、発生した場合には許容することにした



福島第一原子力発電所事故は、2番目のケースに近いのかな、と筆者は思います。


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