「みらいのかぞく」プロジェクト、始動!

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先日、科学コミュニケーターの樋江井が、ブログ「夫婦の姓、違う人がいたら嫌ですか?」の中で触れた「みらいのかぞくプロジェクト」が、いよいよ始動いたします!

そのキックオフ・イベントとして、以下のようなトークイベントを開催いたします!!

タイトル:「"みらいのかぞく"を考える~人の心・制度・科学技術~」

日  時:2016年2月11日(木・祝)

場  所:日本科学未来館 7階 イノベーションホール

参 加 費:無料

定  員:80名

主  催:日本科学未来館

申込方法:要事前申込(詳細・お申込は→こちら←)

とはいえ、科学館と家族...?

「なぜ?」となってしまう方もいるかもしれません。

そう、これは私たちにとっても新しいチャレンジなのです。もちろん科学技術のことは取り扱います。だけど、そこに社会学や文化人類学などの視点も取り入れ、様々な角度から家族というものに向きあう。そしてみんなが一緒に未来について語り合う。そんなプロジェクトにしたいと思っています。

科学技術と言えば、多くの人は「私たちの暮らしを便利で豊かにするもの」をイメージするかもしれません。しかし、どんな科学技術であっても、立場や環境によっては「使わない」あるいは「ここまでだったら使う」という選択がその人にとっての幸せとなることもあります。そこには、社会や人の心といった視点が欠かせません。誰にとってもリアルでオンリーワンである「家族」は、それを考えるテーマとしてふさわしいと思いませんか?

家族といえば、みなさんはどんなかたちを思い浮かべますか?このプロジェクトでは、下のベン図のように、家族を作る要素として「人の心」「制度」「科学技術」の3つを取り上げました。

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一般的には、人の心と制度がマッチする部分に従来の家族、すなわち結婚している男女とその子どもが一つ屋根の下で暮らす形があるのではないかと思います。それはきっと、制度に収まることは、縛られる反面、生きやすさにもつながると考えるからです。しかし近年は、価値観の多様化によって人の心に重きを置いた家族、すなわち同性婚や事実婚なども耳にする機会が増えてきました。さらに、科学技術が加わることで、代理母出産や精子提供・卵子提供など第三者が介在する生殖補助医療がおこなわれるようになり、親子の遺伝的なつながりも多様化してきました。将来的には、幹細胞技術により、同性同士でお互いの遺伝子を受け継ぐ子どもをもうけたり、「ゲノム編集」により生まれてくる子どもを「デザイン」したりすることが、技術的には可能になる時代も到来するかもしれません。もしかすると、ロボットが家族の一員となる未来も映画の世界だけではなくなるかもしれません。それらは、現在にはない新しい家族の形になるでしょう。

しかし、このように多様化する家族の全てが、「幸せ」に暮らすことはできるのでしょうか?

科学技術によって生きづらさを抱えてしまうこともあるでしょう。

では、科学技術は家族にどう関わっていけばよいのでしょうか?

どんな家族にも同様に"機会"や"選択肢"があり、誰もが排除されない社会を築くにはどうすればよいのでしょうか?

最初のアクションとなる今回のトークイベントでは、そうしたことを客席のみなさまと一緒に考えていきたいと思っています!

多様な価値観を広い視野で捉えるためにも、今回お招きするのは社会学や文化人類学の先生方です。

一人目は、東京大学医科学研究所 公共政策研究分野の武藤香織教授です。

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武藤先生のご専門は、保健学や社会学。家族と縁の深い医療や医学研究の現場や政策を調査研究されています。特に、当事者の立場からみた課題に目を向け、研究や医療という営みに少しでも当事者が主体的に関わることができるようにするための研究に力を注いでいらっしゃいます。

武藤先生からは、「家族の多様化における科学とのつきあい方」というタイトルでお話しいただく予定です。

二人目は、国立民族学博物館 先端人類科学研究部の松尾瑞穂准教授です。

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松尾先生のご専門は、文化人類学やジェンダー医療人類学。主にインドにおける性や生殖を対象に、産む・産まない・産めないをめぐる現状や課題を、社会、文化、そして歴史といった様々な観点から研究をされています。近年は、インドの代理出産の現状とその背景を調査され、各地の比較も行っていらっしゃいます。

松尾先生からは、「文化人類学から見る家族のかたち」というタイトルでお話しいただく予定です。

お二人とも、とても優しくて気さくな、素敵な先生です。

それでは、最後にもう一度、お知らせします!

タイトル:「"みらいのかぞく"を考える~人の心・制度・科学技術~」

日  時:2016年2月11日(木・祝)

場  所:日本科学未来館 7階 イノベーションホール

参 加 費:無料

定  員:80名

主  催:日本科学未来館

申込方法:要事前申込(詳細・お申込は→こちら←)

みなさんもぜひ、私たちと一緒に「みらいのかぞく」について考えてみませんか?

たくさんのお申し込みをお待ちしています!

<参考>(日本科学未来館ホームページ内にリンクします)

お知らせ:家族の多様性と科学技術の関わり方を考える「みらいのかぞくプロジェクト」が始動

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この記事への2件のフィードバック

こんにちは。おったんと申します。
内容拝見させていただきました。

みらいのかぞく。大きなテーマですよね。残念ながら、イベントには参加できませんでしたが、家族のかたちも変化しているんですね。

私は現在、反抗期真っ只中の長男について考える日々を送っていますが、お互いに悩んだり、言い合ったりする事で新たな発見や次へのステップに繋がるんだなと実感しています。

私の知っている 〝かぞく〟 のかたちだけでなく、日々進化する家族のかたちがどのようなものか、今後が楽しみです。

>おったん様

科学コミュニケーターの田中です。
みらいのかぞくプロジェクトへのあたたかいお言葉、どうもありがとうございました。

イベントは無事に終えることができ、facebookやブログを通じてみなさまにもご報告していく予定です。また後日、You Tubeでイベントの様子がご覧いただけるようになりますので、ぜひそちらもご覧ください。

ご期待に沿えるよう、今後もいろいろとチャレンジしていきますので、引き続き応援をよろしくお願いいたします。

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