※ヘビが苦手な方は絶対に見ないでください。

このエントリーをはてなブックマークに追加

 

ヘビ愛でる男!

 

みなさん、こんにちは!ぶっちーです。

へびと私

今日は愛すべきヘビたちと、赤外線を見る能力について話したいと思います。

まず、赤外線って何でしょう??

 

未来館の「月・惑星探査計画」展示の一角に、赤外線熱画像装置が置いてあります。スタッフの間ではサーモカメラと呼ばれています。

このカメラの前に立つと、自分の姿がこのように映ります。

サーモカメラ

サーモカメラは、赤外線を観測するカメラです。

 

絶対零度(-273℃)よりも温度が高いものは赤外線を発しています。そして、温度が高ければ高いほど強い赤外線を発しているのです。

 

サーモカメラは物体が発する赤外線の強弱をみることができます。赤外線の強いところ、つまり温度の高いところは赤系の色で表示され、低くなるにつれて、オレンジ、黄色、緑、水色と青系に変わっていきます。

 

写真ですと、顔が温かく、身につけているメガネや腕時計の部分は冷えていることがわかりますね!

 

また、通気性のよい夏服を着ているので、着衣の部分も体温とほぼ同じになっています。冬服でしたら、通気性が悪い(断熱効果が高い)ので着衣の部分は外気温と同じくらいになるはずです。

 

 

 

サーモカメラを用いますと、このように温度を可視化することができます。しかも、対象物に触れずに観測できるわけですから、対象物にはまったく影響を与えません。これらの特性から惑星探査機などでも使用されています。

たとえば、地球表面の温度の変化や、熱分布などもこれを用いて調べられています。

 

ジオスコープ

 

さて、この赤外線

我々、人間は見ることができません。

 

そう。

 

我々人間は……。

 

 

 

赤外線をみることのできる生き物?として有名なのはプレデターですね。

(映画 プレデターシリーズ最新作はこちら

 

さて、このプレデターは赤外線を見ることができるので、獲物が物陰などに潜んでいても容易に探し出すことができます。映画『プレデター1』では、シュワちゃんことアーノルド・シュワルツネッガー演じる主人公がジャングルに身をひそめてプレデターから隠れるのですが、漏れた体温の熱(赤外線)で居場所がプレデターにバレてしまっていました

(※個人的には、ダニー・クローバー主演の2が好きです。)

 

最終的に、シュワちゃんは全身を泥まみれにすることで、体温がもれないようにしてプレデターから身を隠し近づいたプレデターを倒します。

 

 

 

このプレデターは想像上の生物(地球外生命体)です。

ですが、赤外線を見ることのできる動物は実在します

 

 

それは、(一部の)ヘビたちです!!

 

 

現在およそ3400種類のヘビが世界中に生息しています。

 

そのなかでニシキヘビの仲間マムシ・ハブの仲間だけが赤外線を見ることができるのです。

 

 

 

 

目で見ているのでしょうか?

 

いいえ、違います

 

 

 

 

 

☆☆以下、ヘビの写真が多数出てきます。苦手な方は絶対見ないでくださいね☆☆

 

 

 

 

さて、ではまずこちらのヘビをごらんください。

 

ニシキヘビの仲間、ボールパイソンです。

 

ボール頭

ボールパイソン Python regius  (ニシキヘビの仲間)

 

 

 

よくよく見てください。顔に穴が開いていますね(赤矢印の部分)。

上くちびるに4つ、下くちびるにもわかりにくいですが、穴が開いています。

 

ボール頭ピット

 

 

 

 

次にこの模様の美しいヘビ。

 

カーペット頭

カーペットパイソン Morelia spilota ver.  (ニシキヘビの仲間)

 

 

 

 

このヘビにもやはり上下のくちびるにスリットのような穴が並んでいますね(赤丸の部分)。

 

カーペット頭ピット

 

 

 

 

では、こちらの赤いヘビはどうでしょうか?

 

コーン頭2

コーンスネーク  Pantherophis guttatus (ナミヘビの仲間)

 

 

 

鼻の穴しか開いていないですね。

コーン頭2鼻の穴

 

 

 

実は、ニシキヘビの仲間2種のくちびるに開いていた

 

あの穴こそが赤外線を感じる器官なのです!!ピット器官と呼ばれております。

 

これらのヘビの餌は、主にネズミやウサギといった哺乳類や、鳥類です。

 

哺乳類と鳥類はともに恒温動物、つまり体温を一定に保つことのできる動物です。

 

例えば、私たち人間は平熱36℃前後ですよね。

人間以外でもネズミやウサギなど、哺乳類はだいたいそんな程度です。

鳥類はだいたい38~42℃くらい。

いずれにしても、外気温より体温の方が高いのです。

なので、これらの動物は草むらに隠れていても、夜でまっくらでも、周囲よりも高い熱、つまり強い赤外線を発しているので、ピット器官で「赤外線を見る」ことのできるヘビたちにはやすやすと発見されてしまうのです。

(※ヘビ類は鼻とは別に優れた嗅覚器官であるヤコプソン器官持っています。これでも餌を探します。ピット器官のみで餌を探しているわけではありません。)

 

 

そう、プレデターが茂みに隠れるシュワちゃんをやすやすと見つけたように……。

 

 

しかも!!

ピット器官で得た情報は、ヘビの脳の中で目から得た情報と重ねて処理していることがわかっています。彼らはまさにサーモカメラのように、まさに映画『プレデター』のように、世界の温度を見ているのです。

 

 

 

ちなみに、日本にすんでいるヘビ約40種のうち、ピットを持っているのはマムシの仲間とハブの仲間です。

 

ホンハブ

ハブ(ホンハブ) Protobothrops flavoviridis

©藤田宏之

 

これらのヘビのピット器官は先ほどのニシキヘビの仲間とは違う位置にあり、別々にピット器官を進化させてきたと考えられています。

 

例えば、これはニホンマムシです。

ニホンマムシ

ニホンマムシ  Gloydius blomhoffii

©藤田宏之

 

 

 

ニシキヘビたちと違って、上くちびるに1対のみのピット器官があります(赤矢印の部分)。しかも、マムシ・ハブのピットの精度は、ニシキヘビのピットよりも精度が高いです。

マムシピット

 

その精度、なんと!

 

0.001~0.003℃の温度差を感じ取ることができるのです!!!

 

 

一見するとロープのようなシンプルな姿形をしているヘビ。

 

 

 

今日はヘビの「赤外線を見る能力」についてお話ししましたが、その体には他にも類を見ない特殊な能力がいっぱいつまっています。

 

ヘビは、背骨を持つ動物(脊椎動物)の中で最も高度に体を進化させた動物のひとつではないかと私は思います。

コーン全体

 

ヘビの話はいくらでもできますがしたいですが)、今日のところはここまで!

 

 最後まで読んでくださってありがとうございます(^^)

 

■謝辞

ニホンマムシ、ハブ写真提供

藤田宏之(埼玉県立 川の博物館 学芸員)

http://www.river-museum.jp/laboratory/staff/fujita/

 

 

ぶっちーの過去ブログ

トカゲとブラジャーと私。

ネズミじゃないよ、カメラだよ。

※コメントをする際は「ブログへのコメント投稿について」をご覧ください

※「名前」は、ハンドルネームでも構いません

この記事への14件のフィードバック

赤外線センサーが左右についていたんですね!いやよくわかりました。ひとつ質問があります。空間分解能はどれくらいなのでしょうか?獲物を狙うとき、大きさくらいは分からないと困りますよね。赤外線でどんな絵を見てるのでしょうか?獲物を狙うときに重要なのは、温度の分解能の高さは全く意味がないと思うのですが、その部分の性能がやけに高いのは何故ですか?

それからひとつご指摘しておきたいのですが、絶対零度よりも温度の高いものからは赤外線が出ているというのは間違っています。温度が低ければ波長の長い電磁波を出しますし、高ければ波長は短くなります。

吉田様

コメントをありがとうございます。とてもうれしいです!

空間分解能ですが、(ブログでは長文になるので省略してしまったのですが)マムシ・ハブの仲間では、ピットそれ自体が単なる穴ではなく、ピンホールカメラと同じ構造になっています。これによって赤外線だけでも画像をつくっています。さらにそれを脳の中で、目からの画像と重ねて処理しています。

ですので、赤外線画像だけで見ているわけではないのですが、赤外線だけでも対象物の形や大きさ、対象物までの距離などは把握していると考えられています。

ちなみに、これらのヘビに目隠しをしても、正確に獲物を攻撃して捕らえるので赤外線ピンホールカメラの映像もかなり鮮明なのかもしれません。

温度分解能の高さについてですが、これの意義については諸説あります。

もともとヘビ類は地中生活をしていたトカゲ類から進化したという説が有力ですが、暗い地中生活では可視光による視覚が役に立たないため、赤外線視覚を発達させたと言われています。

ただ、ニシキヘビの仲間は現存するへビ類の中でも原始的な部類に入るので納得できないこともないのですが、マムシ・ハブ類はヘビ類の中でもかなり新しい系統なのです。

古いニシキヘビの系統以後、失われたピットがふたたびマムシ・ハブで獲得され、かつ精度も上がっているとなると「赤外線を見る」ということは生存によほど有利だったのでしょう。

哺乳類・鳥類だけでなくカエルやトカゲといった変温動物を襲うマムシ・ハブ類もいるので、それら変温動物のかすかな運動熱を捕捉させるために高い分解能を持つ、赤外線視覚を再び発達させたか、砂漠のような恒温動物の体温と外気温がほぼ変わらない環境で獲物を見分けるために発達させたのかもしれないなと私個人は(根拠はないのですが)考えております。

最後のご指摘ですが、絶対零度より温度が高いと赤外線は出ています。

ただ、温度の高低によって「波長の異なる赤外線」が出ております。

おっしゃる通り、温度が異なれば赤外線の波長も変わるのでそれによって温度差をしることができます。

詳しくは下記サイトがわかりやすいかと思います。

http://jp.fujitsu.com/group/labs/techinfo/techguide/list/ir-sensor_p02.html

私も最近知ったのですが、学問の分野によって赤外線、およびその分類(遠赤外線・中赤外線・近赤外線)の定義が異なるそうです!

その辺りを注意して本文を書くべきだったかもしれません。

以上、回答になっているとよいのですが、大丈夫でしょうか?

これからもよろしくお願いいたします。

ブログ本文に匹敵する長いお返事ありがとうございます!なるほど高い温度分解能は、強いコントラストをつくるのに有利なんですね。空間分解能の方は、他のウェブの記事などをみると人間の目は6メガピクセル程度に相当するというのがありました。もちろんデジタルカメラと人間の脳の処理は違うでしょうが、だいたいそんな感じだとすると、へびの赤外線の目は何ピクセルに相当するのでしょうね?

 さて、「絶対零度より温度が高いと赤外線はでています」はやはり間違っています。温度を持つ物体は光っています、光るとは電磁波を放射しているという意味です。その電磁波のスペクトルは黒体放射という格好をしていて、温度に応じて変化します。強度のピークは温度が高くなればなるほど波長が短くなります。宇宙の温度は3Kですが、そのスペクトルのピークは電波です。動物は300Kなので赤外を出しますが、太陽は可視光になり、ブラックホールからはX線がでます。温度とスペクトルの関係を調べてみて下さい。

ご紹介いただいたサイトにもありますが、電磁波は波長によって名前がついていて、波長の長い方から、電波、赤外線、可視光、紫外線、X線、そしてそのサイトにはないですがγ線という名称が一般に使われています。

吉田様

返事が遅くなって申し訳ありません。

また、吉田様からのコメントがうれしくて、つい長くなってしまいました。

活発なコメントをありがとうございます。

まず、ヘビの赤外線視覚の解像度については、私の知る限りまだ解明されていないはずです。

2010年にようやく感知した赤外線を電気信号に変え、脳へ伝える分子(タンパク質)が特定されたばかりなのです。私の見立てでは、解像度の研究についてはこれからという感じでしょう。

http://www.nature.com/news/2010/100314/full/news.2010.122.html

つぎに「絶対零度より温度が高いと赤外線はでている」件ですが、温度と光の波長の関係については下記のリンク先の図9のグラフをご覧ください。

http://www.apiste.co.jp/fsv/technology_fsv/detail/id=1192

これはプランクの法則から導き出される式をグラフ化したものです。

このグラフをみますと、太陽を約6000Kとすれば、ピークは確かに可視光となりますが、紫外線や赤外線も含まれていることがわかります。ただその割合が少ないだけです。ブラックホールもしかりです。

物質は高温になればなるほど、そのピークが短波長側へ以降しますが、少なからず長波長の電磁波も含まれているのです。

また、物理の世界では1~300μmまでを赤外線とし、300~1000μmをサブミリ波とするようですが、本ブログでは1000μmまでを赤外線とする定義で書いておりました。

回答になっていればよいのですが、いかがでしょうか?

今回のご指摘を受け、私自身、深く理解していなかったことに気づき、以下の本で勉強し直しました。

ご機会をいただき、ありがとうございます。

家 正則 他編集『宇宙の観測Ⅰ―光・赤外天文学』日本評論社(2007年)

再度詳細なご回答まことに恐れ入ります。全てクリアでございます。

 ただ私が申し上げたかったのは、たとえば、赤外線放射部分が全輻射エネルギーのうちわずか0.1%しか占めていない場合に、”その物体から赤外線が出ている”と表現するのは、この場合適切な表現だろうかということなのです。

 へびがなぜ赤外線に感度のあるもうひとつの目をもつようになったというと、動物の体温が300Kで、赤外線を最も多く放射するからでしょう。人間の目が可視光に感度を持つのは、太陽の温度が6000Kだからでしょう。体温が300Kなので、環境温度と比較して赤外線で明るく光ってくれるのです。

吉田様

ありがとうございます。

お礼とともにお詫び申し上げたいことがございます。まず、今回のブログ本文において「絶対零度以上の物質からは赤外線が出ている」という表記を執筆当初は深く考えずに使っていました。申し訳ありません。

ご指摘いただきまして、本当に助かりました。

私は今回のブログで、あくまでも地球の生物界の話をしていたのに、不用意に、絶対零度などという極端な環境を表す言葉を持ち出すべきではなかったと、反省しております。

進化に関しては実験による検証がなかなか難しいので、ニワトリが先か卵が先かの議論になってしまったり、解釈をめぐって複数の説があったりします。ヘビの赤外線利用も、いくつかの解釈があったり、そんなに有効ならば、なぜほかの動物も獲得しないのか、といった疑問があったりします。よろしければ、来館されたときに、ぜひお声がけください。

ハブ生息離島で医療に従事している者です。 吉田様の御質問と関連しますが、ハブの「空間分解能」・「空間認識能力」について 詳しく教えて下さい。 実際にハブの行動を見ますと、S字 攻撃姿勢から 1m~1.5m先の獲物への飛びかかりは俊敏なのですが、実験的に 熱した軟式庭球ボールを 鼻の前で 左右に動かしても、捕捉に 若干の時差を感じます(ボールの動きに付いていけない・反応が遅い)。 そこで、ハブのピット器官の機能 ① 視野・視界(感覚出来る角度 上下左右に何度の角度の幅でしょうか・空間的 立体的な認知範囲) ② 奥行き(ピット器官から認知可能な距離) について 教えて下さい。 あるHPでは、「ハブの全長を半径とする全周囲(360度)を 認識出来る」と 記載されておりましたが、それでは、ハブの真後ろに居ても ハブに見付る…と云うことでしょうか。 ピット器官から 何度(角度) 後方に居れば ハブに発見されないのか…その 真相を教えて下さい。 ハブが生息する離島において、夜間に在宅訪問医療に従事するスタッフを ハブ咬傷から守りたいとの趣旨から 御質問させて頂きました。 宜しく御願い申し上げます。

Zosterops japonicus様

コメントをありがとうございます。とてもすてきなハンドルネームですね。

ハブに熱したボールを提示したとのことですが、ハブに限らず爬虫類は行動が外気温にかなり左右されます。そのハブ種に適した温度でないと、行動が鈍ります(きちんと温度設定までされていたらごめんなさい)。また、熱したボールを攻撃対象とみなすかどうかという問題があります。というのも、ハブはじめヘビ類は嗅覚にかなり特化しており、「軟式庭球ボール」の人工的なにおいを忌避した可能性も否めません。

ご質問の①赤外線視野・視界②奥行きに関してですが、ハブでは20cm離れた熱源に対して、ピットを中心に水平面では平均55°、垂直面では平均58°の範囲で反応したという実験がございます。また(これはハブではないのですが)有効距離に関しては、目を塞いだ状態で、外気温よりも10℃高いネズミを70cm離れた場所から認識したという実験もあります。

また、「ハブの全長を半径とする全周囲(360度)を 認識出来る」ということですが、これは知りませんでした。しかし、上述のハブの実験からするにピット自体の有効範囲は360°もないです。ただし、ヘビ類は嗅覚がかなり鋭いですので、ハブの真後ろに人が立っても認識されてしまうと思われます。また、ヘビ類は耳が退化していますが、骨振動といって足音のような地面を伝わる振動には音源との位置関係にかかわらずかなり敏感です。

特に嗅覚は特筆すべきもので、「ハブに気づかれないようにする」ということはかなり難しいかと思います。ただし、ハブも人間を発見したら、ハブ自ら有無を言わさず攻撃してくる動物ではないことだけはご理解いただけたらと思います。

最後に、離島で医療に従事しておられるとのこと、おそらく鹿児島県か沖縄県にご在住かと思います。ハブ咬傷から身を守るために、日頃から「ハブのいそうなところ近づかない」「見つけても近づかない」など実践されているかと思います。その前提でお話しさせていただきますが、やはり防具をつけるのが一番かと私は思います。それに関して、沖縄県が『沖縄特殊有害動物駆除対策 基本調査報告書』というものを発行しています。昭和61年と62年の号に防具開発の報告がございます。手元にあれば、お送りできるのですが、残念ながら、『基本調査報告書』が平成16年より前の号はございませんので、沖縄県に直接問い合わせていただいた方がよいかもしれません(他の号にもっと最新の防具が載っているかもしれません)。

僭越ながら問い合わせ先を記載させていただきます。

沖縄県衛生環境研究所

http://www.eikanken-okinawa.jp/index.htm

琉球大学の付属図書館にも収蔵されているようです。

お役に立てていれば幸いです。よろしくお願いいたします。

わかりにくい箇所や他にご質問ありましたら、お気軽にしてくださると私もうれしいです。

先生の御指導・御教示に 心から感謝申し上げます。

御多忙中の最中 早々に 御聞き届けを賜り 敬服致しております。

はい。 南西諸島の 周囲 85kmの離島で、年間 30症例~40症例の ハブ咬傷患者(略して ハブ患)の治療に従事しております。 

6月と10月 ハブ咬傷は、22:30~23:30に集中します。 ハブの活動時間と相関していると思います。 

しかし、島では、ハブは「神」です。 余計なことをするから…と 思っております。 当初 ハブは 恐ろしく 大嫌いでしが、現在は好きで好きで たまりません(捕獲されたハブを保健所で見学させて頂いております)。

さて、捕食には 0.003℃の温度差よりも(ジャパン スネーク センターの説明)、3次元的な、立体的・空間的認識能力の方が 重要と考えます。 獲物との距離感が 絶対的に 必要でしょう。 

『Nature』誌 2010年 3月14日に ガラガラヘビの感覚器官の分子 解明の記事では、「28℃以上の対象物を 1mの範囲で感知している」と記述されておりますが、分子の解明が主旨で 空間認識能力については この1行しか 触れられておりませんでした。

 

様々なHPに、ハブは、1m~1.5m先まで、あるいは 4mも 飛びかかることが出来る・・・等々 記述されており、学術(真実・真相)を学び 修学したく、自己混乱・瞑想 しておりました。 

ハブのピット器官については、興味が尽きません。 

白内障メガネ・緑内障メガネで 患者さんの視野・視覚の疑似体験は可能ですが、温度差を 色調で 感じているのか… ハブに聞くしか… 方法は ありませんね。

先生! ありがとうございます。 今後も、

何卒、御指導・御高配を賜りたく 御願い申し上げます

Zosterops japonicus様

身に余るお言葉ありがとうございます。

また、ハブが大好きとのこと、(私が言うことではないですが)重ねてありがとうございます!!なんだかとてもうれしいです!!

私も、ハブは南西諸島の森たちを守ってきた「守護神」であると思っています。人間の方がよほど恐ろしいと思います。

さて、ハブの事故発生時間と、ハブの活動時間の相関についてはご考察の通りです。私が、小学生のときから愛読している『フィールドガイドシリーズ7 野外における危険な生物』(平凡社)にはハブのみならず、様々な日本の有毒生物・危険生物の情報がこまかに載っております。こちらにもハブを含む様々な生物事故の時間帯に関して同じ考察がなされております。

捕食と赤外線視覚については、ある学者によれば、ガラガラヘビではピット自体は捕食攻撃の際には補助的にしか役立っていないとされています。

しかし、Nature誌の論文末尾にもあったかと思いますが、実際どの程度赤外線視ができていて、捕食にどの程度関わっているのか、ヘビ種によってどう違うのか、まだまだ未知のことだらけです。

次に、ハブの攻撃範囲に関しては「全長の2/3の長さが最大攻撃距離」というのが最も信頼あるデータかと思われます(データ元・ジャパンスネークセンター)。ハブの最大個体を鑑みても、1.5mも離れていれば問題ないとのことです。

ハブなど「飛びかかる」という逸話がありますが、実際のハブは「ジャンプ」することはできません。

ただ、南西諸島にいる毒蛇のうち、ヒメハブに関しては、ちょっと体型や動きが違いますので、確認してみます。少々お待ちください。

最後に、ピット器官の実際の見え方については、私も興味がつきません!!

私の指導教官の著書『爬虫類の進化』によれば、ピットを持つヘビは3原色に加えて、赤外線の4原色で世界を見ているとあります。

しかし、究極のところはハブに聞くしかないのかもしれません・・・なお、ハブは耳がないので「聞く」のも難しいかもですね!笑

こちらこそ、ありがとうございました!

とても楽しかったです。

お疲れ様でございます。 

早速ですが、先生を御指導された、

京都大学大学院理学研究科動物学教室の 疋田 努 先生は、日本爬虫両棲類学会 学会本部 幹事でおられる極めて御高名な先生ですね。 私如き者が 先生の御研究の妨げにならないよう 自粛致します。

島では、パニック状態の咬傷患者に対して、初めに 必ず 「ハブかヒメハブか」の確認を行います。大きさ・柄…ですが、日中に、植木鉢を持ち上げたら (植木鉢の下で休息中?) 飛んで来た! という症例がありました(ヘビの体は 完全に空中に あった)。 

さて、私も 爬虫両棲類については、20年以上前 リクガメ類・ヤモリ類(ヒョウモントカゲモドキ)・トカゲ類・カメレオン類… 様々なカエル(ベルツノやトマトガエル)… ゲージおよび水槽は 30本以上 有りました。 当時は、セマルハコガメは 3,000円 アカアシリクガメも 夏祭の屋台で 売られてました。 

しかし、どうしても 足が 2本(鳥類) 4本 6本以外は 受け入れられませんでした。 その後、米国911まで 約4年 西欧・北米に留学することになり、家族は 元親(ショップ)の所に 帰りました。 

現在は、頭の中は常に、ハブ!ハブ!ハブ!状態です。

蛇と神話の世界(古代文明・エジプト・ギリシャ・ローマ・マヤ)、宗教(聖書・キリスト教)、蛇信仰、漢字(虫)の語源等…興味は 深まるばかりです。時間の経つのを忘れます。

ヘビとの出会い; 小学生低学年の頃、実家(市街地の中心地なのに)には、大きなアオダイショウが居ました。 驚いて 明治31年生の祖母に 「ヘビだぁ~!」と叫びましたが、祖母から ヘビは「家の守り神」との話を聞きました。 大正11年生の父も 子供の頃から、実家にアオダイショウが居たとのこと。

神秘的で、優雅な蛇。 

私も 一緒に暮らしたいです。

長文にて失礼致しました。

御疲れ様です。 恐れ入ります。

目新しくないのですが、~「毒入りネズミ」空から2000匹散布へ、外来種ヘビ駆除で グアム 2013.03.02~を 読みました。

(CNN) 米農務省はグアム島に生息する外来種のヘビ、ミナミオオガシラを駆除する目的で、ネズミの死骸に薬剤を仕込んで空中から散布する実験を実施する (2010年に実験済)。

使用される「アセトアミノフェン」は、<医療の常識において> ヒトには 安全性の高い薬剤です(ネコには禁忌)。

この研究のプロセスを御聞きしたく、御多忙とは存じながら、重ねての 不躾 無礼を御許し下さい。

① 「アセトアミノフェン(カロナール・タイレノール)」は、ヘビ(ハブにも)に 禁忌なのでしょうか。

② また、その作用機序(メトヘモグロビン血症、ハインツ小体性溶血性貧血…?)について

御教示頂けますでしょうか。

御指導を賜りたく、宜しく御願い申し上げます。

Zosterops japonicus 様

クサリヘビ類の毒牙は、注射器のようになっております。相手に刺さると瞬時に注入されます。したがって、毒蛇の攻撃方法として、「噛みつく」というよりも「頭部ごと毒牙を打ち付ける」という形になります。

ですので、噛まれた人からすると、ヘビが(実際は頭部のみ)跳んできたように感じられることはままあることのようです。

Z.japonicus様の爬虫類と毒蛇への高い関心に感心いたしました。また、グアムでのヘビ駆除についてもするどい洞察をお持ちで感嘆のいたりです。

グアムのニュースに関して、私も同じ疑問を抱いておりましたが、調べられておりません。

また、これは私の専門分野からすこしかけ離れる内容(動物生理学、薬理学)ですので、もしよければ、先にお伝えした沖縄県衛生環境研究所か日本蛇族研究所(ジャパンスネークセンター)にお問い合わせいただいた方が確実かつ正確な回答を得られるのではないかと思います。 どちらの施設も各種薬剤の毒蛇への影響等を調べた報告がございます。

それと、、、、私は「先生」と呼ばれるような人間ではないので、普通に「さんづけ」等で呼んでいただけますと幸いです(^^;

よろしくお願いいたします(^^)

御多忙の最中に、御返答 有り難く 真に嬉しく思います。 来月、ハブに会いに 沖縄に向います。 恐怖・恐ろしい生物とは、全く違った視点で 研究したい信念で、向います<視点を変える>。

私見ですが、

ハブは 赤色立体地図の如く、非常に細かく… ヒトや鷹、フクロウ 以上に 焦点を合わせているかと思います。

ハブ(毒蛇)への 興味は尽きません。

南西諸島 奄美群島には Zosterops japonicusは 沢山 居ます。 種としては、交雑していると思いますが、柑橘類を ベランダに吊るすと、夫婦で 直ぐに やってきますよ。

すごく可愛いです!

有難うございます。

コメントを残す