いつもは詫摩が速報を出すはずが、まさかの…
まいどっ!
みなさん、いい秋お過ごしですか?
わたくしほんだは、相変わらず元気です。
そうそう。
13日(今度の日曜)のNHK Eテレ「サイエンスZERO」 (リンクは削除されました)に出演します!
(ちゃっかり宣伝)
次の週も同僚ディミと一緒にでるので、よろしく!
(しっかり宣伝)
…いやいや、違う違う違う!
今日はそんな場合ではありませんよ!
何をかくそう、先ほどノーベル物理学賞の発表があったのですよ!
昨日より、ノーベル賞予想し隊は、情緒不安定なのですよ!
本日18時45分に発表されるはずだった物理学賞…
なんと発表時間が30分のびて、
さらに15分のびて、
そこからまた15分のびて…
我ら予想し隊はパニック → 軽く待ちくたびれてしまいました。
さぁ!(気を取り直して)
早速ですが、一体だれが受賞したのでしょうか!!!
…(どきどき)
…(わくわく)
…(びくびく)
じゃじゃーん。
<受賞者>
・フランソワ・エングレール(François Englert)氏
・ピーター・W・ヒッグス(Peter Ware Higgs)氏
<受賞理由>
「For the theoretical discovery of a mechanism that contributes to our understanding of the origin of mass subatomic particles and which recently was confirmed through the discovery of the predicted fundamental particle by the ATLAS and CMS experiments at CERN's Large Hadron Collider.」
長っ。
日本語にすれば
「CERNのLHCを用いたATLASとCMS実験による存在が予想された基本粒子の発見によって、最近確認された素粒子の質量の起源に関するメカニズムの理論的発見」
といった感じかと。
つまり、ヒッグス粒子の理論的な発見ってとこですよ。
きた、きましたよ。
ほんだ、2年目にして当てましたよ。 (リンクは削除されました)
…いぇーい、 ひゃっほー!!
※鳥畑さん、僕たち全力で浮かれてますけど、何か? (リンクは削除されました)
…ということで、福田さん&蒋さん、残念でした-。 (リンクは削除されました)
ほんだが書いている横で、2人は地団駄踏んで悔しがっていますよ。
では、この受賞者たちが、どんなすごいことをしたのかを見ていきます!
…みなさま。
長い目と、穏やかな心でご覧ください。
出身もバラバラ、現在もバラバラ
- フランソワ・エングレール(François Englert)博士
1932年11年6日生まれの80歳。
ベルギー出身、1959年にブリュッセル自由大学にて博士号を取得。
現在は同大学の名誉教授です。 - ピーター・W・ヒッグス(Peter Ware Higgs)博士
1929年5月29日生まれの84歳。
イギリス出身、1954年にキングス・カレッジ・ロンドンにて博士号を取得。
現在はエディンバラ大学の名誉教授です。
2人とも、出身地も現在の所属もバラバラです。
しかし、同じ分野で、同じものをあいてに研究を続けられた玄人たちなのですね。
実はエングレール博士の共同研究者に同じブリュッセル自由大学のロベルト・ブロート博士という方がいらっしゃいました。
残念ながら一昨年、他界されています。
CERN(欧州原子核研究機関)はヒッグス粒子のことをこの3人の頭文字をとって、BEH粒子と呼ぶように提唱しています。
ブロート博士がご存命であれば、間違いなく3人での共同受賞となっていたことでしょう。
受賞理由で「ヒッグス粒子」という言葉が入っていないのは、もしかすると、これに配慮したのかもしれません。
で、彼らは何をしたのか!
タイトルそのままですね。
CERNのLHCという装置を使った実験で確認された粒子(通称:ヒッグス粒子)が素粒子に質量を与えるメカニズムを、理論的に考えあげたのです。
…そういうことなんです。
受賞のポイントは「質量」と「場」
この研究は、「質量」がどこから来たのかを理論的に明らかにしたものなんですね。
「質量」と聞いて、自分の体重が気になった方。
「質量」と「重さ」は違うんですよ。
この違いについては、ほんだの予想ブログを参考にしていただければ。
(予想ブログはこちら→2013年ほんだの予想) (リンクは削除されました)
ん、内容を見て「わー、難しそう!」と思っているそこのあなた!
ちょっとまった!!
逃げてしまうのはまだ早い!
これまでに、新聞やニュースで「ヒッグス粒子」という名前を聞きませんでした?
「何かわからんけど、小さな粒が見つかったのがすごいんでしょ?」
そう思っている方へ…ここからが重要なところなんです。
なぜ、「質量」が生まれたのかをあらわすシステム、「ヒッグス機構」。
この理論を理解するには、粒子よりも、大事なモノがあるのです。
それが、“場”という考え方です。
私たちの周りにも、実は満ちあふれている、“場”。
目には見えていませんが、あなたの目の前にも、場は存在しています。
今回の主役、ものに質量を与えるヒッグス場もね。
…で、場ってなによ?
で、見つかったら何がすごいの?
「さっきから、ほんださんよ。何も解説してないじゃないか」
とお思いの方。
その通り!
(まさかの、全肯定)
実は、この詳しい内容をぜひ解説したい!という猛者がおります。
彼は、物理学科出身。
地球惑星科学科(地学ですね)出身のほんだよりも、それは詳しいはずに違いありません。
(じゃ、なんでほんだが出てきたんだ?というつっこみは聞かなかったことにします)
では…。
出でよ、福田さん!!
ということで、この研究の詳細は福田さんから続報が出ます。
少々お待ちあれ。
待っている間に、これまで書かれた関連ブログを是非どうぞ。
・林田先輩の名作たち
「素粒子的人生論」 (リンクは削除されました)
「ヒッグス粒子発見のきざし?」 (リンクは削除されました)
「ティータイム素粒子論」 (リンクは削除されました)
・ディミの力作たち
「未来は明るい!ヒッグス粒子の発見」 (リンクは削除されました)
「ストックホルムから『ノーベル賞xファッション』」 (リンクは削除されました)
んじゃねー。
(福田さんを呼びにいきながら、逃げるように)
ほんだ