感動映画をきっかけに考える、医療を発展させるみんなの声

もし、あなたの子どもが治療法のない難病を抱えていたら、あなたはどうしますか? 今回は、そんな難しい状況に置かれた家族の実話をもとにした、ある映画の話から始めましょう。

◇希少疾患の我が子を救うために

映画『小さな命が呼ぶとき』は、ポンぺ病という難病の治療薬開発の物語。ポンぺ病は、難病の中でも患者数の少ない希少疾患です。筋肉に糖の一種であるグリコーゲンがたまり、全身の筋肉がうまく働かなくなっていきます。患者の平均寿命はわずか9年。治療法のない病気でした。そんな難病を患う2人の我が子を救うため、父親が奔走します。薬の段階にはまだほど遠い基礎的な研究をしていた研究者とともに製薬会社を立ち上げ、無謀としか思えない状況から、やっとのことでポンぺ病の治療薬を開発するまでのお話です。


映画『小さな命が呼ぶとき』予告編

筋力が落ち、電動車いすに乗っていた2人の子どもが、この薬のおかげで回復した姿には、涙ぐまずにはいられない、そんな感動ストーリーでした。こうして開発された薬、マイオザイムは現在、世界中で使われ、ポンぺ病の治療に貢献しています。

ですが、これは幸運にもうまく治療法が見つかった数少ない例。世界には、治療法がないのはおろか、治療法開発の足掛かりとなる病気のメカニズムすらわかっていないような希少疾患がたくさんあります。

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もしAIが身近にあったら、あなたは何を感じるの? ~アンケート「ハロー!AI社会 ~人工知能で何したい?」実施中

あなたには気になっている人がいて、告白しようか迷っています。そんなとき、告白が成功しそうかをどうか教えてくれる、そんなAIが開発されていることを知り、AIを使ってみました。

すると、告白の成功率が低いという結果が出てしまいました。

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この結果を受けて、気になっているあの人に告白することをあきらめますか? それとも......。


こんにちは! 高校時代は某ニュース番組の占いを欠かさずチェックしていた科学コミュニケーター、漆畑文哉です。

唐突に架空のお話から始まってドキっとさせてしまったかもしれませんね。いま、未来館では冒頭のような「恋愛」の話のほかに、「職業選択」「選挙」「結婚」「子育て」「医療」「防災」「介護」「死後」から気になる未来を選んでいただき、あなたの気持ちや考えを尋ねるアンケート「ハロー!AI社会 ~人工知能で何したい?」を行っています

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WEBからも参加可能な企画です。ぜひ下記のURLよりご参加してみてください。最後まで答えていただくこと、あなたの回答からAIの向き合い方のタイプをお知らせします。AIをとことん使い倒すタイプなのか、それとも別のタイプなのか、何が出てくるかはお楽しみです!

https://miraikan-opinionbank.svy.ooo/ng/answers/74c242cea5b7edbba3baab4fa765ec/

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なぜ冒頭のような質問をするのか、気になった方もいると思います。今回はその背景をご紹介します。

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チョコレートに、あう音は??

みなさん チョコレート はお好きですか?
バレンタインシーズンが近づき、街中でもたくさんチョコレートを見かけるようになりましたね!
私はチョコレートが大好きなので、このシーズンはいつもワクワクしています (食べる方)。

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ところで、みなさんはものを食べるとき、なにか 音楽 を聞きますか?
例えば、チョコレートには一体どんな音があうのでしょう?

今回はそんな「食べもの」と「」のお話をします。

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ロボットは硬いもの?やわらかいロボットだから叶うかもしれない未来の暮らし

科学コミュニケーターが雑誌ケトルとコラボした「Nextイグノーベル賞を探せ!!」の連動ブログ。第2弾は、科学コミュニケーターの田中が「やわらかいロボット」の魅力をお伝えします!

第1弾はこちらhttps://blog.miraikan.jst.go.jp/topics/20191224post-886.html

◇"自分で自分をハグする"ための、やわらかさ

あなたはどんなときに、だれとハグをしたいですか? そして、してもらいたいですか? きっと多くの方が、身近な大切な人とのハグを思い浮かべたと思います。では、もし自分で自分をハグできたら、あなたはどう感じるでしょうか? でもそんなこと、そもそも不可能? いえいえ、テクノロジーで不可能を可能にすることもできるのです。「Nextイグノーベル賞を探せ!!」の第2弾では、そんな"自分で自分をハグする"装置をご紹介しました。開発したのは、電気通信大学博士課程の髙橋宣裕(たかはしのぶひろ)さん。ハグのデータを記録するベスト型の装置(下図右)をマネキンや人に着てもらい、自分のハグをデータ化しておけば、そのハグを再現する装置(下図左)を着て自分のハグを体感できる、そんな夢の(?)装置でした。いったいなぜそんなものを?!という興味も沸きそうですが、このブログでは、装置の重要な構成要素である「人工筋肉」に注目してみましょう。

20200207_tanakas_01.jpgハグのデータを記録する装置(右)と、そのハグを再現する装置(左)を組み合わせた「センスロイド タイプS」。"自分で自分をハグする"ことも可能に。
(画像提供:髙橋宣裕さん)

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「子供が薬を飲まない」問題

こんにちは!科学コミュニケーターの高橋明子です。


冬の感染症シーズンですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
私は風邪を引いて声が出なくなり、年末年始を無言で過ごしました@夫の実家。

さてこの季節、この問題に悩まされる方が多いのではないでしょうか?
「子供が薬を飲まない」

20200206_takahashia_01.jpg子供は体調を崩しやすいです

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SDGsリレーブログ ブラジル編 大アマゾンがそのまま展示物! 「フィールドミュージアム」が人々と自然をつなぐ(前編)

アマゾンの熱帯雨林が深刻な危機を迎えています。森を守るためには、そこに住む人々の思い入れが不可欠ですが、アマゾンの中心に位置するブラジルの大都市・マナウスに暮らす多くの人々にとってアマゾンは実は近くて遠い存在です。今回の記事では、「理想の動物園」と呼ばれる「フィールドミュージアム」プロジェクトを通じて、マナティーなどのアマゾンの生き物を守ると同時に、地域住民にその素晴らしさを伝えようとする研究者たちを紹介します。今回はSDGs15番目の目標、「陸の豊かさも守ろう」に着目しました。(科学コミュニケーター福井智一)

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フィールドミュージアムの一角をなす、支流クイエイラス河畔の森(写真提供:SATREPS)

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SDGsリレーブログ ブラジル編 大アマゾンがそのまま展示物! 「フィールドミュージアム」が人々と自然をつなぐ(後編)

南米アマゾンの熱帯雨林の中心に位置する大都市マナウスを拠点に、生の自然環境を生かした環境教育プロジェクト、「フィールドミュージアム」構想が、京都大学・幸島司郎教授率いる野生生物研究センターを中心に進められてきました。今回は、同センターに在籍するマナウス出身の大学院生、エリオ・ボルゲザンさんに、アマゾンの自然とブラジルの人びととのつながり、そして彼自身の研究についてお話を伺いました。

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左から、エリオさんと幸島教授

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SFを切り口に人工知能がつくる未来を想像する、トークセッション「イマジネーション×サイエンス」開催報告

本記事は、未来館フォーカス関連イベントに関するものです。
同内容は未来館フォーカス特別ページ内でもお読みいただけます。
(URL : https://www.miraikan.jst.go.jp/aboutus/focus/article001.html )

人工知能(AI)の急速な発達により、私たちの生活はどのように変わっていくのでしょうか。そのとき、人間は社会でどのような役割を担っているのでしょうか。そんな未来を「SF が描く AI 社会」を切り口に研究者やクリエイターと一緒に想像してみようと、日本科学未来館は2019年9月13日(金)、トークセッション「イマジネーション×サイエンス~人工知能がつくる未来を想像する~」を未来館のシンボルゾーンで開催し、約320名が参加しました。本トークセッションは、科学技術が関わる重要な社会課題の一つを未来館が注目して取り上げる「Miraikanフォーカス」の第一弾イベントとして企画されました。1時間半におよんだ当日の議論から「これからのAI社会」と「人間らしさ」の二つに焦点を当てて、登壇者の発言の一部を要約・抜粋したうえで報告します。(企画・ファシリテーション:科学コミュニケーター 宮田龍)

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トークセッションの様子。写真左から、宮田龍、三宅陽一郎氏、デイヴィッド・ケイジ氏、大澤博隆氏

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SDGsリレーブログ・タイバンコク編 情報技術で渋滞解消!快適な移動を実現するには【前編】

 タイの首都バンコクは長年ひどい交通渋滞に苦しめられています。経済損失や地球温暖化の原因ともなっている渋滞をどうしたら減らせるでしょうか。
 SDGsリレーブログ第5弾は、不快な移動をいかに快適なものにするのかという視点で、この問題に挑んでいる研究者たちの取り組みを紹介します。国連の持続可能な開発目標(SDGs)の目標11「住み続けられるまちづくりを」に着目して取材しました。SDGsの理念である「誰一人取り残さない」につながる取り組みです。(科学コミュニケーター松島聡子)

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取り組みに関するゴール(SDGs 11番)とSDGsの理念

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SDGsリレーブログ・タイバンコク編 情報技術で渋滞解消!快適な移動を実現するには【後編】

 前編では、情報技術を活用してバンコクの渋滞を解消し人々の快適な移動を目指すプロジェクトの取り組みについて紹介しました。
 中部大学持続発展・スマートシティ国際研究センター長の林良嗣教授の下、快適な移動の評価方法について調査をしている、タイからの留学生ウィットサルートさんに話を聞きました。


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ウィットサルートさん

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