うんこのでかた

みなさん、こんにちは。

今日もいいうんこ、でましたか?

もうすぐ七夕ですね。

思い起こすこと、数十年前。小学生の私は、短冊にこんな願いをかきました。

「まいあさうんこがでますように」

やけに健康を意識した小学生のようにも見えますが、そんなことはありません。

毎朝すっきりうんこがでるかでないかは死活問題でした。

当時私は電車通学をしていました。

朝、すっとうんこがでるかでないかは、学校に間に合うか、

そして電車の中でモーレツな腹痛と闘うかどうかの重要な問題だったのです。

出て欲しいときに出てこない。

なぜ今!?というときに感じる便意。

いったいどうなっているのでしょうか。

うんこが出る仕組み、実はおなかの中の腸と脳の連係プレーによるものです。

ご飯を食べて胃に食べ物が入ってくると、もんもんと腸全体が動き始めます。

蠕動運動によって腸の中のものはどんどん先へ先へとおくられ、

とうとう大腸の終端、S字結腸から直腸にたどり着きます。

直腸にうんこが到達すると直腸は脳に報告します。

「うんこがきたぞーーーー」

脳はその信号を受け取ると、周囲の状況を判断します。

ここはどこか!

いまうんこしても大丈夫なのか!

もし電車の中だった場合。

脳はここじゃやばい!と判断をします。

しかし!

直腸の中にはどんどんうんこが送られていきます。

そんなこともあろうかと、出口には二重の守りがあります。

内肛門括約筋(かつやくきん)と、外肛門括約筋です。

内肛門括約筋はあまりコントロールできません。

しかし、外肛門括約筋は脳からの命令でぎゅっと締めることができます。

駅のトイレに駆け込み、順番をまつ間。

脳は外肛門括約筋をしめよ!という命令を出し続けます。

そして、トイレがあいた!

ズボンをおろし、便器にまたがり、うんこをだしても大丈夫!となったとき

「肛門、開放!!」

脳からの命令で外肛門括約筋がゆるみ、うんこが出て行きます。

このドラマチックな脳と腸とのやりとりがうまくいかないと、便秘になってしまいます。

うんこをがまんしすぎて、がまんがあたりまえ、と体が覚えてしまったり。

うんこの量が少なすぎて、直腸をうまく刺激できなかったり。

では、毎日快適にうんこをするためにはどうすればいいのでしょうか。

朝ごはんの後、腸からの信号をうけて、すぐにトイレにいけるように、ちょっと早起きをするとか、

食物繊維の多い食事をとってうんこの量をふやすとか、

そんなちょっとの工夫でいいうんこをだせるかもしれません。

七夕さまにお願いする他にもやれることはたくさんありそうです。

それではあしたもいいうんこがでますように!

さようなら。

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