7月7日は七夕。
一年に一度、織姫様と彦星様が会える日。
空を見上げて、織姫星であること座のベガ、彦星であるわし座のアルタイルを探してみては?
・・・と、星観察については、この人 (リンクは削除されました)に任せるとして。
今日は星の話ではなく、植物のお話です。
未来館で今、注目の植物といえばこちら。
これ、アサガオです。
え?アサガオ?
そう、変化アサガオです。
変化アサガオとは、トランスポゾンという「動く遺伝子」によって、突然変異を起こしたアサガオです。
詳しくは先輩科学コミュニケーターたちの記事をどうぞ。 (リンクは削除されました)
なぜ、七夕にアサガオかというと。
アサガオ、別名を牽牛花(けんぎゅうか)といいます。
昔々、中国で、ある農夫が、アサガオのタネを服用して病気が治ったので、自分の水牛を連れてアサガオのある田んぼにお礼を言いに行ったことから、「牽牛花」と呼ばれるようになったとか(牽牛とは、本来は「牛を引く」という意味です。)。日本では奈良時代に伝わってきて以来、生薬や園芸植物として親しまれてきました。
江戸時代には、七夕の頃に咲くことも相まって、花が咲いたアサガオは「彦星(=牽牛星)」と「織姫星」が年に一度出会えたことを現しているとして、縁起の良いモノとされたとか。変化アサガオも江戸時代からあったことがわかっていますし、きっと粋なモノとして大事にされたのではないか、と思います。
未来館では、科学コミュニケーターが毎日お水をあげて、変化アサガオを育てています。変化アサガオの花は咲くまで変化が現れるかどうかわからないのです。七夕の日、変化が現れた花が咲かないかなぁ、とこっそり思っている私です。
変化アサガオは花が咲いていても咲いていなくても展示フロアに毎日出しています。朝早くに来館すると科学コミュニケーターが水やりしているかもしれません。
変化アサガオの展示は常設展5F、ゲノムのコーナーにあります。
七夕の日、変化「牽牛花」が咲いているかどうか、一緒に確認しませんか?
参考図書:伝統の朝顔Ⅱ(国立歴史民俗博物館)
写真撮影:科学コミュニケーター志水、新山 Thanks a lot !!