うんち姉さん一押しイベント!トイレと動物と微生物と。

「ねぇ!あの人、うんち持ってるよ・・・」

と若者のささやきに、ふと我に返ったあの日。

「うんこお姉さんですね、堀川さん!」

そんな呼びかけに、なぜか晴れやかな気持ちになったあの日。

この夏、私を翻弄し、鍛えてくれたもの。それは・・・

「トイレ?行っトイレ!ボクらのうんちと地球のみらい」
すでに16万人を越えるお客様がご来場の本企画展。まだまだ、好評開催中です(10月5日まで!) ただーし!「トイレ」 の企画展であることをお忘れ無きよう・・・ ※「うんこ展」ではない

未来館で「うんこ」といえば、うんこミュニケーターこと坂巻 (リンクは削除されました)ですが

遅まきながら、私もこの夏、"うんち姉さん" デビューを果たしました!じゃん!

お手製のウンチネックレス(200g×2本)を首にかける講師・丹治保典先生と並んで♥

2014年7月27日(日) 実施 サイエンティスト・トーク
「微生物パワー!うんちから下水処理まで」

うんちから下水処理まで。だいぶ、よくばりましたでしょ。

講師は、ヒトの糞便中の微生物から、下水処理プロセスに関する微生物まで、微生物に幅広く精通する東京工業大学 生命理工学研究科の丹治 保典 先生です。ここでは、トークイベントの中でも、特に印象的だったトピックを2つご紹介します。

シカのうんち、ヒトのうんち。よ~く見たら・・・

これは先生が山でゲットしたシカのうんちです (実物&写真提供:丹治保典氏)。

そのうんちを電子顕微鏡で500倍に拡大してみると・・・

(シカのうんち, 500倍/撮影:東京工業大学 池田桂子さん)

一方、こちらは人間・59歳・男性のうんち。(年齢・性別が講師と一致するのは、偶然か必然か。)

(ヒトのうんち, 400倍/撮影:東京工業大学 池田桂子さん)

ヒトのうんちは、多種多様な微生物の宝庫です。そして、お気づきでしょうか。シカとヒト、それぞれのうんちの中にいるバネ状の菌らしきもの。その正体は一体何なのか?これらは同一なのか?その謎は未だに解明されていません・・・(どなたかご存知でしたらぜひコメントを下さい。)

悪臭の原因はこいつだ!!!

下水がそのまま川にながれこみ、河口で海水が混じると・・・あの嫌~などぶ川の臭いが!それは硫酸塩還元菌という菌が、下水に含まれる有機物をエネルギー源に活発になり、海水中の硫化イオンを、硫酸水素(卵の腐った臭い)に変えてしまうから。でも、この硫酸塩還元菌、酸素が苦手。なんと、ここで下水と海水を混ぜて「酸素を通していた」瓶と、「密閉していた」瓶が登場です。イヤ~な予感・・・

(写真左:通気していた瓶、右:密閉していた瓶。いずれも下水と海水の混合水)

どちらが臭いか、もうお分かりですよね・・・?

わたくし身をもって臭さをお伝えしたのですが、イベント後には「私も嗅ぎたい」と熱望するお客さまが多数。

他にも実験をまじえた、日常生活に関わる目からウロコの話が盛りだくさん!イベントの記録映像は、こちらからご覧いただけます。(祝★再生回数800回突破!)

ということで、私の夏はうんち色でした。(べ、べつにお月見シスターズ (リンクは削除されました)がうらやましい訳じゃ・・・)

なん~だ、イベントもう終わっちゃったのか~と思った、そこのあなた!

今週末(9月13日~15日)の三連休は

トイレまつり~秋の陣

https://www.miraikan.jst.go.jp/sp/toilet/event/5.html (リンクは削除されました。また、URLは無効な場合があります。)

やぎ、羊、うさぎなどの人気の動物たちが未来館に大集合!動物のうんちを通じて生き物と地球のつながりを学ぶワークショップや、「腸内細菌」のスペシャリスト・辨野 義己氏(理化学研究所)のサイエンティスト・トークを開催します。

「トイレ」 の企画展と合わせて、ぜひお越しください!

フタを開けて待ってるよ~!

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