人と地球をつなぐ技術「重機」──企画展「工事中!」の魅力①

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こんにちは、科学コミュニケーターの松谷です。
私は登山が好きでよく山へでかけます。日本には、いろんな山があります。登山道がしっかりと整備され、多くの登山客が訪れる山もありますし、まったく道のないような山も多くあります。
私は、時には登山道のない山に登りに行くこともあるのですが、そんなところではもちろん、足元は悪く、木々が行く手をはばんできます。なので、登山道を登るのに比べて、何倍もの時間と体力を使うことになります。そんな時、私はいつも思います。

「登山道を作った人ってすごいなぁ!」

登山道があるおかげで、私たちは気軽に、そして安全に、登山を楽しめるようになったのだと実感します。

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こんな崖のようなところにも登山道が!(松谷撮影)

なにも山でなくたって、平地に街をつくり、道をつなげるのだって、最初はきっと登山道を切り拓くのと同じような苦労があったと想像されます(東京近辺も森林に覆われていたといわれています)。

昔の人はきっと、"おの"や"なた"、"くわ"といった道具を使って山野というフロンティアを切り拓いていたのでしょう。

切り拓かれた土地ができれば、そこに家や田畑をつくれます。道が通れば、人や物の移動が活発になります。こうした道具という技術の発達は、人類により安全で豊かな暮らしを与えてくれました。

では、現代においてはどうでしょう?

今そうした役割を担っているのは重機建機と呼ばれる機械たちです。

例えば、油圧ショベル。大型のものであれば、一度に約3.5トンもの土砂をすくうことができます。人の仕事の500回分にも相当する量です(人が一度に7 ㎏すくうとした目算です)。

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ダンプトラックとその荷台に土砂を積む油圧ショベル

(日本キャタピラー D-tech Centerにて撮影)

これらの重機の登場により、土木や建設の仕事は、さらに効率よくより安全におこなえるようになりました。

それだけでなく、重機なしでは到底できなかったような大規模な工事も可能になり、おかげで人類の生活はさらに豊かになりました。

いまでは、海底にトンネルをつくり大陸や島をつなぎ、海は大規模に埋め立てて新しい土地をつくるまでになりました(お台場地区の埋め立ては江戸時代から始まり、未来館の立つ13号埋立地は昭和54年に完成しました)。日ごろ、何気なく生活していると感じられませんが、重機たちの活躍があって私たちの生活が成り立っているんですね。

もっと遠くに、もっと豊かに。そうした思いで人はフロンティアを切り拓いてきたのでしょう。さて、これから人はどこにむかうのでしょう?

海の底や空の上、まだまだ人類が満足に活動できない場所は残されています。

それに、地上で今の暮らしをつづけるにしても、老朽化してくる都市の機能を保ちつつ、さらに災害や環境の変化から私たちの生活を守りつづけるには、これまでの技術だけではきっとうまくいかないでしょう。

そんな未来のフロンティアを切り拓くためにはどんな技術がこれから活躍するのでしょうか?

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実は、こんなことを考えながら、企画展の準備を進めています。

2月8日(金)から、企画展「工事中!」が開催予定です。

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この企画展では、大地を拓き、街をつくってきた実物の重機が未来館にやってきます。街中でも工事現場を目にすることはありますが、なかなか近づく機会はなかったはず。間近に寄って、その大きさ、力強さをぜひ感じてください。また、これからの土木・建築の現場で活躍するだろう新しい技術も紹介します。

この科学コミュニケーターブログでも、企画展「工事中!」の魅力を発信していきます!