野生動物の研究ってどんなイメージですか?

みなさんこんにちは!

科学コミュニケーターの高橋明子です。

気が付けばあっという間に9月ももう終わり、もう10月です。 秋まっただ中ですね。

さて、そんな10月初日、未来館の7階にて野生動物に関するイベントがあります。

東京フォーラム2017「フィールドとラボと社会をつなぐ野生動物研究」

 日時:10月1日(日) 13:30~16:30

 場所:日本科学未来館 7階 未来館ホール

 主催:京都大学霊長類学・ワイルドライフサイエンス・リーディング大学院

 公式サイト:http://www.wildlife-science.org/ja/tokyo-forum/2017.html(リンクは削除されました。また、URLは無効な場合があります。)

みなさん、野生動物の研究ってどんなイメージでしょうか?

森の中などのフィールドで双眼鏡を使って動物を観察している、というのを思い浮かべる方が多いかもしれません。

もちろんそれも正しいのですが、実はそれだけではないのです。

今回のイベント、フィールドとラボ(実験室)をつなぐ、とあります。

フィールドでの観察だけではなかなかわからないことを、ラボでの実験、たとえば野生動物の糞や毛などの分析や、飼育動物を使った実験が答えを出してくれることがあります。

一例をあげると、野生動物が感じているストレス。これは見た目ではなかなか客観的な判断ができません。

もちろん本人?に聞いても答えてはくれません。

そんなときに、その動物の尿をラボに持ち帰って、コルチゾールというホルモンの一種を分析すると、どれくらいのストレスがかかっているのか、数字でわかります。

逆に、ラボでわかったことをフィールドで観察する、というパターンもあります。

チンパンジーは進化的にヒトに一番近い生き物です。

飼育しているチンパンジーを観察することで、フィールドでは気づくことのできない性質を知ることができます。

その性質がフィールドでどんな風に活用されているのか、進化の歴史の中でどうやって手に入れたのか、といったことを、フィールドで観察し、ラボでの成果を活かす、というつなぎ方です。

イベントではこのように、フィールドでわからないことに答えるラボでの実験、逆にラボでわかった動物の性質がどのように活かされているのかを知るためのフィールドでの調査、両方を行き来する研究をいろいろ紹介していきます。

野生動物ってどんな暮らしをしているんだろう、研究ってどんなことしているんだろう、研究でどんなことがわかったんだろう、と気になった方、ぜひイベントに来てみてください!

当日参加可、無料のイベントとなっておりますので、お気軽にご参加ください。

当日はこのイベントに合わせて、常設展エリアにて「ぼくとみんなとそしてきみ」のミニ展示ツアーやコ・スタジオでの関連サイエンスミニトークも実施します!

ミニ展示ツアーでは、京都大学野生動物研究センター特定助教の大渕希郷氏がゲストとして来てくれます!

こちらも併せてお楽しみください!

ミニ展示ツアー「ぼくとみんなとそしてきみ」の情報はこちらをご覧ください。→ https://www.miraikan.jst.go.jp/event/1709291521967.html(リンクは削除されました。また、URLは無効な場合があります。)

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